Last update: 2000/01/09
●今年の野望と挫折 (00/01/09)前回は「今年は妙に落ち着いている」という感じだと書いておいたのですが、どうもかなり「先が見えずに落ち込んでいる」状態であることがだんだんわかってきました。学生時代にもよくこういった状態に陥りましたが、またあの悪い病気が再発したか、という感じです。早く立ち直ってくれたらいいんですけれどね。 客観的に見たら、自分の望んだ事業を始めることができ、それも最初の年からやりがいのある仕事を紹介してもらい、経営的にも順調だというのは、恵まれている以外の何者でもないのでしょう。お世話になった多くの人に感謝しながら、地道に仕事や研究を続けていればそれで幸せなのでしょうが・・・・、人間の心ってのは不思議なものです。どうも去年と同じ事を繰り返すことが嫌で嫌で仕方がないみたいですね。もちろん同じ仕事でも昨年の失敗を活かして改善していくことも重要な進歩ですし、他のアプローチを模索しても楽しいのでしょうし、いろいろ工夫のしがいがあると思います。しかし現状を眺めてみると、たくさんの仕事に追い回されて考える時間が失われてしまう危険があるようです。考える時間なしに仕事に追い回されるほど心身の疲労が激しいものはないでしょう。 実のところ昨年末に「来年はどんな仕事をしていこうか」と考えて作業をリストアップしたところ、なかなか多くの仕事をしないといけないことに気付かされました。前向きに考えようとしたのが逆に、現実の大変さを明確に示されてしまった形になり、それ以降悩み始めてしまったみたいです。世の中には、知らないでおいたほうが幸せなことって多いんでしょうね。知らない間に仕事を増やしてしまった私が悪いのかもしれません。もう一度、それぞれの仕事が将来どう役に立っていくのか、全体で何を目指しているのか、そして今年何を実現するのか、ビジョンの組立をし直さないといけないようです。勝手気ままにやれる最後の年でしょうから、大事にしないといけないですね。 (1)廃棄物研究財団のお仕事 昨年は、廃棄物行政のここ2-3年の動きについて整理をして報告書を作成するという作業でした。仕事を受けたというよりは勉強させてもらったという感じです。財団の方や、先生方がいい人ばかりで、日本の廃棄物政策について思いっきり自由に提言をして構わないということでしたので、遠慮なくさせてもらおうと思っています。大学の同期のやつももしかしたら関わるという話でしたので、そうなったら面白いことになりそうです。若手新鋭研究者としてどこまで通用するか勝負ですね。 (2)まんがエコロジー入門 環境地球工学の内藤正明教授(元国立環境研究所)が環境問題についてかなり大きな視野からビジョンを示しているのですが、先生の文章は結構深みがあって行間を読み解かなくてはいけないために、なかなか理解しにくいようです。そこで、HighMoon氏(環境保全センターの高月紘教授)の書いている環境風刺の一コママンガをふんだんに使い、内藤先生の言いたい内容をかみ砕いて、高校生向けくらいの本にしようという話が持ち上がっており執筆を担当しています。去年の夏前から話はあったのですが、締切は今年の2月末ということで、これから頭を悩ますことになりそうです。環境問題でこんなレベルの高い素材は他にないでしょうから、文章も負けないように書かないといけないでしょうね。 (3)CASA環境教育教材作成 実はいちばん心配なのがこれです。昨年4月から作業を始めてそろそろ仕上げをしないといけないのですが、なかなか形にならなくて焦っています。新聞などで既に取り上げられてしまったので注目されてしまっており、後に引くこともできず、かといって中途半端なものはできず、困ったものです。まあ最初に世に問うものですし、これから反応を見ながら成長させていけばいいですし、将来は楽しみなんですが・・・まず今年ですね(^^;)。 (4)環境家計簿の評価プログラム 本業と決めた仕事ですが、昨年は新たな開拓があまりできずに終わってしまいました。ただインターネット版の評価プログラムも試しに作ってみましたし、これから改善はしやすくなると思います。アンケート解析をして、どのような家庭に、どのようなアドバイスが適切なのか分析する必要がありますし、そこでエキスパートシステムを構築できたら、社会にとっても重要な情報になるのではないかと考えているのですが、手をつけるのは大変かもしれませんね。やりがいのある仕事になりそうです。これを仕上げないとひのでやエコライフ研究所の存在意義はなかったと言ってもいいでしょう。 (5)論文書き 本来の本業です。環境家計簿の調査がいいぐあいに進んでいますので、論文を書く材料には事欠かないと思います。あとは時間と心意気でしょうね。論文を書くのは非常にテンションを高く維持しないといけないので、事業の中であらかじめ予定を組んでおく必要があるかもしれません。年賀状で先生がた皆に忠告されてしまいましたからね(^^)。 そのほか、アース基金のアースデーコンクールの審査員(4月まで)、CASAの出版(家庭由来のCO2排出)担当、地域連携推進研究「地域環境マネジメント支援システムの開発研究」の担当、京都府消費者・事業者等のパートナーシップ調査、環境家計簿のマネージメント(京都市、おおさかパルコープ)、環境家計簿のワークショップ、気象協会プログラム開発、などの仕事があるようです。下手をすると、全部に全力をつぎ込んで全滅ってこともありえそうですね。荷が重いです。 しかし仕事があるってことは幸せなことです。(楽な仕事だったらもっといいんですけれど ^^)。するってえと・・・今年の目標は、スマートに仕事をこなしていくことかな。やっているうちに、何か見えてくるかもしれませんしね。
●新年にあたって (00/01/03)とうとう2000年が始まってしまいました。心配されていた2000年問題も、水道・電気・ガス・電話など大した影響がなかったようで、おめでとうございます。こちらは田舎でゆっくり紅白歌合戦を見て、0時になっても電気が止まっていないことで安心してから、研究室のサーバーのチェックを行いました。以前からサーバーに小さな問題が起こることは分かっていたのですが、面倒だからそのままにしていました。実際に年が明けてメールを試してみると、「送られてきたメールの日付が1970年になっている」という明らかな2000年問題症状が現れてしまったので、結局サーバーのプログラムを解読し、必死で書きかえを行いました。今年の初仕事は予想通り2000年問題対応になっちゃいました(^^)。 昨年の後半はほとんど更新をしていなかったのですが、やはり本業が忙しくなってしまうと余裕がなくなってしまうもので、申し訳有りません。扉ページにも案内しましたが、インターネット版の環境家計簿や、廃棄物研究財団の報告書なども作成をしてきましたので、また機会がありましたら公開していきたいと思います。仕事をしていると面白いことがたくさんわき上がってきて、書くべき事も多いのですが、逆に時間がとれなくなってしまうというのも悲しいところです。一言、おかげさまでひのでやエコライフ研究所は順調に動いています。実のところ、1月末と2月末にも仕事の締め切りがあるので、もしかしたら早速滞りがちになってしまうかもしれませんが・・・、今年もおつきあいよろしくお願いいたします。 さてMillenniumだかなんだか知りませんが、時代的にはかなり大きな区切りになるようですね。今後1000年の抱負を語ろうと思ってもなかなか実感がわかないものですが、まあせめて今年1年、できれば10年くらいの抱負を語っておいても損はないでしょう。私も毎年、年が明けるまでには1年の反省と、新しい年の抱負を心に決めて、心新たに新年を迎えるのが恒例にしています。昨年は大学を出てひのでやエコライフ研究所を設立するということで、かなり真剣に考えていたものです(すでに過去形)。ところが今年は1年何をしようか、どういう心構えで対応しようかまったく頭に浮かばないという、なんとも妙な気分です。 たしかにひのでやエコライフ研究所も順調に食っていけるようにはなっていますが、今年は個人事業から共同経営の有限会社にしようという話もありますし、基本的に今年でひのでやエコライフ研究所は終わりにする予定で、その後の計画は改めて立て直すことに決めていました。昨年以上に事業を定着させることはもちろんですが、その後にどう展開させるのかを考えていかなくてはいけない重要な年であるはずなんです。でも不思議なことに、「今年はやってやるぞ」などといった心意気が全く感じられず、むしろすっかり落ち着いてしまっているという感じです。なんなんでしょうかね、決して現状で満足しているわけではないのでいいのですが、変な自信みたいなものを持ってしまったようで、余計扱いにくくなってしまいそうです(^^)。昨年が始めてのことばかりで、ショックが大きすぎたということもあるんでしょうが、もう何も怖くないといったところでしょうか。 はてさて、今年1年でどこまで進むんでしょうかね。(本当は自分のことなんですけれど)他人事みたいでなんとも楽しみです。若い内しかできないでしょうから、ちょっと今年は暴れさせていただきます(^^)。
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