画面の中の「項目」を「クリック」しますと。解説項目へ画面が変わります。
|
- 売上伝票について
- この業界で、販売・仕入・外注・在庫業務を統括したシステムのことを、営業管理システムと云っています。
営業管理システムの設計は、売上データ入力画面設計のあり方で、システム全体の良否が決まります。 弊社は100近く所有するのデータ入力方式の中から、最も代表的な「売上データ入力画面」を表示し、入力データ項目1っ1っにつて、機能を解説しています。
『システムの良否を判断するポイントは売上データを入力するシステム設計に集約されます。』
- 売上伝票は企業活動の内容を具体的に記入するとともに、ここに記載されているデータを入力します。入力されたデータはファイルに書き込まれます。その過程で、関連ファイルと結び付けながらデータを加工し、経営戦略に必要な情報を創り上げています。
従って、企業活動の実態に適応した売上データ入力方法を把握することがシステム提案のポイントになります。
- @.処理区分
- 0.新規入力。1.修正。2.削除。3.後日訂正。4.後日取消。5.再発行。6.テスト印字。
の種類があり本格的な処理ができます。 注.「後日訂正」と「後日取消」のないシステムは、
不正処理防止機能の弱いシステムであると云うことができます。

- A.取引区分
- 1.売上。2.売上返品。3.売上値引。(売上値増・現金売り・掛売り)この区分は、売上伝票の勘定科目を対象に区分されています。

- B.得意先名
- 登録した得意先名入力の他に、諸口得意先扱いを登録すればキー入力もできます。
内容的には重点得意先・得意先・諸口得意先に区分されています。

- C.担当者名
- 販売担当者の管理を目的としていますが、入力は得意先マスタから自動的に行うのが一般的な処理です。

- D.部門名
- 販売部門の管理を目的としていますが、入力は得意先マスタから自動的に行っているのが一般的な処理です。

- E.年月日
- 売上伝票の処理日を入力しますが、はじめは予め設定されている日付が表示されます。
但し、先日付処理・翌月処理・バックデイト処理については、別項を参照下さい。

- F.s`票番号
- 総ての伝票に対し自動採番をしていますので入力は不要です。この方式は移動平均原価採用の企業やシステム監査上不可欠な方法です。欠番の使用可能なシステムは税務署でチェックされます。

- G.旧伝票番号
- 処理区分が「後日訂正」と「後日取消」のときにだけ使用します。この機能のないシステムは、『電子帳簿書類制度』の適応を税務署へ申請する場合、適応となる条件を満たしていないことになります。

- H.倉庫
- 得意先マスタに登録してある倉庫コードが表示されます。変更入力も可能です。

- I.販売形態
- 買取二種類と委託取引があり。初期値は買取(1)が表示されます。変更ある場合は、買取(2)か委託に変更することができます。

- J.売価区分
- 売価区分には、通常.値引.特価の三種類があり、初期値は通常(決められている)価格が表示されます。
但し、伝票単位で値引価格や特別価格に変更する事もできます。

- K.出荷先
- 得意先を入力すると自動的に出荷先を表示する方法と、出荷先を入力すると得意先を表示する方法があります。企業の取引実態に合わせます。

- L.行番号
- 情報処理上、売上伝票の品目別に管理を行う必要があります。ので、自動的に入力されています。

- M.品名
- 商品や製品や材料などの名称の品名を、入力しますが、品名コードには、品名・重点品名・諸口品名の区分をつけるのが、一般的な処理です。

- N.単位
- 1個.1本.1冊などの他、1ダース.1グロスなどの名称のことです。事前に登録し、入力時に自動表示されます。

- O.数量/入数
- 単位ダース・数量1箱と5本.総数17となります。このように数量とは単位・入数と深く関係しています。

- P.原 価
- 原価は企業ごと設定基準に従って決めています。「原価設定基準には、標準原価・移動平均原価・最終仕入原価などがあります。」この原価は入力時に画面に自動表示されますが、入力品名が諸口(一括管理された在庫品)のときは手入力ができます。この原価管理機能が付いていれば完全な利益管理ができます。

- Q.単価/上代
- 売上や売上返品を入力するとき、企業が設定した売価基準に従った単価が表示され、その単価変更も可能です。「販売単価設定基準には標準単価・ランク単価・契約単価・原価掛率単価・上代掛率単価・受注単価・指定単価・などがあります。」一方、百貨店やチェン店の専用伝票などでは、店頭で表示されている小売り価格を、上代と云い記載する書式になっています。

- R.金額
- 取引区分が「売上値引」のときか、または区分が「売上」で数量が「ゼロ」のときは入力ができます。それ以外は自動計算され表示されます。

- S.摘要
- 受注数に対する完納印や、得意先で付けた品名コードなどを入力することができます。

- 20-1.合 計
- 合計の金額を入力し「確認キー」を押しますと、合計額を自動計算してチェックを行い、入力金額が相違している場合は警告音を出ます。また、チェックを必要としない時は飛ばす処理ができます。

- 21.消費税
- インボイス方式の場合は、ここで消費税の計算をしますが、最近は請求書発行時に消費税計算をするのが一般的になっています。

- 22.現在庫数
- 品名を入力しますと、その品目に対する、現在庫の数量と金額が表示されます。

- 23.備考
- 出荷条件や荷姿やメモなど伝票上だけに印字されますが、再発行の場合は再度入力する項目です。

- 24.確認
- 入力したデータが正しいかを確認します。次の入力項目は下記のような操作になります。
0=得意先へ、1=品名へ、2=処理区分へ、3=修正へ、4=キャンセル、9=備考入力へ、

- 25.修正行
- 確認時に修正内容を発見したときは、行番号を入力します。見出しの修正や行の削除・追加もできます。

- ◆請求締区分
- 売掛金残高の全額を請求締日だけを対象に請求できない場合があります。(未検収品など)従って、特定伝票に限って請求を次回へ回す処理を目的とした入力項目です。
表示した売上伝票に対し、請求を、次回、次次回などに指定することができます。

- ◆電子帳簿保存制度
- 正式名称は「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律」のことであって、今まで帳簿書類等の保存は「紙」に打ち出すことが義務づけられていましたが、業務処理システムの内容を税務署に申請し、一定の条件を満たすと、帳簿書類等の保存がコンパクトディスクやディスクなどの「電磁的記録」で許される制度のことです。
|
|