怪盗ルパンの館のトップへ戻る

英米版展示室ドイツ版展示室イタリア版展示室南欧各国版展示室><中国版展示室><韓国版展示室

ルパンシリーズ
表 紙絵美術室


<フランス版展示室>

 さすがルパンの母国フランス、ルパン本のバリエーションもかなりのものです。ネット上で見つかる比較的最近のもの、シリーズになっているものを中心にまとめてみました。漫画(BD)については「漫画に見る怪盗ルパン」のコーナーをご参照ください。

☆リーブル・ド・ポッシュ現行版(アシェット社)
1960 年代から出始めたペーパーバック版(日本で言うと文庫本の感覚)で、フランス本国ではもっともポピュラーでロングセラーなルパン本。ここに挙げたのは現在刊行されているもので、表紙絵には発表当時の イラストが多く使われレトロ調の雰囲気もあってなかなかいい。便宜的に番号をつけシリーズ発表順に並べましたが、本来は番号なしのバラ売りです。ルパン以 外のルブラン作品もありますが、「全集」というわけでもないのでこのシリーズでは読めない作品もあります。日本の偕成社版などのルパン訳本の多くはこれを底本としています。
1「Arsène Lupin gentleman cambrioleur
2「Arsène Lupin contre Herlock Sholmès
3「L'Aiguille creuse」
4「813/La Double-vie d'Arsène Lupin
5「813/Les Trois Crimes d'Arsène Lupin」




「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」。シルクハットに燕尾服、ステッキにモノクル…という「怪盗紳士」のイメージを決定づけてしまった歴史的表紙絵。本文中にはそんなことどこにも書いてないんですけどね。 「アルセーヌ・ルパン対エルロック・ショルメス」(ルパン対ホームズ)。巨大な手がイギリスの名探偵らしいのですが、それをせせら笑うようなルパンです。 「中空の針」(奇岩城)。物語のカギを握る暗号文を手にするルパン。この絵もルパン=モノクルというイメージを強固にしたようです。
「813/アルセーヌ・ルパンの二重生活」(「813」前半)。フランスでは二分冊で出すのが定番になってるみたいです。 「813/アルセーヌ・ルパンの3つの犯罪」(「続813」)。
6「Le Bouchon de cristal」 7「Les Confidences d'Arsène Lupin」 8「L'Éclat d'obus」 9「Le Triangle d'or」 10「L'Île aux trente cercueils」
「水晶の栓」。初の単行本化当時からこの表紙なんですが、モロにネタばれなのは困ったもんです(ルパンが自分の目をとったように見えなくもないですけどね(笑))。「ルパンの告白」。以前はルパンの顔が出た古い表紙絵を使っていたのですが、「不気味」と思われたのか(?)現行のものではごらんのとおり。「地獄の罠」なんですが、知らん人には競馬小説に思われそう。 「砲弾の破片」(「オルヌカン城の謎」)。ルパンが出てくるとはいえホントにほんのちょっとの特別出演ですから、「LUPIN」と表記するのは避けたようです。 「金三角」。ほとんどラストを表紙にしてます。 「三十棺桶島」。ああ、あのファンキーなドルイドが…(笑)。
11「Les Dents du tigre」12「Les Huit Coups de l'horloge」13「La Comtesse de Cagliostro」14「La Demoiselle aux yeux verts」15「L'Agence Barnett et Cie」
「虎の牙」。他の国では無理やり「虎」を描くパターンが多いのですが、この表紙絵は原作を読んでても「どの場面だっけ?」と思っちゃうような絵です。「八点鐘」「カリオストロ伯爵夫人」「緑の目の令嬢」。これ以前の表紙絵バージョンもあり、そちらではまさに「緑の眼」が大きく書かれた女性の顔がアップになってました。「バーネット探偵社」
16「La Demeure mystérieuse」17「La Barre-y-va」18「La Femme aux deux sourires」19「Victor, de la Brigade mondaine」20「La Cagliostro se venge」
「謎の家」「バール・イ・ヴァ」。原題では「荘」はついてないんです。「二つの微笑をもつ女」「特捜班ヴィクトール」「カリオストロの復讐」。よく見ると「あの女」の影が…!

Le cabochon d'émeraude précédé de L'homme à la peau de bique

Les Trois YeuxLe Formidable ÉvénementDorothée, Danseuse de CordeLa Vie extravagante de Balthazar
「『エメラルドの指輪』と『山羊皮服を着た男』」。短編集に収録されてない2冊を収録してます。「三つの目」。ルブランの異星人コンタクトSFで、なかなか雰囲気が出ております。「驚天動地」。直訳すると「壮大なる出来事」。これもSFです。「綱渡りの踊り子ドロテ」「バルタザールのとっぴな生活」

リーブル・ド・ポッシュ旧版(アシェット社)
ネット上で発見できた限り集めた70年代〜80年代ごろと思われるバージョンの表紙絵です。シンプルかつオシャレかつユーモラスなデザインがなかなか捨てがたい。
「怪盗紳士ルパン」。「ルパン対ショルメス」。「奇岩城」。「813」。「続813」。
「水晶の栓」。「ルパンの告白」。「金三角」。「三十棺桶島」。「八点鐘」。
「カリオストロ伯爵夫人」。「緑の目の令嬢」。「バーネット探偵社」。「謎の家」。「バール・イ・ヴァ荘」
「二つの微笑をもつ女」。「特捜班ビクトール」。「カリオストロの復讐」。「三つの目」。いかにもSF!「女探偵ドロテ」。ルパンは出てないはずですが…

リーブル・ド・ポッシュ旧版(アシェット社)
さらに昔の60年〜70年代ごろのバージョン?ネット上でほぼ全部発見できた表紙絵です。写真をコラージュした、なかなか渋くレトロ調。
「怪盗紳士ルパン」。「ルパン対ショルメス」。「奇岩城」。「813」。「水晶の栓」。
「ルパンの告白」。「砲弾の破片」。「金三角」。「三十棺桶島」。「虎の牙」。
「八点鐘」。「カリオストロ伯爵夫人」。「緑の目の令嬢」。「バーネット探偵社」。「謎の家」。

「バール・イ・ヴァ荘」。「特捜班ヴィクトール」。「カリオストロの復讐」。良く見ると舞台となる「ル・ベジネ」の地名が入っています。


☆映像化連動バージョン
ルパンシリーズのうち、「813」「三十棺桶島」「女探偵ドロテ」はTVドラマ化されたことがあり、その放送時にタイアップした表紙のものがあります。
1980年放送のブリアリ主演版「813」のシーン写真入りバージョン。同じくブリアリ主演版「813」。こちらはブリアリ扮するルパンが表紙。1979年に放送された「三十棺桶島」とのタイアップバージョン。映っているのはクロード=ジャミ演じる主役ベロニック。このドラマ版にはルパンは出てこないんですよね。確認はとれてないのですが、恐らく1983年に放送されたドラマ版「女探偵ドロテ」とのタイアップバージョン。 2004年製作の映画「ルパン」公開時に合わせた原作「カリオストロ伯爵夫人」表紙。映画ポスターと同じものが使われています。

☆ブカン版ルパン全集(ロベール=ラフォン編集、フランシス=ラカサン解説、1986〜)
全5巻構成の豪華版ルパン全集で、ルパンシリーズでは他の全集が収録していない「ルパンの大財産」やボワロ・ナルスジャック作品まで含み、さらにルパンもの以外のルブラン作品も全て収録という太っ腹全集。本国フランスでもこの全集でないと読めないルパン物語がある状態です(このブカン版は中国でのみ全訳が出ています)
Tome 1Tome 2Tome 3Tome 4 Tome 5

物語の年代順に収録、ということのようで、「カリオストロ伯爵夫人」「怪盗紳士」「ルパンの告白」「ルパンの帰還」「水晶の栓」「ルパン対ホームズ」「奇岩城」の順に収録されています。「緑の目の令嬢」「八点鐘」「813」「砲弾の破片」「金三角」「三十棺桶島」の順で収録。「虎の牙」「山羊皮服を着た男」「バーネット探偵社」「エメラルドの指輪」「謎の家」「バール・イ・ヴァ荘」「二つの微笑をもつ女」「特捜班ビクトール」「カリオストロの復讐」を収録。「ウネルヴィル城館の秘密」「火薬庫」「ルパン第二の顔」「ルパンの裁き」「ルパンの誓い」「オリヴェイラ事件」「ドロテ」「ジェリコ公爵」「ルパンの大財産」「フランス国王の秘密あるいはルパンの真の出身」を収録。おなじみ「水晶の栓」のイラストを使ってますが、よく見るとネタばれ部分が巧みに隠されてます! 「プチグリの歯」「真夜中から七時まで」「バルタザールのとっぴな生活」「赤い数珠」「赤い輪」「辺境」「冒険の森」「驚天動地」「三つの目」「ある紳士」などルパンもの以外を収録、「ルパンのライバルたち」とサブタイトルにあります。。

☆Bibliothèque verteアタッシェ社、1990年代)
「緑の文庫」と題されたシリーズで、見た感じでは児童向けのような気がします。もしかするとシリーズ全部あったのかもしれませんが、とりあえずネット上で発見できたものだけ。
「怪盗紳士ルパン」。「ルパン対ショルメス」。凄い老け顔のショルメスです。「奇岩城」。「水晶の栓」。「813/ルパンの三つの犯罪」。
「謎の家」。「バール・イ・ヴァ荘」。

☆モーリス・ルブラン集(全4巻、マスク版、1998〜1999)
「モーリス・ルブラン」が前面に出されてますが、実質ルパン全集。1冊あたり1000ページ前後も使って全4冊にシリーズを押し込んだペーパーバック版です。
Maurice Leblanc, tome 1
Maurice Leblanc, tome 2
Maurice Leblanc, tome 3 Maurice Leblanc, tome 4


「怪盗紳士ルパン」「ルパン対ショルメス」「奇岩城」「813」「ルパンの告白」を収録。 「水晶の栓」「金三角」「砲弾の破片」「三十棺桶島」を収録。
「虎の牙」「八点鐘」「カリオストロ伯爵夫人」「緑の目の令嬢」「山羊皮服を着た男」を収録。
「バーネット探偵社」「謎の家」「エメラルドの指輪」「バール・イ・ヴァ荘」「二つの微笑をもつ女」「特捜班ヴィクトール」「カリオストロの復讐」を収録。

☆Flammarion Castor poche版1999)
詳細不明ですが、2冊表紙が確認できました。これは原文はいじってないのかもしれませんけど、タイトルが微妙に変えられていて、児童向けの雰囲気があります。
Arsene lupin - le bouchon de cristal Arsène Lupin : L'Agence Barnett et compagnie

「水晶の栓」 「バーネット探偵社」ですが、ちょっとタイトルが変えてあります。

Les aventures extraordinaires d'Arsène Lupin(全3巻、Presses de la Cité版、2004)
「ル パンの驚異的な冒険集」。現時点で最新のルパン全集です。豪華版で一冊1100ページ以上。ルブラン研究家・ジャック=ドゥルアール教授の解 説付き。2005年には3冊セット版も出ていました。2005年以降ハヤカワミステリ文庫で刊行されている平岡敦氏訳のルパンシリーズはこれを底本にして います。
tome 1
tome 2
tome 3

「怪盗紳士ルパン」「ルパン対ホームズ」「奇岩城」「戯曲アルセーヌ・ルパン」「813」「ルパンの告白」「水晶の栓」「アルセーヌ・ルパンのある冒険」を収録。このバージョンではタイトルに「シャーロック・ホームズ」と明記があります。本文もそうなのかな? 「砲弾の破片」「金三角」「三十棺桶島」「虎の牙」「八点鐘」「カリオストロ伯爵夫人」を収録。
「緑の目の令嬢」「山羊皮服を着た男」「バーネット探偵社」「謎の家」「エメラルドの指輪」「バール・イ・ヴァ荘」「二つの微笑をもつ女」「特捜班ヴィクトール」「カリオストロの復讐」を収録。

リーブル・ド・ポッシュ・ジュネッセ版(2002以降の現行版)
青少年向けリーブル・ド・ポッシュ。中身は従来のリーブル・ド・ポッシュ版と変わらないようですが、やや少年少女向けを意識した表紙絵になってます。いまのところこの4冊しか確認できませんでした。



「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」
「奇岩城」
「水晶の栓
「謎の家」。タイトルのせいなのか話自体に人気があるのか、フランスでは妙に「謎の家」版本のバリエーションが多い気がします。

☆Balland社版2012)
もともと社長さんがルパンシリーズ復刻版を企画しており、ちょうどそこへ「最後の恋」原稿の話が入ったので出版したとのこと。
Le Dernier Amour d’Arsène Lupin
「ルパン、最後の恋」。作者の死後70年を経ての「新作」刊行はニュースでも報じられ大きな話題になったという。孫のフロランス・ルブランの前書き、研究者ドゥルアール氏の解説、ルブランのエッセイ「ルパンとは何者か?」を併録。

☆ボワロ=ナルスジャック「新ルパン」シリーズ
1973年からフランスを代表する推理作家ボワロ=ナルスジャックの手により公式のパスティシュ「新アルセーヌ・ルパン」シリーズが開始されました。長編で全5作あり、表紙バージョンもいくつかあります。
第1弾「ウネルヴィル城館の秘密」の1973年版表紙。当時のリーブル・ド・ポッシュ版に合わせた表紙になっています。この第一作では作者は名を伏せていました。「ウネルヴィル城館の秘密」の1976年版表紙。ちょっと変更されています。「ウネルヴィル城館の秘密」の1991年版表紙。第2弾「バルカンの火薬庫」の1974年版表紙。このイラストは新潮文庫の新ルパンシリーズの表紙のヒントになったようです。「バルカンの火薬庫」も1979年版表紙。
第3弾「アルセーヌ・ルパン第二の顔」の1975年版。デカデカと文字だけで工夫がないような。第4弾「アルセーヌ・ルパンの裁き」の1977年版。表紙はよく見れば紙幣になってます。「ルパンの裁き」の1998年版表紙。児童向けの雰囲気を感じます。第5弾「アルセーヌ・ルパンの誓い」の1979年版表紙。



英米版展示室ドイツ版展示室イタリア版展示室南欧各国版展示室中国版展示室><韓国版展示室

怪盗ルパンの館のトップへ戻る