2007.3〜
3ナンバー全盛の昨今。実際ここ何年も3ナンバーもどきの車やグランツーリスモを気取るミドルサイズのスポーツ セダンを乗り継いできた。ここにきて、日本の住宅地の道路事情や環境にやさしい車に乗りたくなった。
つまり取り回しの容易さや燃費向上という自分にやさしい車。同時に助手席同乗者をはじめ、後席のお客さんにやさ しい車にも目が向く年齢になったということだろうか。
スカイラインからの大きな路線転換は無節操のきわみ。そんな自身に向けての誹りもあったが、やはりいつまでも「 ブイブイいわす」ような季節は過ぎつつあるのも事実である。以上がこの車を選択したことに伴う長い独り言い訳で
ある。
助手席優先、優美さ優先、居住性重視。そして何よりも車内のパッケージングや同乗者への細かい配慮など、やさし いふるまいを大きなテーマに設計されたコンパクト・カーという印象どおりの車だ。
メーカー | NISSAN | |
タイプ | 20M/20G(4ドア・セダン)2WD | |
ジャンル | コンパクト・セダン(ラグジュアリー仕様) | |
全 長 | 4610mm | |
全 幅 | 1695mm | |
全 高 | 1510mm | |
ホイールベース | 2700mm | |
トレッド | 前1480mm/後1485mm | |
重量(NET) | 1220kg | |
エンジン型式 | 水冷直列4気筒DOHC2000cc | |
燃料供給装置 | EGI(ECCS) | |
最高出力 | 133ps/5200rpm | |
最大トルク | 19.5Kg-m/4400rpm |
カタログにうたう「美しさ」についての実車インプレッション 「美しさをまとう。くつろぎを仕立てる。華美に飾り立てることより、凛とした佇まいで 研ぎ澄まされた美しさを語ること。シルフィには、そんな洗練されたスタイルが息づいている。 伸びやかな弧を描く流麗なデザインのエクステリアから、質感を高め、くつろぎに満たされた インテリアに至るまで。全身に、モダンな華やかさをまとったミディアム・サルーン、シルフィと 共に過ごす彩りに満ちた日々が、ここから始まる。」 ・・・確かに優美な曲線。完成度の高いデザイン性を感じる。 カタログにうたう「心地よさ」についての実車インプレッション 「あなたを迎え入れる、行き届いたもてなしの空間。座り心地のいいシート、開放的な室内空間が、 乗り込んだ瞬間から優しく迎え入れてくれる。収納にもこだわり、シルフィで過ごす時間を優雅に彩る。」 ・・・車の背丈が高くなったことにも由来するが、乗車時・降車時のスムーズさは快適だ。 廃番2世代前のプリメーラで鍛えられたパッケージングの機能性に優美さを加えた車内空間の居住性 は高い。とにかく、広い。スカイライン(R33世代)と比べると、外観のコンパクトさからは想像できなくほど、 広い。トランクルームも見掛け倒しのスカイラインの2倍は入る。ただし、センターコンソールに女性もの のバッグがすっぽり納まる、というふれこみは、実用レベルではかなり疑問が残るが。 カタログにうたう「優しさ」についての実車インプレッション 「心地よく過ごすための、気配りで満たされた室内。そこはまるで、サービスの行き届いたホテルやレスト ランのような気配りに満ちている。心地よさを高める装備はもとより、クリーンな室内環境にも配慮した。」 ・・・エアクリーナーもイオン発生機能付き。それにバニティミラーって助手席にあるものだと思っていたが、 ちゃんと運転席にも装備されている。あ、そうか。この車は女性が運転することも想定して開発されたんだっけ。 オーナーとしての総合評価 そう、これも最近の車の背丈の高さにも関係するのだろうが、乗り換えた最初の時期、コーナリングにやや 不安を覚えた。都市高速のちょっとしたカーブでも、時速80キロまで減速しないと「ひっくり返りそうな」重心の 高さを感じる。この点は、スカイラインの地を這うような低重心と前輪自在のFR特性、ハイキャス搭載の抜群 のコーナリングが懐かしい。コーナーを攻め直線でぶっちぎるストライドの長さに優越をおぼえるスポーティー なドライビングには向かないことは十分承知して購入したが、それでも重心が高いので普通の市街地走行でも 座席の上の上着やカバンがズレ落ちていることが多い。いや、本当にジェントルな運転してるんだってば。 燃費が悪い。リッター10を切ることも多い。ガソリン価格高騰時にはかなり省エネ運転を試みたが、それでも 10いくかいかないかが普通だ。高速道路を使ってやっと12いくくらいかな。これは期待はずれだった。このあた りも販売台数が限定された一因かも知れない。いっそTidaのハッチバックか、ホンダのFitあたりまで実をとれば 燃費の問題はなかったかも知れないが、ここはやはり価値観。むつかしいところだ。 この時代、比較はもちろん、ハイブリッドだった。購入当時、ハイブリッドはトヨタのプリウス、ホンダのシビック だった。インサイトはまだ発売されていなかった。のちにデザインに魅せられ試乗したが短いボンネットなのに 前がほとんど見えなかったのと、SYLPHYに比べ車内の質感と空間に物足りなさを感じた。まあ、今のライフス タイルにはBLUEBIRD SYLPHYがお似合いなのかも知れない。 排気量2000CC。車幅、車長は5ナンバー。もちろんトルクも加速感も、何の問題もなく高水準だ。 ちなみにBLUEBIRD SYLPHYの車名の由来を調べてみた。 ブルーバードは、メーテルリンクの童話「青い鳥」にちなむ。シルフィは、4大精霊(土・水・火・風)のひとつで ある風(空気)の精を表わす英語の「SYLPH」からの造語、という。 (出典:-車名大辞典- 各メーカーの車名の由来を解説 http://tanakatire.web.infoseek.co.jp/kp/yurai.html) |
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