様式メタル
カテゴリーわけってのは意味がない。というのは重々承知の上で、ましてやこんなカテゴリーがあって良いのか。等という問題もそっちのけで、このページではヨーロッパ風の正統派メタルのバンドを集めてみました。速く、重く、美しくの三拍子そろったメタルです。また、ジャーマンメタルの影響がかなり感じられるモノもありジャーマンメタルもこちらに移しました。
かなりイケてる(個人的に気に入っている)アルバムはアルバムのジャケットと収録曲も載っけてみました。
ADAGIO /
SANCTUS IGNIS
フランス出身のギタリスト STEPHAN FORTE が中心のプロジェクトバンド(PINK CREAM 69 のボーカル、ELEGY のドラム、MAJESTIC のキーボードというラインナップの性格上)。クラシック的な要素はふんだんに取り入れているもののあくまでもメインはメタル。ZEPPELIN のカバー IMMIGRANT SONG もかなり凄い。
DOMINATE
ボーカルが変わっただけでなく、意図的に色を変えてきたと思われる3rdアルバム。時にツインになるギター(バンドには1人しかいないけど)はクラシック的なものだが、オカルトっぽい(あくまでもイメージ)アレンジや、新ボーカリストのデスボイス(通常はハイトーンありのノーマルボイス)も相まってイメージは違うバンド。
ARTHEMIS / THE DAMNED SHIP
イタリア出身のカイがいたころの HELLOWEEN と STRATOVARIUS の影響をもろに受けまくった感じでスピード感ばっちり。最近の STRATOVARIUS のスピード感に物足りなさを感じるなら是非。
ATTACK / THE SECRET PLACE
HELLOWEEN 系のジャーマンメタル。ボーカルが弱いのが難点ですが、7曲目のツォウカタって曲、トッカータなんですがインストで結構かっこいいです。
AT VANCE /
NO ESCAPE
AT VANCE としては、ファーストアルバムなのだが、決して新人バンドではないので、かなりこなれた作りのアルバムです。やや仰々しさに欠けるところはある物のなかなかの粒ぞろい。日本版ボーナスもあわせると4曲のカバー(内1曲はクラシック)があるのですが、個人的には個性が薄れるので必要なしかと。
HEART OF STEEL
仰々しさが格段にアップしたセカンドアルバム。ギターを2人にし、ドラムをメンバーチェンジしたことで、厚みが増したこともその要因なのであろうと。(相変わらずアバのカバーはやってます)
ONLY HUMAN
仰々しさを損なうことなく曲のパワーアップを計った4thアルバム。もはやベテランの域に。(今回はアバのカバーはやめたようです)
VII
度重なるメンバーチェンジの末メンバー2人(内1人は新ボーカル)と言う事になってしまった7thアルバム。王道ネオクラシカルメタルは健在。OLAF LENK イコール AT VANCE と云う事のようです。
BLIND GUARDIAN /
IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE
GAMMARAY 同様、ボーカルに問題あり? とは云うものの楽曲の美しさ、強力さ はすばらしいです。伝家の宝刀コーラスもバッチリ。
NIGHTFALL IN MIDDLE-EARTH
ここまで来るとこの手の楽曲でのボーカルの弱さは致命的だと思われる。美しさ、楽曲とも申し分ないだけにただひたすら残念。
CYDONIA / CYDONIA
メロディック・パワーメタルっぽい典型的なイタリアンメタル。ハイトーンのボーカルはかなり○。
DARK MOOR /
THE HALL OF THE OLDEN DREAMS
スペイン産のこのバンド、女性ボーカルだが云われなければメンバーの写真を見ても気がつかない。ってくらいバリバリのヘヴィメタルボーカリストで(バラード曲で女性らしさをアピールしてはおりますが)、ややジャーマン系が強いかなと思わせる作風です。シンフォニックパワーメタルとでも呼んだらいいのでしょうか。
THE GATES OF OBLIVION
前作よりもシンフォニック度とスピードが増して、よりいっそうかっこよくなりました。パワーボーカルでないのが残念な気もするが、彼女のボーカルには補ってあまりある存在感があるので良しとしましょう。
DARK MOOR
オリジナルメンバーがギターとベースだけになってしまった DARK MOOR の再出発アルバム。とはいうものの、シンフォニックかつスピードの方向性は以前のままだし、新ボーカリスト(男性)もハイトーンで異質な感じはまったくない。
DGM / HIDDEN PLACE
スピード、テクニックともに高レベルなのだが、多少の物足りなさとパワー不足を感じてしまう。ボーカルのハイトーンもいい感じでかっこいいだけに微妙に惜しい。
DREAMAKER / HUMAN DEVICE
DARK MOOR から袂を分かった ELISA C. MARTIN らが結成したバンドの1st。スピーディかつヘヴィでパワフルなサウンドは確かに DARK MOOR とは違った方向性だ。また、ELISA のボーカルが女性ボーカルに聞こえるのは楽曲のせいなのか、歌唱法を変えたからなのかは解らないが結果的にかっこいいので問題なしです。
DREAM EVIL /
DRAGON SLAYER
FREDRIK NORDSTROM・GUS G・SNOWY SHAW といった顔ぶれで作られたバンド。当然といえば当然ですが(1stアルバムとはいえベテラン揃いですから)スピード、パワー、ヘヴィさ十分です。
THE BOOK OF HEAVY METAL
当然です。の一言ではかたずけられない領域に突入しました。かっこよすぎです。(ところで、ボーナストラックの曲順これでいいのか?)
UNITED
GUS G と SNOWY SHAW がゲストで1曲のみの参加になってしまいましたが、強力さは変わりありません。期待通りの正統派ヘヴィメタルです。
DRAGONFORCE /
SONIC FIRESTORM
多少ジャーマンの香りを感じさせるピュアなメタルだが、ドラムスが凄い(XのYOSHIKIを軽く凌駕)。早い・手数が多い・ヘヴィ・パワーすべてにおいて超絶。そして、そのドラムを生かし切る楽曲。日本盤の帯にある「ハイパーソニック・ヘヴィ・メタル」納得です。
INHUMAN RAMPAGE
さらにスピードを増しています。音速を超える気でしょうか。その上相変わらずの歌メロキャッチーです。
EDGUY / VAIN GLORY OPERA
仰々しい巻き舌。 A FEW FAVORITESのページ参照。
EUROPE / EUROPE 1982-2000
このカテゴリーの元祖 EUROPE のベスト盤が再発されました。THE FINAL COUNTDOWN 2000 という名曲のディスコ・バージョン(?)付で1992を無理矢理2000に換えての再発ですが、全てはここから始まった。と、思いながら聴くとなるほどなるほど影響大だなとつくづく感じます。今聴くとかなりポップでヘヴィさも足りませんが、名曲は名曲ってことで。
GAMMARAY / INSANITY AND GENIUS
KAI HANSEN 率いる GAMMARAY。楽曲的には新作も捨てがたいのですが、RALF SCHEEPERS のボーカルを欠いてしまっているのが、かなり厳しい。強力な楽曲には強力な ボーカルを。はやく新ボーカリストを加入させて欲しい。と言う訳で、RALF SCHEEPERS 在籍時のアルバムを。本家? 分家? GERMAN MELODIC POWER METAL の神髄がこ こにある。
HAMMER FALL /
GLORY TO THE BRAVE
KEEPER OF THE SEVEN KEYS 時の HELLOWEEN そっくり。その当時の HELLOWEEN が一番好きだと云う人にとっては時代を超えた贈り物。IN FLAMES のJESPER STROMBLAD も絡んでいたり、デス・メタル系レーベルだったりの異色正統派(?)。新し いのに古いのが○。
LEGACY OF KINGS
HELLOWEEN よりも、初期の GAMMA RAY に似てきたセカンドアルバム。( RALF SCHEEPERS にはかなわないけど)コレを進歩と呼ぶか呼ばないかは人それぞれだが、彼 らは、KAI HANSEN の足跡を辿っているのか? と思わせてくれるところが○。
HEADSTONE EPITAPH / POWER GAMES
何だなんだ(?)全部パクリか。と思っちゃうくらいのフォロワーぶり。ここまで行くともう気持ちがいいです。決してチャチじゃないところがまたすごい。HELLOWEEN・STRATOVARIUS のフォロワー好きにはたまらない一枚かと。他にもバンドが隠れて居そうなので、お持ちのかたで見つけた方は是非お教え下さい。くらいのマニアっぷり。
INSANIA / WORLD OF ICE
もろ STRATOVARIUS・HELLOWEEN の影響受けまくり。といった感じですが、音そのものには IRON MAIDEN を感じさせる物があり、個性(これを個性と言い切ってしまうのはやや疑問ではありますが)的な雰囲気を醸し出しています。しかし、このてのバンドにしては、ギターのテクニックに問題ありなのでちょっとキツい部分もあります。
KAMELOT/
THE FORTH LEGACY
なんとアメリカのバンドでありながらこの手の嗜好というのは貴重です。民族音楽(中東あたり?)も取り入れて、スピード、ヘヴィさ、仰々しさ。文句なしです。
KARMA
5thアルバム。仰々しさにますます磨きがかかり、かなりいいです。
EPICA
前作同様(もしくはそれ以上)の仰々しさ、若干のスピードダウンは否めないが、(それでもやはり)かなりいいです。
THE BLACK HALO
充実した安定感。
GHOST OPERA
オリエンタル+クラシック。飛躍的な進歩はないものの。決して期待を裏切らないレベルをしっかりとキープしている。女性ボーカルとのデュエット曲3曲が新鮮でいい。
LABYRINTH / SUNS OF THUNDER
OLAF THORSEN のパーマネントなバンドのサードアルバム。がんがん飛ばしてる VISION DIVINE と比べるとややまとまった落ち着きのようなモノが感じられる。
LAST TRIBE / THE RITVAL
正統派ヘヴィメタルをかなり強く感じるヨーロピアンメタル。所々で RACER X っぽかったり、JUDAS PRIEST っぽかったりするが、あくまでもベースはヨーロピアンメロディック。
LOST HORIZON /
AWAKENING THE WORLD
正統派メロディックパワーメタル。HIGHTLANDER が元々のバンド名だったらしく、メンバーのコスチュームも映画 HIGHTLANDER みたい(本気でイモい)だか、かなりのグレードの高さで、ボーカルのハイトーンぶりもかなりなもの。
A FLAME TO THE GROUND BENEATH
前作と比べると仰々しさをアップさせたためか、スピードかかなり落ちてしまいました。
MAJESTIC /
ABSTRACT SYMPHONY
クラシック色がかなり強いので YNGWIE よりかなってかんじもしますが、バッチリヘヴィメタルです。キーボードプレイヤーがメインのバンドなのでキーボードが結構前にででいますが、ギターもかなり強力でバトルはカナリのものです。ボーカルはややハスキーで力強くハイレベルです。
TRINITY OVERTURE
ボーカル、ギター、ドラムがメンバーチェンジしてしまっていて、そのせいか MAJESTIC としての個性は 1st のままなのに、どこか(何となく)違和感を感じてしまう。
MOB RULES / SAVAGE LAND
ボーカルががんばってはいるものの、やや線が細い。HELLOWEEN 風あり、GAMMARAY 風あり、STRATOVARIUS 風ありと今のところ強烈なオリジナリティは感じられない物の本家本元ドイツのメロディックパワーメタルバンド。
NOCTURNAL RITES /
THE SACRED TALISMAN
HAMMERFALL 同様スウェーデンのバンドで、やや STRATOVARIUS 風の北欧メタルっぽくはあるものの、ちらりほらりと GERMAN MELODIC POWER METAL が見え隠れすると云った感じ。ボーカルが、強力とは言えませんがカナ リ良いです。
THE 8TH SIN
ORATORY / BEYOND EARTH
女性ボーカルを擁するポルトガルのバンドのファーストで、ボーカルはどちらかといえばゴシック系の歌い方(きれいに淡々と歌う)なのですが、演奏の方はバリバリの正統派スピードメタル。男性ボーカルならば「弱いな」で終わってしまいそうだが、それを個性に変えている。
PYRACANDA / TWO SIDES OF COIN
かなり POWER METAL よりとは思いますが、まったく美しさが無いわけではな く、かなり良い線いってるとおもいます。
REPTILIAN / CASTLE OF YESTERDAY
MAJESTIC から脱退したボーカルとドラムが結成したバンド。ボーカルがボーカルだけに MAJESTIC の新作かと思ってしまう所も多々あるが、正直な所 MAJESTIC の ABSTRACT SYMPHNY を2つに割ったら MAJESTIC の TRINITY OVERTURE と、この CASTLE OF YESTERDAY が出来たといった感じ。
RHAPSODY / DAWN OF VICTORY
イタリアのもう一人の雄 LUCA TURILLI のバンドの3nd。帯にあるとうりとてつもなく壮麗なシンフォニック・メタル。かなり強烈すぎてメタルっぽさが薄れてしまった感は拭えない。
SECRET SPHERE /
A TIME NEVER COME
ボーカルがやや弱いものの、重くダークな雰囲気がそこはかとなく漂っている。しかし、あくまでも正統派イタリアンメタル。
HEART & ANGER
ヘヴィさ、仰々しさ、スピードが格段にアップ。ボーカルの力量向上によって前作までとは明らかに一線を画す4thアルバム。
SINERGY / BEWARE THE HEAVENS
IN FLAMES の JESPER STROMBLAD と CHILDREN OF BODOM の ALEXI LAIHO それに MERCYFUL FATE の SHARLEE D'ANGELO といった豪華ラインナップを従えて、KIMBERLY GOSS のプロジェクトバンドといった感じではあるが、正統派 MELODIC POWER METAL にデス風味のサウンドを振りかけた。といった感じです。女性ボーカリストなので、曲がどんなに良くてもデス声には拒絶反応というひとにも安心です。パーマネントなメンバーをさがしているようなのですが、そうなると JESPER 色や ALEXI 色が無くなってしまうのかという不安はありますが。
SPACE ODYSSEY / THE ASTRAL EPISODE
もと MAJESTIC の RICHARD ANDERSSON のプロジェクトバンド(ソロといっても過言ではない)。当然バックも超強力だが、ボーカルが凄まじい。
SUPREME MAJESTY / TALES OF A TRAGIC KINGDOM
どれか一つのパートがぬきんでているわけではないが、スピード感やメロディ(EUROPE 的?)はかなり良い。ボーカルはハイトーンではないが、いい感じだし、歌メロ中心(ちょっとポップかな?)で哀愁のギターが要所要所で鳴きまくる黄金パターン。
THALION / ANOTHER SUN
ブラジルのバンドだが、往年の HELLOWEEN や GAMMA RAY の様なメロデックパワーメタルに女性ボーカルを乗せているが、ややパワー不足を感じてしまう。バラードは清楚な雰囲気がかなりいい。
TIME REQUIEM /
THE INNER CIRCLE OF REALITY
MAJESTIC の正統な流れを汲む(ベースとドラムが変わっただけだから当然ですが) TIME REQUIEM のセカンドアルバム。クラシック感も、スピード感も、申し分なし。
OPTICAL ILLUSIION
メンバー全員(RICHARD は別です。彼のバンドなのですから)が変わっての3rdアルバム。スピード感をやや押さえてはいるものの新ボーカルの EDMAN がかなり良い。なおボーナストラックの DESPAIR AND PAIN は SPACE ODYSSEY の曲のリメイクだそうです。
VISION DIVINE /
VISION DIVINE
LABYRINTH の OLAF THORSEN と RHAPSODY の FABIO LIONE のプロジェクトバンド。個人的には本家よりもこっちの方が気に入っている。もちろん THE FINAL COUNTDOWN はEUROPE のカバー。
SEND ME AN ANGEL
前作がインスト曲からボーカル入りの曲へとの変化したアルバムだったからなのか、本作はややインスト部分が前作に比べ薄く、ボーカルメインといった印象をうけるが、それでもやはり個人的には本家より○。
STREAM OF CONSCIOUSNESS
ギターがノイジーで、全体的に重たい印象。キーボードの出番がやや多いことや、ボーカルも変わってイメージがかなり変わった。
THE PERFECT MACHINE
パーマネントなバンドとなって2作目の4thアルバム。前作同様アグレッシブなイメージ。
THE 25TH HOUR
またしてもメンバーチェンジがあったものの、スピード・重厚さともに VISION DIVINE らしさに変化はないが、ボーカルの線が細く感じられる。
9 DEGREES WEST OF THE MOON
ボーカルに FABIO が復活。そのためか歌メロ・ボーカル重視で優等生的にきれいにまとまっている感もありややPOPに感じる。JUDAS のカバー A TOUCH OF EVIL はほぼ完コピだが、キーを下げているのか JUDAS よりも重たい印象。
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