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ルパンシリーズ
表 紙絵美術室


<イタリア版展示室>

 もともと言語的・文化的にフランスに近いイタリアではルパン 訳本はコンスタントに出版され、広く受け入れられているようです。ただし名前はイタリア風に「アルセニオ・ルパン(Arsenio Lupin)」と 変えられているのがほとんど。

SONZOGNO版(1920〜1930年代)
1920 年代から1930年代にかけて、すなわちルパン現役時代に翻訳されたもの。表紙絵は時期によりバリエーションがあるようです。
Arsène Lupin, ladro gentiluomo Arsène Lupin contro Herlock Sholmes 
"813"  "813" L'isola delle Trenta Bare 

「怪 盗紳士ルパン」。おなじみのフランス最初の単行本のイラストが使われています。 「ル パン対ホームズ」。「ユダヤのランプ」でルパンが釣りをしてるシーンらしく、かなり独特。
「813」の前半の一冊。この表紙はフランス版に準拠してます。 「813」にはこんなバージョンもありました。なかなか意味深な表紙絵です。 「三十棺桶島」の前半部分。
La pietra miracolosa I tre occhi Il cerchio rosso Le avventure di Fiorenza L'avvenimento formidabile
「奇跡の石」。「三十棺桶島」の後半です。おお、「万事OK」くんがいる。 「三 つの目」。ルパンシリーズではありませんが一緒に出版されてました。表紙絵が怖い… 「赤 い輪」。これもルパンシリーズではなく、ルブランの「赤い輪」前半を訳したもの。 「フ ロレンツァの冒険」。「赤い輪」の後半です。 「驚天動地」。

☆BEMPORAD の 「I LIBRI MISTERIOSI ED.」版
詳細不明ですがミステリ叢書のようで、1930年代のルパンものが収録されてました。
Il castello della Barre-y-va A. Lupin e la donna dai due sorrisi
「バール・イ・ヴァ荘」。なんだかアメリカのハードボイルドの表紙みたい。 「アルセーヌ・ルパンと二つの微笑の女」。

PAGOTTOの「I GRANDI AZZURRI」
1950年代に出版された「青い大判」シリーズ。ルパンはほぼ「全集」状態です。日本の南版を思わせる派手な表紙絵が楽しい。
Il tappo di cristallo  La dimora misteriosa L'enigma della guglia Arsenio Lupin contro Herlock Sholmes   "813" 



「水晶の栓」。ドーブレックの面構えがなかなか。 「謎の家」。
「尖塔の謎」。つまり「奇岩城」なんですが、イタリアではこの訳題が多いようです。
「ルパン対ホームズ」。
「813」の前半まで。首つり死体を見て驚くポープレの図です。
I tre delitti di Arsenio Lupin  Gentiluomo ladro La bara d'acciaio  Scheggia d'obice Gli otto colpi dell'orologio
「アルセーヌ・ルパンの三つの犯罪」。「813」の後半です。この表紙のシーンは確 かにあるけど、人は死んでなかったような。 「怪盗紳士」。しかしこれはどのエピソードのシーンだ?。 「鋼鉄の棺」。絵を見れば分かるように「太陽の戯れ」の訳題です。内容は「告白」全 編らしいです。 「砲弾の破片」。これは冒頭のシーンですね。しかしルパンはちょっとしか出てこない んだけど大書していいんだろうか。 「八点鐘」。イチャイチャしちゃって、まぁ(笑)。なお、「10」が抜けてますが他 作家の作品なので外しました。
Alta Marea La donna dai due sorrisi Victor della Brigata mondana La signorina dagli occhi verdi La vendetta della Cagliostro
「満ち潮」。「バール・イ・ヴァ荘」をこの訳題にしたのはなかなかのセンス。 「二つの微笑をもつ女」これも冒頭のシーンですね。 「特捜班ビクトール」。 「緑の目の令嬢」。 「カリオストロの復讐」。しかし「カリオストロ伯爵夫人」のほうはこのシリーズはな いみたい。

☆Sonzogno版
1974年発行のもの。
Le Mirabolanti Imprese Di Arsene Lupin
「アルセーヌ・ルパンの見事な仕事」。「怪盗紳士」「対ホームズ」「奇岩城」を一冊に詰め込んだようです。それにしても大人っぽい表紙で。

☆Bompiani版
1977年から発行されたもの。
Arsène Lupin, ladro gentiluomo Arsenio Lupin contro Herlock SholmesIl segreto della guglia813, la doppia vita di Arsenio LupinI tre delitti di Arsenio Lupin
「怪盗紳士ルパン」。顔を見せない所がミソ。「ルパン対ホームズ」。「尖塔の謎」。これは「奇岩城」のイタリア版タイトルですが、この表紙では本当に尖塔が描かれてます。「813:アルセーヌ・ルパンの二重生活」。二重どころか三重であることがネタばれされてます。ポプラ社版表紙に影響を与えたかも?「アルセーヌ・ルパンの三つの犯罪」。「813」の後編です。

☆Arnoldo Mondadori版
1987年から90年代に発行されたもの。いろいろあるようです。
Arsène Lupin, ladro gentiluomo
Le confidenze di Arsène Lupin
La signorina dagli occhi verdi 
Arsène Lupin, ladro gentiluomo
Arsène Lupin, ladro gentiluomo
「怪盗紳士ルパン」「ルパンの告白」「緑の目の令嬢」を一冊にまとめたものみたいです。1991年に世界のミステリシリーズの一冊として出た「怪盗紳士ルパン」。こちらは1993年に出た「怪盗紳士」。マンガっぽいイラストです。

☆Sellerio di Giorgianni 版
ど うやら1997年にこの一冊だけポンと出た模様。
Arsène Lupin contro la Mafia 
「アルセーヌ・ルパン対マフィア」。すなわち「ルパンの大財産」です。マフィアの本 場(?)、イタリアでも翻訳されていたんですね。

Einaudi
2000 年代の最新版。このシリーズ「アルセーヌ」にしてますね。とりあえず見つかったのは以下のものだけです。
Arsène Lupin, ladro gentiluomo Arsène Lupin contro Herlock Sholmes 
Le confidenze di Arsène Lupin  La signorina dagli occhi verdi Arsène Lupin e la contessa di Cagliostro

「怪 盗紳士ルパン」。おなじみのフランス最初の単行本のイラストが使われています。 「ル パン対ホームズ」。
「ルパンの告白」。 「緑の目の令嬢」。 「アルセーヌ・ルパンとカリオストロ伯爵夫人」。映画とタイアップした表紙になって います。

Excelsior
2010 年代の最新版。とりあえず見つかったのは以下のものだけです。こちらは「アルセニオ」です。
Arsenio Lupin e il segreto della guglia Arsenio Lupin. Il tappo di cristallo 
Arsène Lupin. La scheggia d'obice  Arsène Lupin. La dimora misteriosa

直 訳すると「アルセニオ・ルパンと尖塔の秘密」。絵を見れば一目瞭然の「奇岩城」ですが、「中空の針」をタイトルに持ってくるのはやめたようです。 「水 晶の栓」。
「砲弾の破片」。ルパンはほんのちょっとしか出てこないマイナー作のはずですが、 ちゃんと出版されていました。 「謎の家」。


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