下へ行くほど古い記述です
僕のツボにピッタリはまる中型ビリアード・シェイプ。
Dunhillでいうと60番に近いがわずかに大きい。
Sasieni Rusticのビリアードが三本揃った。
大きい方から"BUCKINGHAM"、"PEMBROKE"、"CROMER"。
どれも素晴らしく見飽きない。古き良き英国パイプの魅力。
・・まあ、興味ない人から見ればみんな同じだよなあ
今朝の新聞に、福音館が出している月刊の科学絵本シリーズ最新刊がパイプ喫煙シーンが多いと抗議されて回収されることになった、というニュースが載っていた。
詳細を見ると、発明家のおじいちゃんがいつもパイプを銜えているというキャラクター設定で子供の前でいつもパイプを喫っているのがよくないという。
うーん・・世の中ここまできたのか・・・・・・・
1stsetは梅木さん(tb)岡安さん(ts)が参加して即興。
トロンボーン2本にテナー・サックスが加わるとすごい音圧で面白かった。
2ndsetはグッドマン特別企画でマスター鎌田さんがレギュラー出演者とコルトレーン・ナンバーを演奏する趣向。
"Africa"、"Serenity"、"Trandition"、の3曲。
それぞれ、定型リズムあり・フリー・バラード・完全即興、とバラエティに富んだ選曲。
鎌田さんが2曲選んで、僕がコルトレーンで一番好きな演奏"Tradition"を希望した。
これも楽しかった。
今回は鎌田さんの希望で2回もリハをやった。
思ったのは、鎌田さんの自分のイメージする演奏を懸命にメンバーに伝えようとする姿勢だ。
リハを繰り返してだんだんイメージが固まっていくのがわかる。
僕は(特にフリー・スタイルでやるときは)つい、言わなければわからないなら言ってもわからないだろうなあ・・と自分の演奏イメージをメンバーに伝えるのはすぐあきらめてしまうのだけど、ちょっと反省。
今週のちょっとうれしかったこと。
・家に帰ったときモクが「にゃにゃっ!(あ、パパだ!)」と全力疾走で飛びついてきた。
・「麻雀Flash」で国士無双をあがった。
・ほんと久しぶりにeBayでパイプを落札した(1950年代と思われるSasieni FourDot Pembroke Rustic まだ届いてないけど)
・長女が無事男の子を出産した。
mixiを開くと「みん農」シリーズをみてから「flash麻雀」をやってしまう。
これはいかん。時間がどんどん食われる。
まあ、生身の人間と麻雀やる機会なんて、もう10年以上ないからなあ・・。まあいいか・・。
うちの猫たちといえば、先月モクが体調を崩した。
一週間ほど吐き気か続いて、ほとんど食べなかった。ゆずを亡くしたばかりなのでほんと心配だった。検査の結果特に異常なく、何とか元に戻って一安心。
でも体重はあまり減らず、6キロほどで安定している。
このくらいがベスト体重だと思いたいけど・・
今回は両さんがラジオ局を開設する気になり例によって大騒ぎ、というお話だったのだが、ラストの両さんが昔の深夜放送を語るところで「・・60年代に『闇に流れる声』ってゆう劇画があったんだ!あれはいい作品だったぞ」と、そのストーリーを紹介している。
それって「闇に流れる詩」宮谷一彦じゃないか〜!!!
1969年の少年サンデーに載った読み切り短編で単行本未収録作品だ。
僕のHPで切り抜きを紹介している作品だよ。
さっそく確かめようと切り抜きを入れたファイルを探したのだが・・
段ボールに入れて積み上げているうちのどれかなのだが、探すには1日がかりになることが判明。
うーん、持ち帰り仕事があるからなあ・・現物を見るのは大掃除の時にしよう。
しかし、さすが秋本治。凄い。感動した。
やっぱりこの世代における宮谷一彦の影響は大きいんだなあ。
僕のサイトのここで紹介してます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~FREE-MY/miyaya04.html
自分の誕生日が過ぎるともう今年も終わりだ。
例によって子供達が集まってくれた。
今年のプレゼントは、ヒゲトリマー、デジカメスタンド、ジジ(魔女の宅急便の猫)のおもちゃとストラップ、息子恒例のマンガ、今年の選択は「少女ファイト」日本橋ヨヲコ、
ナイス・チョイス!
ちょうど日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」を読んだばかりだったのだが、なんと「G戦場〜」の登場人物のその後が関わってくる。なんて面白いんだ。
猫たちは、ゆずがいなくなって1ヶ月になるけど、まだときどきゆずを探すような仕草をする。
椿もモクもなんだかさらに家族に甘えるようになったみたいだ。
70年代以降なら、ビル・フリゼル、パット・メセニー、ジョン・スコフィールド・・とか(フリーのひとはこの際置いといて)。
50、60年代なら、ケニー・バレル、ジム・ホール、ウエス・モンゴメリー(しかしウエスを嫌いな人なんているのかしらん?)
それ以前なら、チャーリー・クリスチャン、ジャンゴ・ラインハルトだなあ、この二人名前は有名だけど意外とちゃんと聴いたことない人も多い。凄いんだから!
でも一人だけ答えよ、と言われれば答えは決まっている。
タル・ファーロウだ。
高校生の時、「The Swinging Guitar of Tal Farlow」を買って以来大好きだ。
ギブソンのフルアコにヘビー・ゲージ弦を張った(たぶん)暖かく太い音色でとてつもない速さで魅力的な即興メロディーが尽きることのない泉のように湧いてくる演奏に圧倒される。楽譜は読めなかったそうだが、まあ必要ないよなあ。
今聴いているのは写真の「The Complete Verve Tal Farlow Sessions」というMosaicレーベルから出たマニア向きのボックス・セット・シリーズの一つで、5年前に買ったときは10000セット限定盤ということだがまだネットで買えるようなので、タルのファンって世界中で1万人もいないのか?!
まあ、このセットは7枚組でVerve、Clefレーベルの全録音がCDで揃うのでとても良い。ジャケットが格好いいし。
この他に僕が好きなタルの演奏は、Xanadoレコードから出た「Fuest Set」「Second Set」の自家録音盤。エディ・コスタ、ヴィニー・バークとのトリオ(一部ボーカル入り)。これもCDが出てるので買い直した。
もう一つ、レッド・ノーヴォ、ミンガスとのトリオ「Move」。これもいいんだなあ・・CDで買い直したいのだがまだ。
一時引退していて(なんでもペンキ塗りの仕事してたとか)、1960年代にカムバックしてからの演奏は今ひとつ・・かなあ。
「G戦場ヘヴンズドア1〜3」日本橋ヨヲコ、を読み返す。
6年前の作品で、これがいいんだよなあ〜
高校生が漫画家を目指す「マンガ家もの」なのだけどGペンの迫力あるタッチと複雑なプロットで登場人物の心理の綾がていねいに描かれる。時々読み返したくなる傑作。
金木犀の香りといえば、宮谷一彦の「古都に冬」を思い出す、というのは往年の漫画マニアだけだろうなあ・・
なんか同じようなことつい最近書いたような気がするが気のせいか。
そう、最近のマンガでは「うさぎドロップ」に金木犀のエピソードがあったっけ。
例年通り、庭の柿を収穫。
今思い出したが、この柿の木はたしか僕の小学校入学記念樹だったような気がするなあ。深大寺の植木市で買ったような記憶がある。
そういえば、庭の金木犀は妹の記念樹だったような気がしてきたな・・うーん記憶が曖昧だ。
庭と言えば、妻が何を思ったのか里芋を植えたのだが、あっというまにでかくなって見応えがある。
秋だなあ〜
FIVは発症すると子猫の体力をあっという間に奪ってしまいます。
先月下旬にゆずが変に咳き込んでいて病院に連れて行ったとき、妻は医師に「・・余命1ヶ月」と言われたらしい。
あんなに元気だったのだから、いくらなんでも1ヶ月はないだろうっ!と思ったのですが、さらに早かった・・。
長年の猫経験で、妻は数日前から覚悟していたようでした。
ゆずは野良の血の濃い人見知りする子でしたが、僕に「なでてっ!」とゴロンと転がる仕草が実にかわいかった。
台風で仕事がなくなったので早引けして帰り、庭にお墓を作りました。合掌。
今うちにいる3匹とも予防接種して外出させていないのだが、ゆずは野良出身なのでどうも母子感染していたらしい。
椿、モクの二匹は無事陰性だった。
以前飼っていた猫たちは自由に外出していたからFIV感染は避けようもなく、最後はFIV発症した。それでも少なくとも10歳までは元気だった。
今回の三匹はFIV感染を避けるために外出させず、予防接種もした。
しかし、母子感染していてはしかたない。だけど、こんなに早く発症しなくてもなああ・・・。
ゆずは病院通いをしてインターフェロン注射や病院院長自慢の最新式高圧酸素室(だったかな?)での治療によって、小康状態ではあるが、日々衰えていく様子が哀れだ。
チャームポイントのピンっと立っていたしっぽが垂れている。
奇跡の復活を願うのみ。
宿近くに動物関連で面白いところないかな、と探すと「酪農王国オラッチェ」って言うのがあるので寄ってみた。
牧場で牛・ヒツジ・ブタ・ウサギ達と遊べたけど、入場無料というだけあって、まあ大して見るものはなかった。
よかったのはそこで製造販売しているビール。
あまり期待しなかったのだけど、帰って飲んだら実に美味しい。
「もやしもん8」を読んでからいろんなビールを飲みたくなったのだけど、読み返したら「酪農王国」ビールもちゃんと紹介されていた。
「風の谷のビール」「オラッチェ・ビール」「熱海ビール」などブランドもいくつかあるが製造は同じところらしい。
「風の谷のビール・秋季限定メルツェン」 すっきりと実にウマい。
「オラッチェ・ダーク・ラガー・プラハ」 本場プラハ500年の伝統を継ぐ!という黒ビール。これは絶品!
「伊豆エール」 上面発酵酵母使用の本格エール・ビール。甘みのある個性的な味。美味い!
「オラッチェ・ピルスナー」 ピルスナー発祥の地、チェコの技術指導を受けたという結構苦みのある味でこれも良かった!
もっと買ってくれば良かったなあ〜。
首から肩の痛みも少し楽になった。
庭に彼岸花が咲いてました。
この花を見ると、宮谷一彦の「魔詞曼陀羅華曼珠沙華」を思い出す、と言うのは往年のまんがマニアだけだろうなあ。
歯のクリーニングに行きました。
三ヶ月毎に欠かさず行っているけど、真っ白にはほど遠いのでそうは見えないだろうなあ。
しかし、ずっと同じ歯科医院に行っているけど、クリーニングのやり方や道具が人によってかなり違う。
一人一流派なのか?
女性の歯科衛生士のことが多いのだが今日は男性の医師がやってくれた。なんか簡単に済ませたような感じでちょっと残念。
ビートルズのリマスターCDが出た。
欲しい。買うならセットだけど、三万いくら・・は迷う。
で、手持ちの旧版CDをiTunesでパソコンに取り込んでいつでも聴けるようにした。
まずジョンの歌を聴く。「アンナ」「アスク・ミー・ホワイ」「ノー・リプライ」・・。ああ、いいなあ。
ポールの曲と歌でそうだアレを聴こうと思った。
「マザー・シュッド・ノウ」。これ好きなんだよなあ。
中学生の時「マジカルミステリー・ツアー」の二枚組EP版を予約して買ったときから、この曲は「懐かしい」感じがした。
「・・きみのお母さんが生まれる前にはやった曲だよ。お母さんが生まれたのはずーと前のことだけど、お母さんはきっと知っているよ・・」っていう曲。
そして似たような感じの曲があったな、と「ホエン・アイム・シックスティフォー」を聴く。「・・64歳になって禿げちゃってもまだ一緒にいてくれるかい?」って曲。中学生の頃は何言ってんだーと思ったけど、さすがに今は身にしみる。24歳でこんな曲を作ったポール、凄いぜ。
うーん、ときどきはビートルズを思い出して聴きたくなるっていうのは一生続くんだろうな。と思った次第。
それはしかたないことではある。
レスターのレコードでまず紹介されるのは入手しやすい50年代のヴァーブ・レーベルの「プレス・アンド・テディ」「ジャズ・ジャイアンツ56」などである。この2枚は悪くないけど(このほかの多くのヴァーブ吹き込みは泣きたくなるほど酷い)、この演奏を聴いてレスター・ヤングが「モダンジャズの父」だとは思えないはずだ。
レスター・ヤングの神髄は1930年代から40年代前半のカウント・ベイシー・バンド、テディ・ウイルソンとビリー・ホリデイとのセッション、レスターのリーダー・コンボ、なのだ!!
「モダン以前のスイング・ジャズなんてつまらん」と言う人、だまされたと思って聴いてみて。凄いんだから。
30年代の黄金時代のベイシー・バンド、そりゃあモダン・ベイシーの時代に比べたら録音も悪いしアレンジは適当、でもソリストの格が違う。
若きビリー・ホリデイとのセッションなんか僕は聴く毎に泣いてるぜ。
絶頂期のレスターを聞き込めば以後のジャズ界にいかに大きな影響を及ぼしたかわかる。
パーカーをはじめビ・バップのサックス、ロリンズの自由闊達な即興、ウエスト・コースト・ジャズ〜クール・ジャズのサウンド、チャーリー・クリスチャンにはじまるジャズ・ギター・・・すべてレスターの子孫だと言っても過言ではない。
僕自身のことを言えば、学生時代にモダン・ジャズを勉強しながら一方でフリー、インプロバイズド・ミュージック、現代音楽、を聴き、一方でパーカー、レスター、サッチモ、とジャズの源流をさかのぼって行くことによって実に実に音楽が楽しくなっていった。
というわけで、今年もレスター・ヤングの曲をやるバンドでライブをやります。3年目にしてかなりいい感じになりました。リハを重ねる毎にワクワクしています。
8/22(土)14:30〜 高円寺グッドマン ¥2500(ドリンク付)
伊藤由子(ts)衣山悦子(tb)瀬戸美和(p)山下(b)土田航(ds)
まず1970年12月の「セラー・ドア・セッションズ」から。
数年前CD6枚組で出た、とんでもいないライブ。
マイルスにゲーリー・バーツ(as)キース・ジャレット(org/elp)、マイケル・ヘンダーソン(elb)ジャック・デジョネット(ds)アイアート・モレイラ(per)にゲストのジョン・マクラフリン(g)。
キースの即興ソロから"Inamorata"のところを聴く。「ライブ&イビル」に収録されている演奏の未編集版。
マイルスのソロの時はまあファンク・リズムだけど、バーツ、ジョン、キースのソロになるとデジョネットは完全にフリーのドラムになってマイケルのベースが戸惑っているようにも聞こえる。もの凄い。
次は1972年「ゲット・アップ・ウイズ・イット」からラストの"Billy Preston"。「オン・ザ・コーナー」に入っていてもおかしくない、ひたすらリズムの曲。格好良い。
そして、1973年のこの目で見た日本公演の話などした後、1975年の大阪公演ライブ「パンゲア」に突入。
今回の講座は演奏を途中でカットしないで一曲ずつ通して聴くことにしたのだけど、「パンゲア」はメドレーとはいえ一曲40分と50分なのでしかたなく半分ほど聴いてストップ。
正直言うと、僕はこの「アガルタ」「パンゲア」、マイルスの変遷の中でそんなに飛び抜けた傑作だとは思えないのだけど、すごい演奏なのは確かだ。
ここまでの三曲は相当ヘビーなんでちょっと休憩を取った。みんなよく付いてきてくれた。
休憩後は1986年からマイルスのラスト・レコーディングまでわりと聞きやすいものを選んだ。
1981年のカムバック・ライブ「ウイ・ウォント・マイルス」から"My Man's Gone Now"。「ポーギーとベス」の曲だけど、新鮮なアレンジ。 マーカス・ミラーの格好良いこと!
次に「ツツ」から"Tutu""Full Nelson"。どちらもマーカスの曲で反アパルトヘイトの闘士のタイトル。ほとんどマイルスとマーカスで作り上げた曲で、マーカスが昔のギル・エバンスのような役割を果たしている。
いよいよ晩年のマイルス。「アマンドラ」から"Mr. Pastrius"。
マーカスがジャコの死を悼んで作った曲だがマイルスはジャコと接点がなかったらしい。実に優しい新鮮な雰囲気の4ビート。
ドラムは往年のマイルス・バンドのアル・フォスターなのだが、マイルスの自叙伝によるとアルをセッションに呼んだとき、アル「どんなことやるんでしょうか?」、マイルス「ばっかヤロー!ジャズだよ、ジャズ。ジャズにきまってるだろーが!」って言ったらしい。
最後はマイルスの死の1ヶ月前のライブから"Hannibal"。
マイルスは音楽の次に絵画で生きていく決心をしていたようだが、突然の死が無情に訪れてしまったのだなあ。感無量。
今回の講座は僕自身あまり聴いていなかった70年代以降のマイルスをじっくり聴いて、やっぱり凄いことを再確認できてよかったなあ。さて来年は何をやろうかな・・。
まず1961年の"in Person"通称「ブラックホークのマイルス」から。
乗りにのっているウイントン・ケリー必殺のイントロが格好いい「バイ・バイ・ブラックバード」。
ハンク・モブレイのテナーもなかなか。このレコードは気軽に聴けて昔から愛聴してる。最近出た完全版のCD4枚組で聴いているけど、オリジナルのLP2枚で十分満足できると思う。
次は1964年"in Concert"通称「マイ・ファニー・バレンタイン」から、「ステラ・バイ・スターライト」。この緊張感溢れるバラードは一体何なんだ!何度聞いてもすごい。
そして、ウエイン・ショーターが加わって「黄金のクインテット」が完成。
一回目に"Nefertiti"から「ピノキオ」をかけたので、何にするか迷いに迷った末、"Live at Pluged Nickel"から「アジテーション」。
トニー・ウイリアムスの曲だしトニーのエピソード、「マイルスがジャッキー・マクリーンのバンドで見つけてのけぞった」とか「マイルスに面と向かって、練習しろ!と言った」とか「フリー・ジャズに染まっていた頃、オーソドックスな演奏しかしないジョージ・コールマンが嫌いだったとか」話すのでちょうどいいか。
まあ何というか、「究極のモダンジャズ」だよなあ。どうやったらこんな演奏ができるのですか?
そして怒濤の1969-70の時代に突入。マイルス、ウエイン、チック・コリア、デイブ・ホランド、ジャック・デジョネット、の通称「ロスト・クインテット」を聴く。
"1969MILES Festiva de Juan Fins"から「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」。ウエインのソロからほとんどフリー・ジャズ。
このメンバーだけの録音はリアルタイムで発表されなかったので「ロスト・クインテット」なのだけど、このCDは1993年にやっと発表された。
1969年当時、「スイングジャーナル」にこのアンティーブ・ジャズ祭の写真が掲載されていて、格好いいなあ〜レコード出ないのかなあ・・と思った。なんと24年後に発売されたときは感激したものだった。
次は1970年2月のセッションから"Jack Johnson"のLP時代のA面「ライト・オフ」。これがまた格好良いんだよなああ。
シャフルのリズムでジョン・マクラフリンのギターが実に歯切れのいいバッキング、もろロックで始まりマイルスのソロになるとロックでもジャズでもない「マイルスの音楽」になるんだ。
最後はチックとキース・ジャレットの2キーボード時代に入り、"at Fillmore"から「フライデー・マイルス」。
チックとデイブはこの後アンソニー・ブラクストンってとんでもないサックス奏者とフリー・ジャズのバンド「サークル」を結成するんだから、このフィルモア・ライブは僕はいつも「エレクトリック・フリージャズ」と説明することにしている。
何度聞いても格好いい。
受講生の方はお年を召している方が多いので、感想にエレクトリック時代のマイルスはどうもついて行けないという人もいる。
「ジャズ」ではなくて「マイルスの音楽」、であると説明するのだけど、わかってくれたかなあ・・。でも結構「面白い」と言ってくれる方もいるので楽しい。 次回は「セラー・ドア・セッション」からいくぞ。
今回はマイルスの生涯。
先週時間切れだった70年代以降を駆け足で概観。
「ビッチェズ・ブリュー」から"Spanish key"。何度聞いても格好良いなあ。
続いて「オン・ザ・コーナー」から"Black Satin"を聴く。
このレコードアメコミ風のジャケットが嫌でずっと敬遠していたのだが、"Black Satin"などいいなあ。なんか癖になるベースラインの魅力。
この時期のマイルスは「前衛ファンク」というような、ひたすらファンク・リズムの洪水。マイルスのワーワー・トランペットもリズムに埋もれるようで異様な感じがたまらない。
そして、81年の復帰作「ザ・マン・ウイズ・ザ・ホーン」から"Fat Time"。マーカス・ミラーのベースの格好良いこと!マイク・スターンの若々しく歯切れのいいギターがまたいい。
次は「ユア・アンダー・アレスト」から"Human Nature", "Time After Time"の必殺ポップソング二連発。これはキクなあ。マイケル・ジャクソン追悼というわけではないが、マイルスの「歌」に対するこだわりがわかるような気がする。
そして、またマイルスのデビューからじっくりきいていこうという趣向。
1948年のラジオの実況録音からパーカー・クインテットの「52番街のテーマ」で当時の雰囲気を味わってもらってから、ブルー・ノートの「MILES DAVIS」から"Dear Old Stockholm"。「ウォーキン」から"Blue 'N' Boogie"。オリジナル・クインテットの「飾りのついた四輪馬車」と聴く。
続いてギル・エバンスとのコラボレーションにいって、「ポーギーとベス」から"Summertime"、「スケッチ・オブ・スペイン」から「アランフェス」と「サエタ」。マイルスのトランペットの表現力にあらためて感服。
最後は1961年の「いつか王子様が」で時間切れ。次回は60年代〜70年代初頭を聴く。ここが一番変動が激しくて面白いなあ。
講座を終えて三鷹へ。
夜はPMSジャズオーケストラ・ミニコンサート。
ミニとはいえ2時間を超えるライブ。常連のお客さんが多く、満員でありがたいなあ。
オマケ演奏は「楽器持ち替えコンボ」。
僕はソプラノサックスを吹いて気持ち良かった。
見ていた妻は「持ち替えの時はみんなすごく恥ずかしそうだった」とのこと。
打ち上げのお酒が美味しい。
最近気がついたがPMSでは「演奏時間の3倍以上打ち上げで飲む」のがルールらしい。
学生時代、早稲田大学文学部の端にあった通称「音楽長屋」という音楽系サークルの練習室が集まっているところで何度か見かけたことがあった。
僕はダンモ研、彼女は別の軽音楽系サークルだったはずだ。
ちょっと記憶が曖昧になっているが、当時「文学の輪郭」「ぼくらの時代」という評論とミステリーで一躍有名になっていて、「SFマガジン」に評論や短編を発表していたんじゃなかったかな、「音楽長屋」ですれ違ったとき、「おお!これがあの才女中島梓だあ!!」と思った記憶がある。
彼女の初期の評論やミステリー・SFは結構読んだが、その後は読まなくなってしまった。でも妻は「グイン・サーガ」のファンである。
中島梓というと一番に思い出すのはデビュー後しばらくして新聞か何かに掲載されたインタビューだ。
音楽家や漫画家を目指して努力したのに全然だめで一番最後に小説家になろうとしたという。小さい頃からお話を作り文章を書くのが大好きで、あまりにも日常になっていたので文を書くというのが職業に結びつかなかったと語っていた。
そうかあー生まれついての物語作家というのはこういう人なんだ!と感動したのを覚えている。
しかし、僕もついに同年代の人が毎年のように亡くなっていく年齢になってしまったのだなあ
「記念演奏会」だけあって、歌曲から室内楽に合唱と三鷹に関係する(のかな?)音楽家が勢揃いで盛りだくさんで楽しかった。
予期せぬ感動は、フルート2重奏の武満徹「マスク」。
武満徹の音楽が生で聴けるとは思わなかったし凄く良い演奏だったので感激した。
目の前で二人の奏者が息を合わせて恐ろしく難度の高いフレーズをぴったり会わせていくのは鳥肌ものでした。手持ちのCDは一人のフルート奏者の多重録音なので余計スリリングに感じたなあ。
曲名の「マスク」は能面のことらしいんだけど、このご時世にぴったり。ちゃんとMCで笑いを取ってました(笑)
しかし芸文センター風のホールは僕もPMSジャズオーケストラで毎年演奏して思うのはジャズなどでは響きすぎてすごく聞きづらいホールなんだけど、こういう室内楽にはホント最高の響きになるんだなあ。
そして日曜の夜はグッドマンで即興ライブ。
今回は衣山さんがベースとピアノのゲストを連れてきてくれて実に充実した演奏になった(ような気がする)。
終了後ゲストで来てくれたピアノの鶴巻有希子さんのダンナさんが経営する近所の喫茶店「アール座読書館」へ。
その道では有名な(?)雰囲気あるお店で軽く打ち上げ。
鶴巻さんは僕のダンモ研での先輩ミュージシャン藤井信雄(ds)氏とトリオで演奏しているというのでまたこの世界の狭さを知った。
しかし広報が行き届かないという問題がある。
今年もまた東京都の広報誌(新聞と一緒に届けられるヤツ)に掲載されないとのこと。
東京都は宣伝する気がないのかなあ〜。
昨年はコルトレーンを取り上げました。
今年は「マイルス・デイヴィスの音楽」というテーマです。
全4回10時間をかけて1940年代から死去する1991年までの変遷をきっちり追います。
重要作品はすべてお聴かせします。
マイルスの音楽、実は僕はパーカー時代から「ジャック・ジョンソン」までは熱心に聴いていたのですが、1980年のカムバックから晩年の作品はざっと聞いていただけであまり詳しくなかった。
ジャズ好きな人でも僕みたいなのは結構多いのではないかな・・
そこで、今回はデビューからオリジナル・クインテット、60年代クインテット、エレクトリック時代、ロスト・クインテット、アガ・パン時代、カムバック以降晩年まで、すべて取り上げます。1980年代以降勉強し直しました!実に面白いです。
「まんが極道3」唐沢なをき(エンターブレイン)
マンガの暗黒面をこれでもか、ここまで書くか、と抉るギャグ・シリーズも3巻目にしてますます凄い。
唐沢なをきの過去のマンガに対する溢れんばかりの愛情を知っているからこそ楽しめるけど、マンガ初心者には勧められないような気がするなあ。
「地を這う魚」吾妻ひでお(角川書店)
副題が「ひでおの青春日記」とあり、北海道から上京して赤羽の印刷工場で働きながらマンガ家として独立直前までの自伝マンガだ。
吾妻ひでおは今までも短い作品で自分の過去を書いたものがあったが、今回はまとめて1冊分たっぷり。なんて面白いんだ。
人物は人間と動物が混在し名前も実名と変名が混在、町中や電車の中には得体の知れない生き物が右往左往する異界のようだが基本的に実話だろう。
板井れんたろうのアシスタント時代の話や永島慎二宅で岡田史子と村岡栄一に会ったり大和和紀と忠津陽子に金を借りに行くエピソードなども楽しい。
僕がはじめて吾妻ひでおの作品に注目したのは、1970年代半ば頃三鷹のむらさき橋近くにあったアイリスという喫茶店(浪人中に高校時代の仲間のスバル360でよく行っていた)で読んだ「少年チャンピオン」連載の「エイトビート」だった。新しいセンスのギャグマンガを見つけた!と思いそれ以来愛読してきた。
「失踪日記」以来新刊が途切れないのはうれしいなあ。
しかしこのマンガも「濃い」なあ・・。
「秘密の本棚」いしかわじゅん(小学館)
副題は「漫画と、漫画の周辺」とある。ネットで発表されたものが中心なので読んでいたものが多いが、まとめて読むとまた格別。
いしかわさんは僕の3歳年上だけど大学時代までは「漫画読み」としての経歴が重なる部分が多い(僕は「りぼん」系少女漫画は読んでいなかったけど)ので非常に共感するし、僕が何にも考えないで気がつかなかったことを鋭く指摘してくれるのが実に気持ちが良い。
今回のエッセイではいしかわさんの大学時代から漫画家になる頃のエピソードも多く、そこも面白かった。
高信太郎が「ヤンコミ」の裏看板で、ある種のヒーローであったという話に膝を打つ思いがした。
いしかわさんは大学入学後軽音楽部か漫画研究会に入ろうと部室を訪れたエピソードを書いているが、僕も大学に入るとモダンジャズ研究会か漫研に入ろうと思った。
漫研の部室で「好きな漫画家は?」と訊かれて、僕はすぐに「コーシンです!」と答えた。
当時の僕はここで、手塚治虫でも石森章太郎でも宮谷一彦でも永島慎二でもなく、「高信太郎」と答えるのが一番格好いいと思ったんだろうなあ・・。
この頃コーシンの初単行本「怪人二重面相」が出たと思う。この本はほんとに面白かった。漫画でこんなに笑ったのはこの後いしいひさいち「バイト君」としりあがり寿「エレキな春」のみだ。
僕は結局漫研には入らずダンモ研でひたすらジャズ漬けの6年間を過ごしたのだが。
今回のいしかわさんの本は「漫画読み」には実に楽しく、「漫画を描く」とは何か、ということについて考えさせられ、日本の漫画の発展をリアルタイムで体験できたことの幸せを感じさせてくれる。
しかし「濃い」本であるのは確か。
アミガサタケです。
一本だけじゃ物足りないけど今晩食べよう。
もっと生えないかな。
モクに見せたらおもちゃにされました。
今日は近所のICUへ桜を見に行きました。
大量の桜が咲き誇っているのですが大学構内なので禁酒禁煙で酔っぱらいはいないし余計な提灯などもなく樹木はよく手入れされていて気持ちいいです。
ICU周辺は小学生の頃からの遊び場で、現在野川公園になっている辺りは昔は田んぼや牧場があって空き地が広がり防空壕や戦時中の格納庫も残っていました。
桜は少し咲き残っているつぼみも散見できてまさに見頃でありました。
山になれている人ならなんて言うことないハイキングコースなのだろうが、運動・スポーツには全く縁のない私にとってはきついよ・・。
僕がどのくらい運動に無縁かというと、「運動着・ジャージなど」というものは高校生の時以来買ったことがない(大学の必修体育では高校の時のを使った)。着るのも嫌だ。体育館とかグラウンドにはなるべく近づきたくない。というくらいである。(仕事柄、しかたなく体育館など入ることはあるが)
転ぶのではないか、足の爪をはがすんじゃないかと心配したが、なんとか無事下山。汗をかいた後のビールは最高。
城山山頂でリスのようなしっぽも猫に遭遇。うちの「ゆず」もこういうしっぽ。かわいいなあ〜
明日のPMSジャズオーケストラ本番、筋肉痛大丈夫かな・・・
祖母の命日なので両親と妻と世田谷区深沢の寺にお墓参りに行った。
昨年同様にお寺の空き地につくしが群生している。食べ頃のを摘んで帰ってから卵とじにしていただく。うん、春の味だ。
桜新町の父の生家(僕の生家でもあった)跡を散策。桜はまだ五分咲き。
門の前にあった桜新町の桜並木のなかで最も大きかった桜はもう老齢化してかなりボロボロ。ビニールシートに覆われていたが懐かしくて、両親を立たせて記念写真。昭和初期に同じ位置から撮った小学生の父と曾祖父の写真が残っているのでいい記念だ。
玉電が走っていた大通りを見る。僕の印象でははもっと広い通りだったのだがなあ・・桜新町駅は道の真ん中に安全地帯があったし。
大通りから実家跡への道は、Y字路を右へ行くと現在は長谷川町子美術館、左へ行くと実家だった。道筋は残っているが246号線が出来て分断されてしまっている。
隣町の用賀へ寄って母の実家(こっちは跡ではなくて建物は変わったが母の妹が住んでいる)周辺を散策して帰る。母はすっかり変わった変わったを連発。そりゃあそうだ。
というわけで本日の親孝行終了。
群馬サファリは子供が小さい頃一度行ったことがあったが、雪の降る寒い日であまり印象がなかったが、今回は朝こそ嵐だったがいい天気になって、なかなか良かった。
やはり車中から間近に動物を見るのはすごい迫力。堪能した。
炎天下の8月、東京から富山まで日本列島横断ドライブだった。
ダンモ研所有の楽器運搬車三菱デリカ(1400cc)に6人と楽器(ウッドベースもドラムセットも!)とPA一式積んだ。
高速道路も整備されてない頃なので一般道を延々とエアコンなしのすし詰め状態の車で行った。今なら絶対耐えられないなあ。
でもつらかった記憶はない。地元の名士らしい先輩の実家に泊まって、美味しい料理をたらふく食べて楽しく演奏した思い出のみ。
写真を見ると、みんな20代前半。若いなあ。
左から、なら春子(p)、卒業後アメリカに渡りピアニストとして活躍しアメリカの大学でジャズの教授になった。
その右は、高橋裕一郎(tp)、出版社勤務の後2002年病没・・。
中央は、ジャーマネ木嶋二郎、現OB会会長、某広告代理店勤務。
右から2番目はわたし。ヒゲなし時代。右手にはパイプ(笑)。
一番右は、宇都宮莊太郎(ds)、現OB会副会長、某ラジオテレビ局ディレクター。
撮影者は岡山直樹(as)、プロの演奏家になった。
いやー、時は流れますねえ・・・。
帰りに沼津近くの「三津(みと)シーパラダイス」に寄った。
水族館と海獣のショーがある。初めて行ったがなかなか良かった。
アシカ・トド・セイウチ・カマイルカ・バンドウイルカのショー。
動物たちは若々しく実にかわいいなあ。満足した。 調教師はほとんどが若い女性だった。
ショーが終わった後も丁寧に動物と接している姿が、いかにも動物とこの仕事が好きなんだなあーという感じで好感を持てる。
雨にはならなかったが曇り空で、富士山がちょっとしか拝めなかったのは残念だったがゆっくりできたなあ。
最近困っているのは、在庫が切れたので#965を注文しようとしたらダンヒルの煙草がどこも品切れ状態になっていること。これは参ったなあ・・。
まあとっくにイギリスのダンヒル社が直接製造していた時代は終わり、いろんな煙草会社に委託生産させている訳だけど、なんとかしてくれないと僕は#965がないと何も出来ないのである・・。
とりあえず代わりになるものはないかとTobaccoReviews.comを見ると、最近煙草を買うのに利用している4noggins.comのハウス・ブレンド"Britts' Balkan"ってのが#965に似ているらしい・・買ってみた。
・・・失敗。with a slight hint of Vanillaというところが引っかかっていたが、S&Gの"Perfection"が結構美味かったのでいけるかな?と思ったがこれはヴァニラ添加がきつすぎて毎日喫う気にはならない。
ラタキア・ブレンドではS&G"Commonwealth"、Esoterica"Margate"、Butera"Perikan"なんか好きなんだけど、やはり#965でないとだめだ。
このところパイプ仲間で評判のMcClellandの煙草をいくつか試した。
"Beacon"、"Smyrna no.1"、"Yenidje Highlander"。 確かにとても美味しい。
しかし僕は#965が喫いたいのだ!
雛人形を飾るのは十数年ぶりだなあ。
娘が生まれたとき実家で買ってくれたものだ。
妻によると、大学生の末娘に彼氏が出来ないのはこのところずっと雛飾りを出していないからだそうだ。
そうかそうだったのか。それでは飾らなくては。
猫たちの好きそうなひもが沢山ぶらぶらしているので手を出しそうで心配だが・・。
「わが愛しの娘たちよ」ハヤカワ文庫
「最後のウィネベーゴ」河出書房新社
「マーブル・アーチの風」早川書房
「わが愛しの〜」は長らく品切れだった第一作品集がようやく重版されて読むことが出来た。表題作は辺境の宇宙ステーション?にある寄宿学校の反抗的な少女の一人称で語られる象徴的な寓話。読み解くのは難しいが発表当時、大論争を引き起こしたのはよくわかる。
「最後の〜」は1990年代の作品集。冒頭の「女王様でも」に度肝を抜かれる。女性が月経から解放された未来、それを経験したいと言い出した娘を巡って親族中の女性が論争を始めるコメディー。表題作は終末に向かう世界の中の日常と犬に感動。
「マーブル・アーチの風」は最近の作品集。「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」の働きマンのように仕事に打ち込む女性のロマンスにほのぼのとする。表題作は初老の域に入った夫婦の細かいエピソードに共感。そう、老いるとはこういうことなんだな。
どれもさすが「現代SFの女王」じつに面白かった。コニー・ウィリスの作品の登場人物は、おばあちゃんから少女までとにかく女性が生き生きとして目の前に浮かぶようだ。早く大長編が読みたい。「ドゥームズデイ・ブック」「犬は勘定に入れません」の続編を楽しみにしている。
「TAP」グレッグ・イーガン河出書房新社
イーガンの初期短編集が出た。これは意外にハードSFものは表題作のみで恐怖小説集のようだった。面白いのではあるがやはりちょっと欲求不満。表題作は満足。
「オリンピックの身代金」奥田英朗。
その東京オリンピックを背景にしたサスペンス。面白かった。
500ページ2段組の大作だが読み始めたら止まらない。
1964年当時の高度成長初期の東京の姿が懐かしい。
主人公は秋田の貧農出身の東大大学院生。兄は出稼ぎで身をすり減らし粗悪なヒロポンで命を落とし、30歳を過ぎると過酷な労働で老人のようになる当時の地方の貧しい農民の姿が描写される。
あの高度成長の陰で人柱にされた人たちの怨念のようにテロリストになっていく主人公。
僕の小学生の頃は、誰もがこれから世の中はどんどん良くなる豊かになる!という気分でいたと思う。
今の子供はどうなんだろう?
奥田英朗の作品では「伊良部先生シリーズ」「家日和」などユーモアものが大好きだったが、こういうのもいいな。
春一番のおかげでくしゃみ連発でまいりました。
花粉症発症。
今の猫三匹は外出の習慣をつけないことに成功したので、
天気のいい日はベランダで日光浴させます。
小鳥が来ると猫たちはじーっとバードウォッチングしてます。
今日は暑すぎたのか早々に室内に引き上げてきました。
主催者の中村さんに感謝。
1/31に日比谷公会堂でフリー・ジャズの演奏家を集めてのコンサートを企画されて、今回も声をかけてくれた。
築地市場に関わっている方なので今回のテーマは「築地市場存続を願う」ことだという。たしかに都行政による強制的な移転はいろいろ問題があるようだし、やれと言われればとりあえずやるのがバンドマン(そうか?)。
日比谷公会堂は、学生の時に一度だけ立教大学オーケストラのコントラバスのエキストラ(助っ人)としてステージに立ったことがある。ブラームスの2番をやった。オーケストラ経験はこれが最初で最後。
当時すでにかなり老朽化してたけれどまだ当時のままなのかな?
大きいホールだけれど、今回は会場マイク一本でPAなしでやる。
さてどうなるかなあ〜たのしみだ。
築地市場の存続を願うフリージャズ・コンサート
場所: 日比谷公会堂
日時: 1月31日(土)開場16:00開演17:00
出演者: 山下政一elg+衣山悦子tbデュオ/
雨宮拓 ピアノソロ/
桜井明弘vo.g+山下政一elbデュオ/
吉野繁asトリオ―タネモリミノルelb―中尾勘二perc/
えーと・・僕のキャップとTシャツは"Baff Pipe"David Wagner 氏公認日本ファンクラブ(会員5名)員の証です(笑)
職場から富士山が見えた。
ずっと三鷹に住んでいるんだけど、小学生の頃冬の通学路からいつも真っ白な富士山が見えていたのが懐かしい。
「意味がなければスイングはない」村上春樹
文庫になったので買った。
村上春樹が小説家になる前はジャズ喫茶のマスターだったというのは有名だが、音楽についてのまとまった本は初めて(翻訳はあるが)。
ジャズから「シダー・ウォルトン」「スタン・ゲッツ」「ウィンストン・マルサリス」、
ロックから「ブライアン・ウィルソン」「ブルース・スプリングスティーン」、
クラシックから「シューベルト」「ゼルキンとルービンシュタイン」「プーランク」、
フォークから「ウディー・ガスリー」、
Jポップから「スガシカオ」、
ジャンルを問わず実に鋭い分析と評論をあの村上節の文章で決めている。
実に面白かった。
村上春樹の小説は「ねじまき鳥クロニクル」「アンダーグラウンド」(これは小説ではないが)までは熱心に読んでいたのだが、近作も読みたくなった。
「魔術師」ジェフリー・ディーヴァー
これも文庫になるのを待って読んでいる訳だが、サスペンス・ミステリー究極の「安楽椅子探偵」もの。リンカーン・ライム・シリーズこれが五作目だけど、まあ面白いこと。上下二巻が読み始めたら止まらない。
作者の「どうだ驚いた?おもしろいだろー!」という感じがちょっと癪に障るがまあホントにそうなんだからまあいいか。
「みんなロックで大人になった・全7回」NHK・BS
ビデオは先週やっていたBBC制作のドキュメンタリーをまとめて見た。
1965年から現在までのロックの歴史。
リアルタイムで体験して身近に感じた話題は第一回のストーンズからクリームまでだけで、第二回のピンクフロイドからは名前しかわからない。
でも面白かったな。
多岐にわたるロックの歴史を実にうまく処理していた。
ビートルズは出てこないし、モンタレーのザ・フーを詳しく紹介しているのに同時に出演したジミ・ヘンドリックスは名前も出さない。フランク・ザッパはスモーク・オン・ザ・ウォーターのエピソードで名前だけ。
まあこうゆうのも「アリ」だろう。
名前しか知らない人では、村上春樹の本を読んだばかりだったのでブルース・スプリングスティーンが印象に残った。
モクと鏡餅(うちは何年もパック入り鏡餅を使い回すという罰当たりなことをしてます)
2009年・・来年は2010年ではないか!感無量です。
今年もなんとか平穏無事に過ごせるといいのですが。
赤塚不二夫の名言「これは冗談なんだからもっと真剣にやれ!」
筒井康隆の名言「俺は全知全霊をかけて目茶苦茶をやっているんだ!」
こういう精神で行きたいものです。