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K4-GP競技規定

2016年5月改訂(2016年8月より適用)

K4-GPは、モータースポーツを安全に楽しむための競技であり、速さに重きをおく競技ではない。
参加者は以下の規定を熟知し、順守しなければならない。

1.クラス分け

LD-GP1:AT車両に限る(トルコン車・CVT車等、車体形状は問わない)

LD-GP2:850cc未満 NA/量産ベースのハコ車に限る

LD-GP3:NA換算850cc以上 過給機付き/量産ベースのハコ車(HV車両を含む)

LD-GP4:R車両850cc未満

LD-GP5:R車両850cc以上

※過給換算は、排気量×1.5
※大会ごとに必要に応じてクラスを追加する場合あり

2.ライセンス

大会規則周知の為(トラブル等を未然に防ぐ為)、K4-GPライセンスの取得が義務付けられている。
事前に年度更新した、有効なK4-GPライセンスが無いとドライバーとして当イベントには参加出来ない。
ライセンスは事前の講習会を受けて取得すること。
講習会の受講には、所定の申込用紙、顔写真1枚(2.4cm×3cm)、筆記用具が必要。
新規受講には受講料3,000円と年会費3,000円の合計6,000円が必要となる。
ライセンスはいつでも提示できるように、腕ベルトの中に入れて携帯すること。
イベント中は、ドライバーは常に(走行中以外も)ライセンスを携帯しておくこと。
有効なFISCOライセンス保持者は、施設破損の免責が適用になるため一緒に携帯する。
ライセンス未取得者の参加が発覚した場合、そのチームは即時退場となる。また、チーム及びそのチームのライセンスホルダーは永久追放となる。

3.黄旗

走行中に黄旗が提示された場合は、追い越し禁止。
違反した場合はペナルティを課す。

4.黒旗

ゼッケンNo.と同時に提示される。
当該車両は提示されてから30分以内にペナルティエリアに入りスタッフの指示に従うこと。
この時、装備品違反等ピットでの対応が必要な違反を除き、ピットに停止してはならない。
よってピット作業及びドライバー交代は禁止され、違反時はペナルティ未消化として、再度ペナルティを科す。

5.オレンジボールのついた黒旗

ゼッケンNo.と同時に提示される。
オレンジボール黒旗がでた場合、当該車両は3周以内にペナルティエリアに入り指示を受けること。

6.赤旗

走行中赤旗が提示された場合、全ての計時が止まる。
走行車は提示後、追い越し禁止とし、コース上の計測ライン手前(メインフラッグタワー手前の白線)に、交互に2列で整列すること。
追突注意!走行車両はピットには入らないこと(ピットロード入口、給油所入り口は赤旗提示と同時に閉鎖となる)。
ピットインと給油を予定していた車両は、ピットロードの計時光電管手前を先頭に1列で並ぶこと。
すでにピットまたはピットロードに入っていた車両は、作業の継続は可能。作業終了後にピットロードエンド信号手前で待機。(再スタート時ピットエンド信号及び、オフィシャルの指示に従いコースイン)。
再スタートはセーフティーカー先導によるローリングスタートとなる。

7.発信機(トランスポンダ)

取り付け場所は富士スピードウェイ指定場所とする。

走行終了後、コース上で速やかに返却すること。
マイトランスポンダについては富士スピードウェイの計時システムに影響がある為、全面禁止。
リタイアした場合には、車両が戻り次第速やかに本部に返却すること。
発信機を破損および紛失した場合は、各自の負担で弁償となる。

8.給油

給油口オープナーのある車両については、ドライバー自身で給油準備の操作できること

給油中はエンジンを停止すること。エンジン停止後、給油を開始する。
給油ルートの速度制限は30km/hとする(速度に関しては主催計測)。
スピード違反は運転していた個人に対して、1回につき反則金5,000円を徴収する。
全車に規定の停止時間を設ける場合がある。
給油エリア内ではドライバー交代を含む全ての作業は禁止。
給油所はゴール1時間前で閉鎖される。(時間変更の場合あり)
競技車両以外、給油ルートにはいかなる場合も立入りをしてはならない。
(特別な事情がある場合には、本部に許可を得ること)
給油の停止時間・一回の給油量・給油回数・給油総量はイベント毎のレギュレーション(当日配布を含む)によって変化する。

9.セーフティカー(SC)

セーフティカーは、先頭車両の位置に関係なく導入される。

セーフティカーが入った場合、各車は交互に2列の隊列を作って前走車との距離を5車身以内に保って走行すること。(目に余る場合には、迷惑行為との判定をする場合がありペナルティの対象とする)
SCラン中のウェービングは危険行為と見なし禁止する。
隊列についていけない車両は、明確にコースの両サイドに避けて走り、後続車を先行させる合図を送ること。

10.スタート

1000km/10時間のスタートは変則ルマン式(その他はローリングスタートになる)。
500km及び冬においてはローリングスタート。
1000km/10時間のスタート時は、スタート要員(1名)とドライバー(1名)の計2名必要。
車両とスタート要員の待機位置は、当日の規定書で指示する場合がある。
ドライバーは車両に乗り出走状態で待機(1分前よりエンジンはかけた状態で構わない)。
スタート要員がコースの反対側より車両に駆け寄り、車両に貼り付けられたスタートステッカーを剥がしたら走行可能となるが、1コーナーに向いた時点で追い越し禁止となり、紳士的かつ安全に1コーナー進入までに2列縦隊の隊列を整え、1コーナー先で待機しているペースカー(SC)の後に続いて走行する。
尚、スタート要員は必ずサーキットに相応しくない仮装をし、安全のためステッカーを剥がしたら速やかにガードレール裏に退避すること。その後、オフィシャルの指示により移動を開始する。
スタート1周目(天候や隊列等の状況によって周回数は変動)は全周にわたり黄旗により追い越し禁止!
ペースカー(SC)退去後も加速や追い越しをすることなく一定速度で走行し、スタートラインの信号灯がグリーンになり、同時に自車前方のポストでグリーンフラッグが振られた時点でコースの位置に関わらず全車追い越し可能となる。
ローリング中の追い越し、スピン、フライングした場合はペナルティを科す。

11.コース上でトラブルの為の停止及びリタイヤ

安全確保のため、できる限りコースから離れて車両を停め、オフィシャルの指示に従うこと。
ヘルメットを被ったまま、速やかにガードレール又はタイヤバリアの外側に避難すること。
可能であれば蛍光オレンジに塗られているガードレール付近か開口部付近に停車させるか、開口部からサービスロードに車両を入れる(ガードレールとフェンスが途切れている場所)。

12.ピットロードの速度制限

ピットロードの速度制限は60km/hとする(速度に関しては主催計測)。
スピード違反は運転していた個人に対して、1回に付き反則金5,000円を徴収する。

13.ドライバーの装備

アクシデント発生時、自分自身の身体を守る為の装備であり、JAFの安全規定に沿った装備が望ましく、極力その規定に近づけた装備で参加する努力をして下さい。

いかなる場合も肌を露出させてはならない。
耐火性レーシングスーツ、レーシングギアを強く推奨する。
用意できない場合は綿100%のツナギとする。
ツナギ形状以外の装備は認めない。
グローブは難燃性の物とし、指が露出しないこと。
フェイスマスク及び難燃性の下着を強く推奨し、用意できない場合は綿製を着用すること。
肌の露出をしない為、腕まくりは禁止とする。
ヘルメットも含め、モータースポーツを行う上で、安全のための常識的な装備を用意すること。(半キャップヘルメットは使用禁止)
走行中は腕ベルトを必ず着用する。
腕ベルトはシンプソン製または、主催者の用意した物を使用すること。

14.ペナルティ

(1)黄旗の無視、スタート時のフライング、ホワイトラインカット、危険走行等、
   黒旗が提示された車両は以下のペナルティを受けること。
   ペナルティの対象となった場合、ピットロードに進入しコントロールタワー前で
   停止後、オフィシャルの指示に従う。

(2)黒旗が提示された車両が15分を超えた場合、周回数の減算。
   場合により失格もあり得る。

(3)オレンジボールのついた黒旗を3周以上無視した場合、(1)のペナルティとなる。
   5周以上にわたり無視し続けた場合、失格もありえる。

(4)ピットロードと給油ゾーンの速度制限オーバーは、1回に付き反則金5,000円を
   徴収する。

(5)ライセンス未取得者の参加が発覚した場合、そのチームは即時退場となる。
   また、チームは永久追放、当日参加していたそのチームのライセンスホルダーは
   全員K4-GPライセンスの取消しとなる。

(6)リーダーミーティングへの遅刻、欠席の場合出走を認められない可能性がある。

その他は主催者の判断による。

※Aパドック内駐車違反、コース上旗無視等ルールを守れないチームに対しては、次回エントリー受付時に加味しエントリーを受理しない場合もあります。
(仮ナンバーの目的外使用、K4-GP関連イベント等での非常識行為等)

15.その他

いかなる場合であっても、競技終了直前に燃料調整等にて、コース内で停止して待機禁止。但し競技終了30分前より最終コーナーのP14〜P15のアウト側ランオフエリアにて待機することが可能。
ピットおよび上記の場所以外での待機はペナルティの対象となる。(競技前のブリーフィングの指示を必ず守ること)。
特にストレート上での停止は重大な事故が起こる可能性があるため、厳禁とし厳重なペナルティを科す。

補足:コース上でやむを得ずスロー走行となる場合、後方車両に注意して、できる限りコース右側に寄って走行すること。また、スロー走行時にはハザードランプを点灯する。(ウインカーの無い車両は除く)

競技中、コース上でのスピンや危険回避のリカバリー以外は、コース上でのバックギアの使用は禁止(給油コース・ピットロード等も含む)。

1000km/10時間の場合には、スタートから10時間の経過後、総合トップ車両がコントロールラインを通過した時点からチェッカーが振られる。

500km/5時間の場合には、スタートから5時間の経過後、総合トップ車両がコントロールラインを通過した時点からチェッカーが振られる。

天候により、燃料及び時間、走行距離が変更になる可能性がある。

以上の規定はイベント毎に変更になる場合があります。
その場合は、特別規則書を用意します。

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