どのような記録文書であっても、上に示したようなライフサイクル、つまり「生活過程」をたどり、これから外れる事態は考えられません。
この文書ライフサイクルのフロー図は、人間の一生の間の知的側面における、学習から一種の枯渇に至るプロセスにも似ています。
この図の中で注視したいのは、文書のライフサイクルが「文書・保管」を境にして、大きく様変わりする点です。つまり、動的な情報が保管によって、静的情報に置換します。いいかえると、ダイナミックな活用文書がスタティックな保存文書へと使われ方の形態が変化します。
ファイリングは、この動から静に転移する境目に生じます。すなわち、分類、保管、検索に関する創造性によって、再びダイナミックな活用情報によみがえります。
参考文献「ファイリングがわかる辞典/野口著」
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