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BC50000年ころ オーストラリア大陸に人類が到達


 オーストラリアでは、4万年以上前の人類居住の証拠がいくつかみつかっていることから、最初の人類の居住は5万〜6万年前の海水面が低下していた時期であったと考えられる。
 この時期には、ニュー・ギニア島とタスマニア島はオーストラリア大陸と陸続きだったとみられる。初期の人類は、海岸線や大きな河川に沿って居住していたと考えられているが、約1万年前ころから海岸線が上昇したため多くの遺跡が水没しているものと考えられる。

 オーストラリア南東部にある3万年以上前の遺跡から人類化石と石器が発見されている。マンゴー湖遺跡では、火葬墓や食物の残骸が見つかっており、ケイラー遺跡では人類の頭骨がみつかっている。彼らは明らかにホモ・サピエンス・サピエンス(現世人類)であった。

 1万年前ころから、それまでとは異なる体型の人類が現れた。同じホモ・サピエンス・サピエンス(現世人類)ではあるが、ひどく頑丈で分厚い頭骨を持っていた。新しい移住者であった可能性もあるし、小さな集団が隔離されて特異化した可能性もある。
 また、1万年前までに、人類は乾燥した内陸部へも進出し、砂漠という環境にも適応した。





参考文献
「朝日=タイムズ 世界考古学地図 人類の起源から産業革命まで」クリス・スカー編集、小川英夫・樺山紘一・鈴木公雄・青柳正規日本語版編集参与、朝日新聞社、1991年


2003/10/29

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