「新しいツーリズムの提言」

−外向きのeビジネス−


 eビジネスを外向きに展開するのが、新しい形のツーリズムになってくるのではないでしょうか。

 その意味で、従来型の伝統的な観光を主として、買う・食べる、観る、聞く、遊ぶの組合せと考えると、 新しいツーリズムは例えば、浴す、居る、学ぶ、生きるの組合せで表されるようになると考えられます。 時間的な要素として滞在型化による、「還る、治る、癒やす」へのアプローチとして街や里に居ることが重要になります。 また、空間的な要素として学習型化による、「語る、習う、創る」へのアプローチが重要になります。これらを「結び付ける」には関係性が必要であり出会いを演出する交流とステージが必要になります。住民やNPOの役割が増してきます。地域間交流やコミュニティ間交流が盛んになる流れはこれを物語っています。

 もう少し分かり易く対比的に表すと、
   * 物産(買う、食べる)  → 地域文化(浴す、愉しむ)
   * 文化・自然遺産(観る) → 街・里(居る)
   * 教育(聞く、知る)   → 学習(学ぶ、習得する)
   * 芸能・文化(遊ぶ)   → 営み(体験する、一緒に生きる)
というように、受け身の観光から滞在化の経験や学習型の習得を通した能動的な形のツーリズムに変化するものと考えられます。 これが、外向きのeビジネスが重要になる所以です。