・潜在的欲求の行方 ・価格帯を中心にした市場の考え方 ・上質な工芸品の用途開発から市場を考える ・市場における世代・年代の意味と訴求のポイント |
1.潜在的欲求の行方
顕在化したニーズではなく、潜在的な欲求を探る努力が特にスキミング戦略では重要になる。そのため、ライフスタイルやワークスタイル、そこから出て来る消費スタイル、時代の潮流、世代特性などを先行して分析・把握することが重要である。世代は年代にも関連が深く、例えば団塊の世代の行動様式は、年齢を経ても他の世代とは変わったパタンを採ることがある。また、バブル時代に育った世代はバブリーな体質を持っていて、特異な行動様式をとる可能性があると言われている。などである。 |
2.価格帯を中心にした市場の考え方
市場細分化戦略として、訴求相手(誰に売るのか)を想定して、価格帯、用途情報、年代などを別々に考えた上で、個人事業主としての「経営マインド」や「自分のスタイル」を組み合わせて複合化・融合化を行っていくことになる。工芸品という上質なモノの中でも、価格帯には幾つかの段階が存在すると言える。一般的な移行パターンは以下である。 スキミング → ペネトレーション → 多様化
<ペネトレーション戦略:普及戦略> |
3.上質な工芸品の用途開発から市場を考える
<心と身体の用>
<用途の整理と考察>
・半製品方式の準備で、納期と価格に対応する。 ・定番もの、提案もの、特注などの区分でビジネス企画を行う。 ・価格設定基準として、切りのよい数字が重要な場合が多い:千円単位等;忌避数字は避ける。 ・通販ルートやインターネット販売など、法律があるので注意を要する。(専門家に相談) ・通販業者扱いは、使い手の顔が見えなくなるので極めて慎重に取り組む。 ・品物の説明書・取扱書:市場に合わせて表現を工夫して準備出来ると良い。 ・修理などの要件も明確化することが必要である。 |
4.市場における世代・年代の意味と訴求のポイント <世代> ・よく団塊世代とか、バブル世代とか言われることがある。戦前生まれ、戦後生まれなどと分け、特に小学校に何時入学したかを問うこともある。その世代に該当する多くの人は、年を経てもある基本的且つ特徴的な行動をとる可能性が高いと言われている。”三つ子の魂百まで”などとも言う。 ・この様な特性は個人差があるので注意を要するが、無視出来ない要素である。年齢を重ねても、ライフィスタイル、金銭感覚、文化的背景、「もったいない」感、人間感・個人の意識などを伴って移行していく可能性が高い。
<年代>
<テイストの違いを感じる> |