いま下宿で冷蔵庫の電気消費量について実験を進めているのですが、どうも画期的な省エネ方法があるようです。今まで出回っている省エネ情報にはどこにも載せられていなかった方法で、もしかしたら「危険」かもしれませんので、それを覚悟の上で読んで下さい。またすべての冷蔵庫にあてはまらないかもしれません(確認はしていません)。冷蔵庫には庫内温度として「強」「中」「弱」といった設定ができるようになっています。ふつうは冷蔵庫の温度は5度以下が標準となっているようで、カタログなどでも「ふつうは・・・」といったかたちで載せられています。もしかしたらこれはいじってはいけないのかもしれません。しかし冷蔵庫に温度設定が付いているのですから、いじることを前提に作られているのですよね。エアコンでもそうですが、庫内の温度を上げれば、外気との温度差が小さくなりますから、省エネになるはずです。
私の家の冷蔵庫では、実際に温度を測定したところだいたい次のような温度設定になっていました。
強: 4度 中: 9度 弱: 12度
「強」は冷蔵庫の標準値ですからいいんですが、「弱」の12度ってどういうことでしょうか? 温度だけ見ると冷蔵庫の機能を果たしていないようにも見えるのですが、実際の所わたしの下宿では「弱」でずっと稼働させて不都合はまったくありませんでしたから、もしかしたら「冷蔵庫は5度以下」というのは迷信なのかもしれません。 たぶん5度で冷やしているよりはものの腐り方が早かったのかも知れませんが、でも「賞味期限ぎりぎり」の食べ物もちゃんと食べられましたし、冷蔵庫の機能は果たしていました。さて、それでは温度設定をあげると電気の消費量はどうなるかですが、温度設定を強にしたところ、見事にモーターが回りっぱなしになってしまい、消費電力もおよそ2倍となりました。つまり、冷蔵庫の設定を「強」から「弱」に変えることによって、半分の電気消費量で済むわけですね!!
実験の結果が整理できたら示しますが、冷蔵庫の電気消費量というのは、冷蔵庫内の温度と外気温の差にほぼ比例しているみたいですね。私の冷蔵庫の場合には、温度差が1度小さくなると、月2kwh(約5%)の節約になるようです。
夏になると食べ物が腐りやすいのですが、冬の間なら戸棚にしまっておくだけでも食べ物が腐るということはあまりないと思います。冬の室内の温度がだいたい15度程度だと考えれば、冷蔵庫の12度というのも決して意味がない温度ではないのかもしれません。
よく冷蔵庫の宣伝で、野菜が1週間も長持ちします、などと言っていますが、温度を下げてそんなことをするよりは、新鮮な内に食べてしまったほうがいいと思うのですけれど。どうなんでしょう?
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