自転車発電機製作マニュアル

問い合わせ先:075-708-8152 (有)ひのでやエコライフ研究所

2003.6.15 作成
2004.11.17 大幅修正
2006.8.29 修正
2009.5.19 修正:オルタネータ機種
2010.10.5 修正:平滑コンデンサ追加
2011.5.24 修正:移転に伴う電話番号変更がされていませんでした
2017.4.27 修正:部品の注意点の変更


 一部のオルタネータでは、大きな脈流が発生するようです。これを防止する機能を追加しました。といってもダイオード一個ですが。(2006/8/29)
 一時期よりインバータを使っていると、オルタネータ自体が壊れる事例がみられるようになりました。どうもインバータの電流変化が急激になっているようで、平滑コンデンサーを追加するように変更しました。(2010/10/5)
 当初の設計から20年が経って、規定のオルタネータやダイナモが手に入りにくくなっています。デンソー軽自動車用オルタネータ(できれば古い小型)、豆電球がつけられるダイナモをご用意ください。(2017/4/25)


発電して使うことができるもの

製作にあたっての材料


すべて自分で製作される場合には、以下の部品が必要になります。全体像, 整流回路図, オルタネータ周りの配線図などを参考に作ってみてください。

○発電装置材料
 ※ダイオードを以前は3個と指定していましたが、4個用意してください。以前の3個の回路でも動くことが多いですが念のため。(06/08/29)

○発電補助回路材料
 ※ダイナモをリムダイナモにすると、オルタネータの回転部分(プーリー)に接触させて回すことができます。自転車発電装置を設置するときに、タイヤを載せるだけですみ、使い勝手が向上しました。(06/08/29)
 ※以前はサンヨー製のリムダイナモが出回っていたのですが、最近はみかけません。回転部分がゴムでない場合にはプーリーではなく、タイヤに接触させて回すようにしてください。(17/04/27)
 ※18Vのナツメ球は手に入りにくく、LEDでの回路を追加しました。LEDは足が長いほうをプラスに接続します。(17/04/27)

○道具類


 「部品をどこで調達したらいいんだ」という問い合わせが多いので、情報を追加しておきます。

 インバータについては、自動車用のバッテリーを使って家電製品を動かすもので、自動車アクセサリとしてホームセンター等で売られています。

 オルタネータは自動車のポンコツ屋や修理屋で、中古品をゆずってもらってください。

 問題はダイオードなどの電子部品ですが、京都にも2軒しかなく、地方ではなかなか取り寄せにくいかもしれません。通信販売を利用してください。価格表などは「トランジスタ技術」という本の広告に載せられています。


マルツパーツ館
共立エレショップ

組み立て方■

(1)オルタネータの端子をたしかめましょう!
 オルタネータには多くの端子がありますが、その中からプラス、マイナス、IGの3つの端子を使います。
 プラス端子は、キャップ付きの一番大きな端子です。マイナス端子は、オルタネータの本体全体がマイナスになっていますので、本体の適当なねじを端子として使います。IG端子は、小さなソケットに複数ある端子の一つで、IGと記号がかかれているものです(デンソーの製品はIGがあるようです)。ただしIG端子がないタイプのオルタネータでは、L端子が対応するようです。さらにL端子もない場合には何もしなくてもいいです。

(2)オルタネータまわりの線をつなごう!
 IG端子は、プラス端子と直接つなぎます。プラス端子とマイナス端子からは、長さ約30cmの電線をつないでおきます。
 シガーソケットからでている電線は、白いラインが入ったものを、オルタネータのプラス端子につなぎます。もう一方は、平ラグ板に接続します。回路としては、5Aのダイオード3個を直列につないで、マイナス端子につなぎます。なおダイオードには向きがあるので気をつけてください。

(3)オルタネータを固定しよう!
 木の板に、L金具を使ってオルタネータを固定します。この木の板の上に自転車のスタンドも乗った状態で、タイヤがオルタネータの回転部分に接するように、自転車を固定する位置を考えて下さい。

(4)自転車用ダイナモの配線
 回転部分がゴムでできたリムブロックダイナモで使うのは、アームと、ダイナモ部分だけです。自転車への取り付け金具部分と、ライトの部分は取り外します。ダイナモの端子はたいてい1つですが、本体そのものも一つの端子になります。それぞれから約30cmの電線をつないでおきます。この先は、平ラグ板の回路につながります。
 オルタネータの回転部分(プーリー)の下に、リムブロックダイナモの回転ゴム部分がうまく接触し、いっしょに回転するように、L金具で固定します。

(5)整流回路の配線
 ダイナモで作られる電流は交流です。整流回路は,交流を直流に整流してオルタネータに送り出すとともに、発電が行われているか確認する回路となっており、平ラグ板の上に構築します。
 新しい回路図を参考に平ラグ板にしっかり半田付けをして、これを板にネジ止めします。また、整流回路ではありませんが、電圧降下用+脈流対策用の4個のダイオードを固定します。この平ラグ板に、ダイナモから2本、オルタネータから2本、シガーソケットから1本(マイナス)の線が接続されることになります。

機材の配置・組み立て

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お問い合わせ、感想などありましたら鈴木(ysuzuki@mti.biglobe.ne.jp)まで。お気軽にどうぞ。

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