すべて自分で製作される場合には、以下の部品が必要になります。全体像, 整流回路図, オルタネータ周りの配線図などを参考に作ってみてください。
○発電装置材料
- 自転車(スタンドを立てたとき後ろタイヤがうくタイプ)
- 軽自動車用オルタネータ(自動車解体業者で中古品が購入できます,5000円程度。デンソー製のものは動作確認ができていますが、三菱製などでは動かないことがあるようです。※三菱製が悪いというのではなく、単なる仕様の違いです。2009年5月追記)
- インバータ(自動車用電源を交流100Vにかえる装置,100W用で3000円程度)
- 自動車用シガーソケット
- 5A以上のダイオード 4個(電圧を下げるためのものです)
- 25V4700μF以上の電解コンデンサ(平滑にするものです)
- 30cm×45cm×厚さ1.8cm程度の板
- 一辺15cmのL金具2個(オルタネータを固定するものです)
- ミノムシクリップ2個(赤,黒)
- 木ねじ,ビス,ナット,電線。
※ダイオードを以前は3個と指定していましたが、4個用意してください。以前の3個の回路でも動くことが多いですが念のため。(06/08/29)
○発電補助回路材料
- 自転車用ダイナモ(リムブロックダイナモと指定してください。回転部分がゴムになっているタイプです。最近はこれも少なくなっているようです。)
- 一辺5cmのL金具(リムダイナモを固定するものです)
- ブリッジダイオード1個(もしくは1Aのシリコンダイオード4個)(いずれも1A程度)
- ナツメ球18V5W 1個(12Vでも可能ですが球が切れやすいようです。もしくはLEDと1kΩの抵抗を直列つなぎにしても構いません。LEDはクリアタイプがおすすめです)
- ナツメ球用ソケット 1個
- 平ラグ板 8P
- ビス,ナット,電線(通常のコンセントケーブルで構いません)1m程度
※ダイナモをリムダイナモにすると、オルタネータの回転部分(プーリー)に接触させて回すことができます。自転車発電装置を設置するときに、タイヤを載せるだけですみ、使い勝手が向上しました。(06/08/29)
※以前はサンヨー製のリムダイナモが出回っていたのですが、最近はみかけません。回転部分がゴムでない場合にはプーリーではなく、タイヤに接触させて回すようにしてください。(17/04/27)
※18Vのナツメ球は手に入りにくく、LEDでの回路を追加しました。LEDは足が長いほうをプラスに接続します。(17/04/27)
○道具類
- ハンダごて,テスター,ドライバー、ニッパー、ペンチなどの工具
「部品をどこで調達したらいいんだ」という問い合わせが多いので、情報を追加しておきます。
インバータについては、自動車用のバッテリーを使って家電製品を動かすもので、自動車アクセサリとしてホームセンター等で売られています。
オルタネータは自動車のポンコツ屋や修理屋で、中古品をゆずってもらってください。
問題はダイオードなどの電子部品ですが、京都にも2軒しかなく、地方ではなかなか取り寄せにくいかもしれません。通信販売を利用してください。価格表などは「トランジスタ技術」という本の広告に載せられています。
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共立エレショップ
(1)オルタネータの端子をたしかめましょう!
オルタネータには多くの端子がありますが、その中からプラス、マイナス、IGの3つの端子を使います。
プラス端子は、キャップ付きの一番大きな端子です。マイナス端子は、オルタネータの本体全体がマイナスになっていますので、本体の適当なねじを端子として使います。IG端子は、小さなソケットに複数ある端子の一つで、IGと記号がかかれているものです(デンソーの製品はIGがあるようです)。ただしIG端子がないタイプのオルタネータでは、L端子が対応するようです。さらにL端子もない場合には何もしなくてもいいです。
(2)オルタネータまわりの線をつなごう!
IG端子は、プラス端子と直接つなぎます。プラス端子とマイナス端子からは、長さ約30cmの電線をつないでおきます。
シガーソケットからでている電線は、白いラインが入ったものを、オルタネータのプラス端子につなぎます。もう一方は、平ラグ板に接続します。回路としては、5Aのダイオード3個を直列につないで、マイナス端子につなぎます。なおダイオードには向きがあるので気をつけてください。
(3)オルタネータを固定しよう!
木の板に、L金具を使ってオルタネータを固定します。この木の板の上に自転車のスタンドも乗った状態で、タイヤがオルタネータの回転部分に接するように、自転車を固定する位置を考えて下さい。
(4)自転車用ダイナモの配線
回転部分がゴムでできたリムブロックダイナモで使うのは、アームと、ダイナモ部分だけです。自転車への取り付け金具部分と、ライトの部分は取り外します。ダイナモの端子はたいてい1つですが、本体そのものも一つの端子になります。それぞれから約30cmの電線をつないでおきます。この先は、平ラグ板の回路につながります。
オルタネータの回転部分(プーリー)の下に、リムブロックダイナモの回転ゴム部分がうまく接触し、いっしょに回転するように、L金具で固定します。
(5)整流回路の配線
ダイナモで作られる電流は交流です。整流回路は,交流を直流に整流してオルタネータに送り出すとともに、発電が行われているか確認する回路となっており、平ラグ板の上に構築します。
新しい回路図を参考に平ラグ板にしっかり半田付けをして、これを板にネジ止めします。また、整流回路ではありませんが、電圧降下用+脈流対策用の4個のダイオードを固定します。この平ラグ板に、ダイナモから2本、オルタネータから2本、シガーソケットから1本(マイナス)の線が接続されることになります。