GO-GO CDカタログ

TROUBLE FUNK


 世界的には最も有名なGO-GOバンド。チャック・ブラウンとともにGO-GOの歴史を創ってきたバンドです。映画“GOODTOGO”とともに世界進出を目指しましたが、あえなく挫折(笑)。当時はIslandからレコードをリリースしていたので、GO-GO史上初のメジャー契約アーティストだったはずです。今でも割と簡単にCDの入手が可能。
 私は1994年2月19日の来日公演(渋谷ONAIR)を観ました。その後活動しているのか分からない状況が続きましたが、2003年以降、ワシントンDC周辺でライブ活動を行っています。

 残念なことに、2008年4月12日、Big Tonyとともにバンドの中心だったRobert Reedが亡くなってしまいました。しかし、バンドは同年8月31日にメリーランドでライブを行っているので、TROUBLE FUNKは今も健在のようです。


Drop The Bomb (FUNKY DELICACIES 2008)

 ジャケットを見るとアルバム「Drop The Bomb」のジャケ違い再発かと思ってしまいますが、実際はベスト編集盤。 このFUNKY DELICACIESというレーベルは2001年にも「E FLAT BOOGIE」という編集盤をリリースしているので、今回はその続編です。 
「The Beat」という曲とArcade Funk名義の「Search & Destroy」の2曲は初CD化だと思います。
 なお、裏ジャケには、「このリリースを亡くなったRobert Reedに捧げる」と書いてあります。

Live in VA.Mayo IslandUnplugged (Swollen Records 2003)

  いつの間にか活動再開していたトラブル・ファンクの2003年ライブ盤。BigTony, Robert Reed, James Avery, TeeBoneと全盛期の主要メンバーが揃っていますが、BigTonyの声がかすれ気味なのが気になるところです。タイトルは「アンプラグド」となって いますが、アコースティックで演奏してわけではありません。ご心配なく(笑)。
日本では入手困難のこのCDですが、メリーランド州(ワシントン州の隣)在住のFunkmasterJとのトレードで入手しました。彼は2004年のトラブル・ファンクのライブを観に行って、会場でこのCDを買ってきてくれたとのこと。

All The WayLive (Swollen Records 2000)

 Swollenという謎のレーベルから2000年にリリースされたCD。80年代の全盛期のライブの再発なので、演奏内容は最高です。
原盤は 「TF RECORDS」の“IN CONCERT TROUBLE FUNK LIVEVOLUME 2”らしい。(長野のTakizさん情報)
2005年1月にGEMMでロンドンの中古レコ屋から通販しました。

LIVE / EARLYSINGLES (2-13-61 Records 2004)

 96〜97年にリック・ルービンのamericanレーベルからリリースされていた2枚のCDをカップリングした再発盤。ジャケットがGO-GO臭(笑)が全くしないデザインなので、怪しい再発盤かと思ったら、ロリンズ・バンドのヘンリー・ロリンズの個人レーベルからのリリースです。
ヘ ンリー・ロリンズは、ワシントンDC出身らしく、リック・ルービンにトラブル・ファンクをリリースするよう提案したのも彼だったようです。 americanレーベルが無くなった後、「トラブル・ファンクが聴けないなんて!」と使命感に燃えて、自分のレーベルから再発したとのこと。
ヘンリー兄さん、いい人じゃないですか! 感謝しましょう。

E FLATBOOGIE (FUNKY DELICACIES 2001)

 ニューヨークのレーベルによる編集盤。収録曲は全て“DROPPIN'BOMBS”とダブっているので新鮮味はないですが、3曲のインスト・バージョンが珍しいか?
ちょっとマスタリングが雑で、音質がイマイチなのが残念です。

DROPPIN'BOMBS (Harmless 1998)

 イギリスのレーベルから突然リリースされた2枚組ベスト盤。内容は“DropThe Bomb”と“EarlySingles”をプラスしたような感じですが、“Don't Touch ThatStereo”など初めて聴く曲もいくつか収録されています。
また、クラブ寄りのマスタリングが施されていて低音が強調されており、他のCDより気持ちよく聴けます。買っておいて損はない。

 こちらは限定盤3枚組CD。
Including Unreleased Bonus Live CD “HITTIN'HARD”と赤字でジャケに書いてありますが、そのボーナス盤とは、PAClassicsシリーズの2枚目と同じ物です。全然「Unreleased」じゃないじゃん(笑)。

EarlySingles (american 1997)

 これもamericanレーベルからの初期シングル集。私は“TroubleFunkExpress”はこのCDで初めて聴きました。こんな復刻を連発されると、次も期待したくなります。

STRAIGHTUP FUNK GO-GO STYLE (american 1996)

 これはイイです!私の持っているCDの中でもベストな1枚。
あのリック・ルービンのamerican(元DefAmerican)という意外なレーベルからの復刻ですが、内容は素晴らしい。79年にリリースされていたアルバムのようで、疾走感あふれる最高の演奏です。
しかし、ライナーを書いてるHenryRollinsってあのロリンズ・バンドの人ですよね?いろんな意味でスゴいアルバムです。

TROUBLETIME (JIMCO JAPAN 1992)

 1991年の地元ワシントンでのライブ。リラックスした感じのグルーヴが気持ちいい演奏です。やっぱりGO-GOの本領はライブですよ。
これもジムコからのリリースですが、原盤は「YOU GOT THERIGHT ONE BABY」というPAテープです。

DOUBLE TROUBLE TO GOGO (JIMCO JAPAN 1994)

  下記のClassics Vol.1と2をカップリングした日本盤。このジムコというレコード会社は一時期やたらとGO-GOに力を入れてまして、トラブル・ファンクやチャック・ ブラウンのライブを次々とリリースしていました。よほどGO-GO好きの社員がいたんでしょうね。無茶な会社です。

P.A.ClassicsVol.1 (Studio Records 1992)
Classics Vol.2 HITTIN'HARD (TWF PRODUCTIONS 1993)
Classics Vol.3 BACK INTHE DAY… (TWF PRODUCTIONS 1993)

 80年代中頃のライブ音源。Vol.1〜3のシリーズなのに、途中でレーベルが変わっているいい加減さがGO-GOらしい。ジャケットのダサさ(特にVol.3はすごい)がまたマニアにはたまりません。
PAテープのCD化なので音質は悪いですが、彼らの最盛期のライブなので勢いはあります。

HARD TO BEAT TROUBLEFUNK (Style Records 1989)

 VARIOUSコーナーでも紹介しているHARDTO BEATシリーズのトラブル・ファンク編。TROUBLEFUNK名義とBIG TONY & THE T.F.CREW名義の合計10曲を収録。このCDで初めて聴く曲も何曲かあり、なかなか充実したCDです。
こちらは長野のTakizさんから提供いただきました。ありがとうございます。

TROUBLE OVERHERE TROUBLE OVER THERE (Island 1987)

 GO-GOの世界制覇の夢を打ち砕いた問題作。プロデュースはあのブーツィー・コリンズなので超絶ファンク・アルバムを期待するところですが、内容はまるでダメ。GO-GOのいいところが全く生かされていない失敗作です。
ブーツィーがビル・ラズウェルから悪い影響を受けたことがよく分かるサウンドです。

TROUBLE (Island 1987)

 日本企画のリミックス集。解説は高橋健太郎氏で、来日記念盤だったようです。“GOODTO GO”などの代表曲の12インチ・バージョンを収録。
もしかして当時はトラブル・ファンクの日本盤って結構出ていたんですかね?

SATURDAY NIGHT. LIVEFROM WASINGTON DC (Island 1983)

 全盛期の必殺のライブ盤。ただし、カセットテープ(笑)。
シュガーヒルからリリースされた“In Times OfTrouble”という2枚組のアルバムからライブ・サイドのみを抜き出して、アイランドがリリースしたもの。
かなり古い作品ですが、CDNOWにはなんと新品のカセットの在庫がありました。なぜだ!?

THE BOMB HASDROPPED (CASTLE COMMUNICATIONS 1987)

 UK のレーベルから1987年にリリースされた“DROP THEBOMB”の曲順違い盤。80年代後半のイギリスでのGO-GOブームの中でリリースされたものと思われます。ライナーノーツには 「MixmasterMac」というDJらしき人物による推薦文とトラブル・ファンクの歴史の簡単な解説が書かれています。
ジャケットのデザインはアメリカ盤よりもカッコいいですね。当時のイギリスでの熱気が伝わってきます。
2004年11月にヤフオクで購入。

DROP THEBOMB(DINKY COMMUNICATIONS 1991 / OriginalRelease from SUGAR HILL1982)

 トラブル・ファンクがシュガーヒルから1982年にリリースした代表作。スタジオ録音ではなかなか本領が発揮できないGO-GOにしては珍しくカッコいいアルバム。スピード感あふれる演奏です。
これは1991年に再発された輸入盤CDです。

DROP THEBOMB(SEQUEL RECORDS 1993)

 こちらは1993年にロンドンのレーベルから再発されたCD。
ジャケットはシュガーヒル盤に微妙に手を加えています。

DROP THEBOMB(P-VINE 1991)

 日本の誇る再発レーベルP-VINEからのリリースで、日本語解説付き。91年の時点で「今さらトラブル・ファンクなんて、と言う向きも少なくないであろう」と書かれてますが、そうかなぁ? 俺はその頃はGO-GOバンドをやっていて、ブーム最高潮だったけど(笑)。
シュガーヒルのオリジナル盤のレコードと同じジャケットです。
2005年5月にヤフオクで購入。


番外編

THE BEST OFSUGARHILL (HOT PRODUCTIONS 1994)

 オールド・スクールの代表格、シュガーヒル・レーベルのベスト盤。
“RAPPERS DELIGHT”“THEMESSAGE”などのヒップ・ホップ・クラシックに混じって、トラブル・ファンクの“DROPTHE BOMB”も収録されています。
駄曲なしの素晴らしいコンピレーションです。2007年2月にヤフオクで入手。

5 O'CLOCK WORLD /JULIAN COPE (ポリスター 1989)

 ジュリアン・コープの日本盤ミニ・アルバム。いわゆるニューウェーブの人ですが、GO-GOファンにとって見逃せないのは“WORLDSHUT YOUR MOUTH (TROUBLE FUNKMIX)”が収録されていることですね。D.U.B.& GO-GO BBSでも話題になりました。
Robert Reed とJamesAveryによるリミックスですが、残念ながらGO-GOビートではありません。ライナーによると「豪快ファンク・バージョン」とのことですが、トラブル・ファンクを期待して聴くとガッカリします(笑)。
ジュリアン・コープもトラブル・ファンクも当時はアイランド所属でしたから、レコード会社繋がりでの仕事だったのでしょう。



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