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マンガ「ヘルシング」平野耕太(2001年少年画報社)単行本第4巻p.186〜p.198 に掲載された、
登場人物であるモンティナ・マックス少佐の演説は、非常に有名になり無数の「もじり」「パロディ」が作られ世間に流布しています。
マンガファンのみならず原典が「ヘルシング」であることを知らない人もこの演説の変形を見た方が多いと思います。
KAZ(かず)さんのブログ日記でこの演説の「パイプ・スモーキング・バージョン」を見つけたとき大変感銘を受けました。
弾圧厳しいパイプ喫煙者をなんと勇気づけることか!(原作は、少佐は「戦争狂」のいう設定なのでかなりアブナイものなのですが)
僕はこのマンガは「ヘルシング」ファンの息子が貸してくれてずっと読んでます(単行本は初版だ)。あの演説も面白かったのだけど「パイプ・スモーキング・バージョン」をつくるなんて思いつかなかったなあ〜。
というわけでここにKAZ(かず)さんに承諾を得たうえで紹介します。
さあ、パイプ喫煙者諸君!スモーク!スモーク!スモーク!
(嫌煙家の方は見ないふりをするように!)
引用元:読書とパイプの日々
「ヘルシング」について:ウィキペディア
バージニアが好きだ ラタキアが好きだ オリエントが好きだ ケンタッキーが好きだ
ペリクが好きだ バーレーが好きだ 葉巻葉が好きだ 暗色火干葉が好きだ 在来種が好きだ
ブライアーで 海泡石で クレイで オリーブで
コーンで ヒッコリーで 煙管で 水パイプで
この地上で行われる ありとあらゆるパイプ喫煙が大好きだ
パイプをならべた スモーカーの一斉喫煙が 着火と共に燻煙を 吹き飛ばすのが好きだ
空中高く燻り上げられた紫煙が 隙間風でばらばらになった時など 心がおどる
スモーカーの操る リーマーの刃先が カーボンを撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかるパイプから 飛び出してきたタバコ葉を
タンパーでなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった
穂先をそろえた モールの毛が パイプの煙道を 蹂躙するのが好きだ
恐慌状態のビギナーが 既に燃えつきたパイプを
何度も何度も着火している様など 感動すら覚える
懐古趣味の 海泡石達を飴色状に 染め上げていく様などはもう たまらない
泣き叫ぶプラグ達が 私の振り下ろした手の平とともに
金切り声を上げるスライサーに ばたばたと切り倒されるのも最高だ
哀れな禁煙者達が 雑多なメディアで 健気にも立ち上がってきたのを
80lbバルクのパイプタバコが 屁理屈ごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
禁煙の説教集団に 滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった銘柄が蹂躙され
タバコ屋が潰され消えていく様は とてもとても悲しいものだ
禁煙の風潮に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ
禁煙提唱者に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ
諸君 私は喫煙を 地獄の様な喫煙を望んでいる
諸君 私に付き従うパイプスモーカー諸君
君達は一体 何を望んでいる?
更なる喫煙を望むか? 情け容赦のない 糞の様な喫煙を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を燻り殺す 嵐の様なパイプ喫煙を望むか?
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
連中にニコチンの味を 思い出させてやる
連中に我々の パイプの煙を思い出させてやる
天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
一千人のパイプ燻煙で 世界を燻し尽くしてやる