夏目房之介のマンガ評論の新刊。
夏目さんは漫画家だった頃から好きだった。マンガ批評の仕事がメインになってからも、自分がマンガについてぼんやり思っていることを論理的にズバッと指摘してくれるので実に面白く愛読している。
今回は、「ストップ!にいちゃん」(関谷ひさし)から「弥次喜多in deep」(しりあがり寿)まで的確な例を示しながら現代日本のマンガがいかに思春期・青春・人生・自己・運命・他者・結婚・育児・老い・死、そして笑い、について深く追求する事になったかを検証している。
いやーおもしろいなあ。
例にあげられたマンガで読んでなかった<よしながふみ>をさっそく買ってきた。
「愛がなくても喰ってゆけます。」「愛すべき娘たち」。
ユーモラスな(一見)グルメ・エッセイ・マンガとシリアスな連作。
いやー良かった・・。「愛すべき娘たち」の女性のコワさ・・というか、山岸涼子や萩尾望都に発する心理マンガは現在こういうことになっているのかあ・・。
最終ページでこんなに感動したのは久しぶりでした。
いしかわじゅん氏のマンガ評論集「漫画の時間2」はそろそろ出るかなあ・・これも楽しみ。
子供も大きくなったので妻と二人で小旅行。
まず飯田の友人夫婦宅へ。陶芸家のご主人から陶芸の手ほどきをうけました。僕は手ひねり、妻は電動ろくろに挑戦。焼き上がりが楽しみです。
庭には小さなトノサマガエルがいっぱい。
1歳になる息子さんと近くの公園へ行き、今度は妻が若奥さんへ公園デビューの手ほどき(笑)
草むらにはアマガエルがうじゃうじゃいました。かわいい!
その後、奥飛騨の温泉でゆっくりして、雨の飛騨高山市内を見て帰りました。飛騨牛おいしかった。
昨年に続き今年もうちのクサガメが卵を産んだ。
今回は穴を掘らずに水槽の中でした。だんだんモノグサになる?
2匹とも雌なので無精卵なのが残念。
このタマゴどうしたものか・・。食べても美味しくないだろうし(笑)
昨晩は高円寺に移転したグッドマンで初演奏。
山下〜衣山デュオ。
お店はバブル期に建てられたというスナック風店舗ばかりのビル。明るくて内装・備品もほとんどが備え付けのものということで、だいぶ荻窪と感じが違うなー。
どこで演奏しても変わらないと思ってたけど、なんか調子が出ない感じ・・。2ndSetはいつもより長めにリズミックなブルース調に逃避。
7/5に開店したばかりだから、まだ鎌田さんの臭いがしみこんでないんだな。だんだん「グッドマン」になっていくんだろう。スタインウェイのグランド・ピアノが格好いい。早く聴いてみたい。
写真は店内でマスター鎌田さんと対バンの中村秀則さん。
深大寺へそばを食べに行きました。
小学生の頃父に連れられて来たときから、蕎麦は山門前の「門前そば」で食べる習慣だったのだけど、最近「多聞」という店を教わった。ここはなんと言っても量が多いのが特徴。
今日は初めて「大盛り」に挑戦。・・殺人的な量でした(笑)
「並」でも普通の店の大盛りくらいありますから、美味しいそばを腹一杯食べたい!という人にお勧めです。
実は、ロックのレコードで一番好きなのはこれ。
ザ・フーの1970年のライブ、"Live at Leeds"。
高校生の時友人に借りてオープン・リールのテープレコーダーに録音して(いつの時代だ!?)繰り返し聞いた。
CDの時代になって買い直したのだけれど誰かに貸して行方不明になってしまった。
久しぶりに聴きたいなと思ってネットで探したら、なんとCD2枚組で33曲も入っている完全版が出ていた。
いやー、格好良いなあ!
ロジャー・ダルトリーのボーカル、ピート・タゥンジェントのギター、ジョン・エントウイッスルのベース、キース・ムーンのドラム。ジョンもキースも死んじゃったからフーもビートルズも半数しか生き残っていない・・・。
ピートの曲と構成がフーの要。ピートのギターは即興演奏を延々と聞かすタイプではないがあの構成力はまさに天才だ。
そして、圧倒的な技巧で攻めまくるドラムとベースのドライブ感が最高だ。
ジョンのリード・ベースのスタイルが僕のエレベの原点です(笑)
一番好きだといいながら、フーのレコードはこれしか買ったことがない(ビデオは結構買ったけど)。このライブ盤だけで満足してしまうんだ。
ベスト・トラックはなんといっても"Summertime Blues"。
あとロング・バージョンの"My Generation"。「ジジイになるまえに死んじゃいたい!」ってやつね(笑)
荻窪グッドマンで林栄一(as)清水くるみ(p)デュオを聴きました。
いやー・・良かった!
林さんはフリーの人のイメージが強かったのだけど、今日はスタンダードを題材にした演奏が多くて、メイン・ストリーマーとしての底知れぬ実力を味わえました。
"All The Things You Are""Body and Soul""softly,as in a Mornig Sunrise""You Don't Know What Love is""Now's The Time"、あとオリジナル?ツェッペリンもの?にまさにフリー・ジャズ!という演奏もあった。
ノン・ブレス奏法も聴けたし・・すごいなあ!ドルフィーやブラクストンそれにパーカーを思わせるフレーズもあったが、まず思ったのがリー・コニッツのフレージングに近い!僕にとっては新発見でした。
コニッツの"Spirits"におけるサル・モスカ(p)とのデュオを連想しました。もちろん完全に林さんのスタイルなのは言うまでもないですが。
くるみさんの奔放でリズミックなピアノはもう最高です。ホント・・ジャズ研後輩のひいき目でなく現代ジャズ界最高のハード・ボイルド・ピアニストだと思います。
「クリフォード・ブラウン 天才トランペッターの生涯」ニック・カタラーノ(音楽之友社)を読んだ。
2003年に出版された本で、多くの人のインタビューや最新のCD情報も含んでいてとても面白い。
仲の良い音楽好きな家庭で育ち、良い指導者に会い自らの才能を開花させていくブラウンの生涯はとても興味深いが、時系列順に記述されているのを読み進んでいくうちにだんだん1956年6月26日が近づいてくる・・読むのをやめたくなる。
音楽的にも家庭的にも(初めの子供は6ヶ月になったばかり)幸せの絶頂にいたはずなのに一瞬の悲惨な事故で25年の生涯を閉じてしまった。
僕は高校生の頃ジャズを聴き始めた頃に叔父から借りた「ソニー・ロリンズ・プラス4」ではじめてクリフォード・ブラウンに出会った。
それから今までずっと彼のソロを聴くといつもなんとも幸せな気分になる。
クリフォード・ブラウンが活躍したのは1952年の初録音から1956年までのたった4年間だけだとはまったく信じられないなあ。
初期のパリ録音からバード・ランドのライブ、マックス・ローチとのコンボなどどれも素晴らしいが、僕が一番好きなのはやはり「ロリンズ・プラス4」。
冒頭の「ヴァルス・ホット」のなんとも懐かしいようなメロディとロリンズとブラウンの素晴らしいソロ。他の傑作と比べると出来は荒いようだが、好きだなあ。
筒井康隆7年ぶりの新作短編集を読んだ。
僕は昔から筒井康隆の夢を題材にしたような短編が好きだったが、今回の短編集はほとんどすべてそんな感じ。いいなあ。
読後、1979年の「みだれ撃ち涜書ノート」に収録されている「田紳有楽・藤枝静男」の書評を思いだした。
そこで筒井康隆は「こんなメチャクチャをいけしゃあしゃあとして書ける老作家のふてぶてしき境涯に、早くぼくも立ちたいものだ」と絶賛している。
筒井康隆もみごとにその境地に達したなあー!!
末娘がパパこれ読みなさい!と貸してくれたハリー・ポッター・シリーズ、全5巻7冊を一気読み。
さすがに面白いなあ〜。映画は見ていたけれどやっぱり小説は細部が書き込まれていて別物だ。
来月発売の6巻が待ち遠しい。
やっぱりハーマイオニーさんがツボを直撃。いいなあ。
子供達はみんないそがしいので、妻と伊豆の温泉へ。
アンディ・ランドでカメをたっぷり見る。
翌日は熱川バナナワニ園を堪能した(笑)
アンディ・ランドは初めてだったけどカメ好きにはたまらんね〜(妻のことです)
バナナワニ園は何回も来たけれど、ここも見所多し。
ワニがゴロゴロしているのは見飽きないし、植物が実によく手入れされていてこれでもかっ!ていうほど種類が沢山。
僕はシダとコケが一番好きなのだけど、満足しました。
ゾウガメに触れるし、マナティーはいるし、レッサーパンダもうじゃうじゃいる(笑)
ただ、疲れました。ほんと、歳を取るってのはこういうことか・・。
近所のICU(三鷹の国際基督教大学)へ桜を見に行った。
風が強くて少し寒かったけど、桜は見事に満開。
毎年来ているけど、ここは人は少ないしお花見に絶好の穴場だ。
小学校の頃もよく遊びに来たけど、そのころは大学の回りはまだ奥深い林や牧場があり、戦争中の飛行機の格納庫の残骸や防空壕も残っていた。
林を抜けて崖を下りると田んぼがあってザリガニやオタマジャクシをとったっけ。なんとも不思議な場所だった。
職場の水槽にアフリカツメガエルの赤ちゃんが来た。
同僚が飼っている。まだ3〜4cmくらいでアルビノだ。
一生水から出ないタイプのカエルなので水かきがでかい。
結構大きくなるはずだから無事に育つといいなあ〜♪
明日までになんとしてでもやらなきゃいかん仕事を持ち帰ったのに・・「御緩漫玉日記1.2」を読みふけってしまった。
ああ・・面白い。「私漫画」はここまで来てるんだなあ〜。
さて仕事!と思ったが、妻と昼食を食べに行った帰りについ古本屋に立ち寄るとそのうち買おうと思っていた「あずみ」の読んでないのを見つけてしまった・・。ちょっとだけ読もうと思ったら止まらない。19巻から30巻までかたずけるともうこんな時間だあ・・。
雨がしとしと日曜日〜♪
なので自室に引きこもって「デカルトの密室」を一気読み。
まさに現代SFの秀作。
意識、知能、人間原理、についての鋭い考察がエンターテインメントとして成立していてみごとだ。
映画「2001年宇宙の旅」のHALと飛行士とのチェスに関する"トリビアの泉"的エピソードが実に決まってる。
グレッグ・イーガンの「ディアスポラ」と合わせて読むべきという鏡明の意見に納得。
ビル建て替えのため今年6月いっぱいで荻窪グッドマンが閉店することが決まった。
1973年に開店したときにはもうずいぶん老朽化した建物だったらしいので、しかたないのかな。
吉沢元治、阿部薫、原ォ、翠川敬基、藤川義明、片山広明、林栄一、渋谷毅、など歴史に残る演奏家から、多くの知られていない演奏家たちが30数年に渡って演奏を続けてきた場所だ。
一時は、ジャズ・フリー・インプロ演奏家のみならず弾き語りフォークから舞踏、一人芝居、スタンダップ・コミック・・いろいろな人が出ていたなあ。
デビュー前の「たま」や内田春菊のバンドも出ていた。マスター・鎌田さんの人徳・静かなパワーはほんとにすごい。
僕が初めてグッドマンで演奏したのは1975年頃学生時代だった。
十年以上経って、シンガーソングライター桜井明弘さんと知り合い毎月弾き語りをやるから来てと誘われて行ったその店がグッドマン。学生時代と店の中は全く変わってなかった。
その後僕も即興ソロのライブをはじめた。それからさらに10余年、店内で変わったのはぼろぼろになったカーテンくらいかな(笑)
ボブ・ディランのドキュメンタリー。DVD2枚組、3時間半近くあるが全く飽きない。画面に釘付けになった。
デビュー前後からバイク事故で一線を引き下がる1966年までを、ステージ・パフォーマンスをたっぷり含む当時の映像と現存する関係者と本人のインタビューだ。
妙に老成した20歳そこそこのフォークシンガーからほんの数年でロックバンドを従えて完全な「ディラン・ミュージック」を演奏する姿まで、実に格好いい!
ピート・シーガー、ジョーン・バエズ、アル・クーパー、アレン・ギンズバーグ・・などの証言もおもしろい。
アル・クーパーなんて、「ライク・ア・ローリングストーン」のセッションでギタリストとして呼ばれて、マイク・ブルームフィールドがいるのでオルガンをいじっていたらスタッフにやめろと言われて帰ろうとしたがディランに弾け!といわれてあの名演が録音された!!なんて初めて知ったぞ。(英語版なんで細かいところはよくわからないが・・)
65年のニューポート・フォーク・フェステイバルでのブーイングを受けたロック・バンドでの演奏の後の弾き語りの「イッツ・オールオーバー・ナウ・ベイビー・ブルー」や、66年のステージで、ユダ!の野次のあと「クソでかくやるぜ!」と言って始める「ライク・ア・ローリングストーン」など繰り返し語られてきた伝説が映像で見られるとはねえ(音は発表されていたが)・・長生きはするものだなあ(笑)
マイルスの1970年12月のライブ。6枚組でやっと正規に発売された。
この時期のマイルスのライブをCD6枚一気に聴く元気はないので数日かけてやっと聴き終えた。
メンバーは、マイルス、ゲーリー・バーツ(as,ss)、キース・ジャレット(el.p & el.org)、マイケル・ヘンダーソン(el.b)、アイアート・モレイラ(per)、ジャック・ディジョネット(ds)に最後の2枚にジョン・マクラフリン(g)が加わる。
この編成でじっくり聴けるレコードは今までなかった。このライブ音源は「ライブ・イビル」に編集されて使われているけど、「ライブ・イビル」はジャケットが気に入らないので(「ビッチェズ・ブリュー」は好きなんだけどね・・)発売当時ほとんど聞いてなかった。
ついでに書くと「オン・ザ・コーナー」「イン・コンサート」もジャケットのせいでいまだに聞いてない(笑)
さて、このCDは70年12月録音だけど、たまたま先週70年8月に収録されたライブDVDを中古屋で手に入れた。
そこではキースとチック・コリアの二人のキーボードでベースはデイブ・ホランドでやっていて、キースとチックのキーボードのからみとホランドがウッド・ベースに持ち替えて一気にフリー・ジャズになるのが面白い。
チックとホランドはマイルス・バンドをやめてアンソニー・ブラクストンとゴリゴリのフリー・ジャズをやる「サークル」を結成するわけだから当然だけど。
そこでやっとセラー・ドア・セッションの話だが、
ホランドに替わってベースに入ったマイケル・ヘンダーソン。写真を見ると当時19歳でサングラスを取るとまるで高校生みたいだが、マイルスの音楽を聴いたことなかったというのにすごい演奏をする。
マイルスがスティービー・ワンダーのコンサートの楽屋に来て「おたくのファッキン・ベース・プレーヤーをもらってくぜ」といって引き抜いたらしいが、ホランドの次がこのマイケルとは!マイルスの過激さに驚く。
CD6枚といっても曲はあってなきがごとし(笑)決まったリフの断片とベース・ライン、リズム・パターン(というかテンポ)がときどき顔を出す程度で、即興の嵐。
マイケルのベースがリフを繰り返しボトムを支え、デジョネットが恐ろしく手数の多いフィルを繰り出し、キースは即興の化身と化し両手でエレピとオルガンをかき鳴らす。
アイアートも良い仕事してます。バーツはas、特に最後のセッションで神がかりのようなすごいフリー・ソロを取る。
マイルスのトランペットはよく鳴って絶好調。ほんとすごいバンドだなあ・・。
キースのエレピのソロがたっぷり聴けるのがうれしい。
曲の合間に即興のソロがたくさん入っていて、61年頃のマイルスのライブの曲間でウイントン・ケリーがトリオでスタンダードをやっているのと同じだ(笑)
71年にキースはピアノ・ソロ第一作「フェイシング・ユー」を録音するのだから、ここではエレピ版ソロ・コンサートが聞ける。
マイルスはマイケルに「キースの演奏に付いていくな」と言ったそうだが、ここでのキースの演奏はなんかトンデモない凄いものだ。
昨日買ってきた「銀齢の果て」筒井康隆を一気読み。
久しぶりの筒井康隆。面白かった〜。
今回のお話しは、老人人口を減らすために政府が一定地域ごとの70歳以上の老人同士に殺し合いをさせて勝者一人だけ生き残らせるという法律が施行されている・・という設定。
しかし、筒井康隆枯れてないなあ!
自分の年齢を生かして平然と「バトル・ロワイヤル」のパロディで長編一本書いちゃうんだものなあ〜。凄い!
筒井康隆のデビュー直後からリアルタイムで読み続けることができてホントよかった!
うちのミク(雄ネコ13歳)が年末から体調を崩していて、何も食べられない状態が続いていた。いよいよ水も飲めなくなった。
病院も何度か行った。
抗生物質で一時的に良くなることはあったがもう限界のようだ。
うちの猫は自由に外出させているから、野良や半野良猫と接触することはある。若い頃は傷だらけになって帰ってくることも何度かあった。だから猫エイズに感染しているのはしかたない。
うーん・・でも13歳。猫としては十分長生きしたとはいえ、もう少し一緒にいたかった。
今のところ苦しむことなく静かに寝続けている。
1月8日朝、静かに息を引き取った。
穏やかで気高い、本当に良い猫だった。
さようなら。ミク
あけましておめでとうございます。
僕をはじめ家族みんなおせち料理が好きだ。大晦日は紅白など眺めながらきんとんや黒豆を煮て重箱に詰める。
20年来使っている春慶塗の重箱が良い色になってきた。
元日は僕の両親・妹家族とゆっくり食事して、両親と子供は坊主めくりと百人一首。子供の頃から変わらないお正月。
夜は妻の両親の所へ行く。
来年のお正月も同じように無事過ごせればいいなあ。
「昭和百年、人類の脅威は宇宙から来る・・」、一部で話題の映画「惑星大怪獣ネガドン」のDVD買いました。
粟津順という方が、ほとんど一人でCGで作り上げた25分ほどの映画なんだけど、凄いのは昭和30〜40年代の怪獣映画の味わい(着ぐるみ怪獣やテグスで吊ったような戦闘機、キャラクターの顔やいかにもなストーリー・・・)をCGで再現していること!
僕は小中校生の頃に、加山雄三の「若大将シリーズ」と二本立てで上映される怪獣映画を仲間と見に行くのが最高の楽しみだった世代だから(笑)、「ネガドン」はツボに来ますね〜♪
しかし、映画もいよいよ「若い天才が汚い4畳半の下宿でたった一人で『七人の侍』をCGで作り上げる」時代になるのかしらん?
即興演奏家デレク・ベイリーがクリスマスイブに静かにこの世を去ったらしい。
70年代初め、1971年に録音された"solo guitar"(incus2)と阿佐ヶ谷の小さなジャズ喫茶「毘沙門」で出会わなかったら、1978年に来日したステージを聴かなかったら、僕は違った人生を生きていただろうな。
僕は、デレク・ベイリーがアラジンの灯油ストーブの青い炎を見つめながら吉沢元治のベース・ソロにじっと耳を傾けていたという「荻窪グッドマン」で、十年以上即興演奏を続けている。来月も、始まりもなく終わりもない即興のブラックホールにまた行こう。
12/23桜井明弘スペシャル・ライブに参加。
おくやまさんmikizuさんなどゲストも多数で和やかにセッション。
打ち上げでは最近桜井さんのライブの常連となった知る人ぞ知る巨匠池島ゆたか監督の、
映画人らしいほんとに映画が好きっ!というお話が実に面白かったなあ。
日曜日、上野へプーシキン美術展を見に行った。
混んでるだろーなーと思ったら案の定で、セザンヌだけゆっくり見る。
帰り道、上野公園できれいなパーカッションの音がするのでつい引き寄せられた。
立松正宏さんという人で、手作り木琴中心になかなか良い演奏。マウンテンバイクに一式積み込んでどこでも演奏しているらしい。
知らなかったけど結構有名みたい。ジャズ・ドラマー出身で、コンボでライブハウスでもやってるみたいだ。
いろんな音階を説明するしゃべりもすごくおもしろくて、大道芸としても一流だなあ。
凄い人がいるもんだ。
先週末、恵比寿の豪華ホテルのイベントで演奏。
久しぶりにgenn3のtpとflhと共演できて楽しかった。
しかし、めったにないバブリーなシゴトで・・なんと食事がバンド用別室で豪華和洋中バイキングとは・・普通は悪ければ食事ナシ、良くても弁当かイベントの余りだよなあ。
帰って朝近くまで仕事仕事(疲)
次の日は職場の旅行で鬼怒川温泉へ。
いっそがしくてホントはそんな余裕ないのだけど、これも勉強。
せっかくの休日くらいゆっくり煙草を吸いたいので、みんなで電車で行くのは断ってひとりで車を飛ばす。
温泉ホテルはどこも企業の忘年会で満室だ。
今って、ひょっとして景気良いの〜?
大学生と高校生の娘が弁当をつくってくれた。
誕生日のプレゼントだそうだ。
うれしい。
あと、セーターとソックスとなぜか栄養ドリンク剤も(笑)
少なくとも嫌われてはないみたいだな。
週末、PMSジャズ・オーケストラの練習合宿で西湖に行った。
土曜は良い天気で夜は星がきれいだった。
二日間練習でへろへろに疲れた〜
夜、寒くなってきたので灯油ストーブを出したらさっそく猫たちが寄ってきた(笑)
ミクは昨日病院に行って注射してもらったら少し元気になってきた。
ミクも13歳になって、めっきり「きむずかじいさん」になったような気がする。
風邪っぽいとすぐ体重が減って軽くなるので心配だ。まあこの歳まで元気だったのだから良しとするか・・
まだまだ元気でいてほしいなあ・・・。
朝夕自転車で30分住宅街を走って通勤しているんだけど、めっきり秋の気配だ。
日が暮れるのが早くなり、闇の中から金木犀が香るのがなんとも良い感じ。
金木犀の香りに出会うと宮谷一彦の「古都の冬」を思い出す。
8月に久米島で作ったシーサーが完成。
粘土で作ったのを工房で焼いて送ってくれるシステム。
作るのはなかなか面白かったけど、シーサーに見えるかな?
妻のとペア。もちろん強そうな方が妻作(笑)
隣の妹のところで話をしながらひょいと近くにいた猫を抱き上げたら「グァブ〜ウゥ〜」と親指付け根を思いっきり噛みつかれた。
しまった〜!次男のウエスくんかと思ったら長男のサウスくんだった!!(両方虎縞なので間違えた・・)
サウスくんは手加減というものを知らない、かなりの危険動物なのだ。甘えた声を出してゴロンとするのでつい手を出してしまうが、なぜか機嫌が悪いと(大体いつも機嫌が悪い)トラのように爪だし猫パンチか噛みつきが電光石火で襲ってくる。いつもなら気をつけるのだが酔っぱらってて油断した。
おかげで僕は右手に牙の穴を開けられて流血のうえ筋肉裂傷(軽いけど)でパンパンに腫れ上がってしまったあ(泣)
指が無事でよかった。前に母も足の甲を噛まれて同じような悲惨な状態になった。
でも、サウスくん憎めないんだよなあ(笑)
昨日夜中に久米島から帰京。
今日は朝から夜までハードな仕事でボロボロです(笑)
久米島よかったなあ〜。亜熱帯の海を堪能しました。
来年の夏も行こう!
自宅にて深夜のトイレでヤモリに会った。さっそく激写(笑)
まだ小さいな。可愛いぞ。すばしっこくて1枚目はピンぼけ。
スピルバーグの「宇宙戦争」見ました。
注)有名な古典SFだから結末も書きます(笑)
ウェルズの原作を読んだのは小学生の頃だから詳しいことは覚えてないが、「人類は侵略者に全く対抗できずに一方的に虐殺される」「侵略者が地球の微生物によって死に絶え、唐突に終わる」という印象的な2点は今回の映画でもきちんとおさえてある。
主人公の視点のみに限定したのがいいな。大統領とか軍隊の動きとか他の国のことなど出てこない。「大阪では2・3体やっつけたそうだぜ!」という日本の怪獣映画へのオマージュ?が楽しい。
一言で感想は、「恐い」映画です。SFのテーマの一つである「人類と全く異なるタイプ(コミュニケーション不能)の生命体との遭遇(そして一方的に迫害される)」を最新の映像技術でリアルに体験することができます(笑)
生物学的つっこみ:冒頭と最後に出てくる微生物のCGはどう見てもゾウリムシのような原生動物だけど、ここは細菌(バクテリア)でやって欲しかったね。
五日間仕事で長野県の鹿教湯(かけゆ)温泉というところへ出張だった。
由緒ある温泉場らしくいいところだった。仕事の方は心配したトラブルもなく、好天に恵まれて結構避暑気分で楽しかった。
静かに温泉につかりたい方にここはお勧めですね。
NHK・BSで「ギター弾きの恋」をやってたので見る。
ジャズ映画ということで噂は聞いていたけど実は見たことなかった。
ウディ・アレンは学生時代凝ったことがあったけど「アニー・ホール」以後は「世界中でアイラブユー」しか見てなかった。
ミュージカルがテーマの「世界中・・」がすごく好きなので、今回も期待したのだけど・・いまいちかなあ・・。
ジャンゴ・ラインハルトを崇拝する1930年代の架空のギタリストが主人公。彼がジャンゴに会うと、必ず失神するっていうエピソードは往年のウディ・アレンっぽくておもしろいなあ(笑)
だけどジャンゴ関連の映画では数年前に見た「僕のスイング」の方が印象が強い。こっちは本物のギタリストが主人公を演じている。
うーん・・どちらの映画もラストで主人公の愛用しているセルマー・ギターが破壊されるのは見ててつらい・・。
ジャズ演奏家が主人公の映画では、tsの大物デクスター・ゴードンが演じた「ラウンド・ミッドナイト」が印象に残る。やはり、ジャズ映画は実際のミュージシャンが主人公を演じた方がいいのかも知れないなあ・・。(そういえばチャーリー・パーカーの伝記映画「バード」は結局見そびれてしまった。今度見よう)
できたできた〜♪
肉球のご本人と記念撮影!(ばかだねー)