同行したのは、

梅野正義 先生(工学博士・名古屋工業大学名誉教授・元中部大学教授・シーズテクノ㈱取締役)、
ネパール人 中部大学研究員 Mr.Ghimireギミレ Dilipディリープ(博士課程修了)、Mr.Sudipスディープ Adhikariアディカリ(博士課程修了)、
インド人 中部大学大学院留学生 Mr.Golapゴラップ Kalitaカリタ(博士課程)


直前の2008年11月27日 ムンバイ(旧ボンベイインド同時テロ:死者171人…どうなることかと思いました…;


INDEX1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目11日目12日目

第一日目
日本国旗2009年1月17日(土曜日)
(岐阜0℃・晴)

05:00 日本では寒い寒い朝に早起き
 家族車により一宮駅まで送って頂きました。

06:28 名鉄快速特急:豊川稲荷行で名古屋駅

06:35 大きい旅行カバンを持った人が散見する名古屋駅に到着
 携帯電話で連絡を取る寸前に、遠方の梅野先生を雰囲気で察知して、合流。
 名鉄空港特急ミュースカイ:中部国際空港駅行に乗車。

07:29 中部国際空港 セントレア 到着 「(゚o゚) ここが噂の新空港…!(2005年2月17日開港)

青空の下の中部国際空港滑走路

・荷物検査で、筆箱内のハサミを没収された…

・空港の職員は皆、複数ヶ国語が堪能ですな〜


07:30〜09:00 朝食が超早かったのでセントレア補完食つまみぐいの後、構内を散策

09:40 SINGAPORE AIRLINE発進
 滑走路内をゆっくり走行後、一気に加速して上空へ。
 快感…♪

雲の上

① 綿菓子のような雲を突き抜けて、ぐんぐん上昇。太平洋は霧霞模様。

 相当高い所を飛んでいるようで、洋上に見える船はの葉のよう…この地球の大きさに比べたらほんの塵芥に過ぎない人間が、欲求のままに、他種を駆逐したり、環境に深刻なダメージを与えたりして、地球から仕返しされても仕方ないかも…

② 外は穏やかな天候でも、景色の変化は見ていて飽きません。

③ 機内サービスで「CAFE or TEA?」と問われ、どちらでもいいけれど熱いのは勘弁と思って「HOT or ICE?」と問い返したら、梅野先生に「外国にはアイスコーヒーはないよ(^_^)/」と突っ込まれました;


旅路

シンガポール国旗

15:40 シンガポール Changi International Airport(チャンギ国際空港)到着
(日本時間16:40

 着陸は不快…; 地球上を「重力の井戸の底」と表現するスペースノイド(宇宙市民(宇宙世紀の話)の気持ちが分かったような気がします…

・気温30℃(日本では真夏日といいます) ここで冬着は脱衣。

・空港は活気があるものの、平日であるためか、騒々しさは感じませんでした。


チャンギ国際空港IKKI左からスディープさん、ゴラップさん、ギミレさん、梅野先生 休憩中
Play Area:子供用遊び場とDamiloy zone:家族の地帯  安易な和訳だなあ…子供用遊び場家族の地帯
KOIってまさか…鯉だ!IKKI記念撮影

19:00  同じ飛行機でチャンギ国際空港

インド国旗

20:35 インド Kolkataコルカタ(旧カルカッタNetajiネータージー Subhashスバス Chandraチャンドラ Boseボース International Airport(国際空港)到着
(日本時間0:05

衣替え
  1. 気温25℃日本では夏日といいます)
  2. 飛行機から税関までのシャトルバスは、乗降口のドアが開いたまま発車…!インドでは普通のことでした;) 21:00を回っても、街は賑やかでした。
  3. 表記は3語:インド語ヒンディー語ベンガル語(州公用語)英語の順
  4. インドまみれとは聞いていたけれど、現在では排気ガスがすごかった…

 数少ない信号で、車線を無視してひしめく自動車。 そして、それをすり抜けてゆく歩行者自転車…!

日本車

5. ほとんどの車がクラクションを鳴らしまくり、たまに鳴らしっぱなしで、行き交っています。

(旅行中に見かけた自動車は、日本では旧型車といえる丸ランプばかり、半数が日本車で、計測するとスズキイスズトヨタニッサンミツビシ でした)

6. ゴラップさんの交渉により、空港での予約より1000ルピーも安いタクシー(トヨタ車)に6人が乗り込み、地元運転手ドライバーの手腕で渋滞を走り抜けて、ITCホテルへ。

2009/01/
 インド通貨:1ルピー=約1.83円

7. 途中、どう見ても救急車らしき車両に遭遇したのに、それが優先されているようには見えませんでした…



ITCホテル前

ITC HOTEL THE SONARソナー KOLKATA に到着
 さすがに、当職員はうやうやしい英語でした。

 18Fの部屋に入って、真っ先に電源を確認すると、予想通り、日本のコンセントとは形状が異なっており、これに対応したプラグ変換器を持ってきたもんね〜 (^ ^)とほくそ笑んでいたところ、

  1. 携帯電話の充電ケーブルを忘れた…
  2. ② シェーバーの充電アダプタの定格(100V)は、当地の電圧(115/240V)と違う…充電は不可能か?

 電源対策は完敗かと思われたものの、後日、思い切って115Vでシェーバーを充電してみたら、ちゃんと充電できました。 偉いぞ日本製!


 この夜は爆睡しました。 この日、最もこたえたのは、日本の寒さでした…


第二日目
1月18日(日曜日)

 この旅行期間中、毎日04:3005:30(日本時間08:0009:00には目を覚ましてしまいました。
 室内の時計・自分の腕時計も不備で、現地時刻が不明なので、目が覚めた時点でTVをけ、62chもある番組の中から、時刻を表示しているものを探し出しました。

 ところで、部屋の窓を閉じておかないと、街の空気が悪い…排気ガスで空がかすんで見える…

08:30 皆がホテルの食堂に揃って、朝食のインド料理バイキング開始
 1ラウンド目には得体の知れないオカズと、何となく雰囲気が違う手巻寿司を手に取り、2ラウンド目には得体は知れないものの間違いなくデザートであるものを取って、とりあえず満足な量の朝食を摂りました。
 この日は結局昼食にあり付けなかったので、量的には丁度いい具合でした。

検討中
 その後、ロビーにて、同ホテルに同目的で宿泊している、豊田工大の山口先生も交えて、空き日である本日の予定を検討。

 その計画に沿って見学したのは、

インド博物館

Indian Museumインドの地質・昆虫や魚類も含む動植物・古代から現代に至るまでの歴史・美術・建築を全網羅した、インド博物館

 日本の浮世絵みたいな絵もあり、インド文化の奥深さを感じました。 もっと時間をかけて見学したいものです。


マザーテレサの教会

Mother Teresa Mission of Charity:マザーテレサが亡くなった所という、マザーテレサの教会

 彼女の遺品に口付ける女性もいて、いまだに敬慕されているのを感じました。

 そこの出口の外で、初めて本当に物乞いされました。子供だったのですが、申し訳ないことに、インドルピーは持ち合わせていませんでした…


ヴィクトリア記念堂

Victoria Memorial Hall:イギリスが作らせたという、ビクトリア記念堂

 王朝の気風があふれていました。


ホーラ橋

Haoraホーラ:意外と大河であるハグリ川に架かる吊り橋で、コルカタの新名所らしい

 有料道路に直結していたのはどうかと思います…



 インドにおいて、少なくとも街中では、コブラ遣いターバンを巻いた男は見掛けませんでした。 また、ネクタイ・スーツ姿以外の男性は随分適当な格好で、ほとんどの女性はサリーを巻いていました。

 ホテルに帰ってから、TV番組でNHK(ch57)を発見…!
しかし、この“NHK海外”について、他のみんなは御存知でした。

サイエンスシティ

 その後、車がひしめいているのに横断歩道が見当たらない、危険な道路を横断して、明日のPVSECピーヴィーセック18の会場を下見しました。
 会場は、ITCホテルの道路対面にある「SCIENCEサイエンス CITYシティ」の会議室です。

 そしてそこは、会議の前日だというのに、準備の工事の真っ最中でした。


ホテル内のプール

 夕食まで時間があったので、留学生の皆さんと共にホテル内を探検すると、プールとジムを発見しました。

 「外国での入浴には必要」というのを目にしたので用意してきた海パンと、寝巻用に用意してきたジャージが役に立つ♪


 夕涼みの中、よせばいいのにギミレさんがプールに入ったところ、やはり寒いらしい…インドの夜はぐっと冷えます。


 ジムに設置してあった器具は、オーソドックスな物ばかり…というか、器具の説明書は英語でも、その挿絵は、馴染みの昭和スポーツセンターの器具のと同じでした。

⑥ 夕食は、やはり同目的で同ホテルに宿泊している、究所の皆さんやSLOVAKIAスロバキアのヴィラミール先生等合計9人で、インド料理バイキング。
 ビールがあったこともあり、英語によるスロバキア話を中心に、夜遅くまで盛り上がりました。

東欧地図
スロバキア
1. 首都ブラチスラヴァ、人口は500万人くらい。
2. '92年チェコと分離した。
3. 宗教上の、平和な分離だったらしい。
4. 言語はスロバキア語で、チェコ語とは少しだけ異なるものらしい。
 しかも彼は他にもロシア語ドイツ語英語フランス語を理解するらしい。
 それで日本語を勧めたら、日本語は難しいから勘弁してほしいそうな…
5. 機械工業が唯一の取り柄で、ヨーロッパでも有数の自動車生産地である。
 しかし彼の車はスズキだとか…しかもお気に入り…


第三日目
1月19日(月曜日)


09:30 今回の目的である、「PVSEC18」(18th PHOTOVOLTAIC SCIENCE and ENGINEERING CONFERENCE & EXHIBITION, January 19th-23th, 2009 SCIENCE CITY CONVENTION CENER, KOLKATA, India)(第18回 光起電力科学技術会議・展示会)開幕

 冒頭の代表者挨拶といい、展示物といい、太陽電池の未来は明るい…いや、太陽電池で未来は明るい…
確かに、明るくないと太陽電池は機能しないけれど…

 午後は専門的な会合らしいので、先にホテルへ帰投。

ITCホテルにて会食

 TVでまた、「つるピカハゲ丸くん」と「ド根性カエル」を発見。
 さらに、またクリケットの番組を見付け、屈強な身体の選手達がプレーをしているのを見ると、当国におけるクリケットの人気を感じます。

16:00 プールは貸し切り同然
 でもやっぱり水は冷たい…だから誰もいないのか…

19:30 今夜はPVSECの会食…やはり同ホテルで野外バイキング
 スイーツも存分に提供され、当地でしか味わえないであろう珍味の数々を堪能しました。


 ところで空港といい、ホテルといい、毎回厳重に身体検査
 ホテル内は、ルームキーを持ち歩かないと、エレベーターの行き先すら選べません。


第四日目
1月20日(火曜日)

08:00 朝食のインド料理バイキング

 他の皆さんはPVSECでランチが用意されているようですが、僕はただのオブザーバーにつきランチは不備なので、昼食分も食い溜めました。 しかしスディープさんによると、そのランチは危ないから嫌なんだそうで、かえって良かったかも…; 危ないって!?

ホテル内のジム

10:00 ホテルのジムでトレーニング





15:00 ホテルのプールで水泳

 相変わらず冷たい水…!


20:00 今日もPVSECの会食
 タクシーで渋滞を越えた先のホテルで野外バイキング。

 インド料理って、辛いか酸っぱいか、まれに甘いのね… 甘いといっても、果実ごちゃ混ぜの甘さなんですけれど…
 当会場で、日本語も達者なインドネシアの先生にインドネシア話を聞くと、インドネシアのメジャースポーツはサッカーなんだそうな。
 締めとして、ゴラップさんおススメ:panというデザートを食しました。 外身は葉っぱで包まれている親指大のデザートで、口に含んで少しずつ噛み締めていくと、不思議な味が少しずつ染み出してきました。 酸っぱいというか甘いというか…

 ホテル帰投後、TVでは米国バラク=オバマ大統領就任式のニュースが多く取り上げられていました。
 Yes, we can change !”って言ったって、実際どうだか…アメリカは、京都議定書も無視して、環境保全のためには、ガソリンをバイオエタノールで薄めて使うことしかできていないじゃない… その点、知恵と技術を集め太陽電池を発展させて、完全にガソリン燃料と取り替えることこそが、人類の英知による、究極のエコロジーだ…!


 当夜も爆睡。
ジムの器具の荷重がポンド表示なので、荷重の加減を間違えたのか、体が張っている…


第五日目
1月21日(水曜日)

08:10 朝食のインド料理バイキング…日本の食事が恋しい…

11:30〜13:30 うち15分がスディープさんの発表「SYNTHESIS OF SINGLE WALLCARBON NANOTUBES FOR PHOTOVOLTAIC DEVICES」

スディープさん①スディープさん②

 ITCホテルに帰投

15:00 ゴラップさんと共に、梅野先生の発表データの編集作業

17:30 今夕食のインド料理バイキングは、体調も思わしくないので、デザートを中心にしました。
 ゴラップさんのおススメ:ミスティドヒとかいうデザートを実食…ヤクルト味のヨーグルトみたい。


 筋トレで体が張っているのではなくて、胃腸が悪いのね…当地の料理に順応できず、お腹が…


第六日目
1月22日(木曜日)
 当日はストライキとかで、交通量が比較的少なかったです。

07:30 梅野先生の発表準備のために、早めに朝食
 インド料理バイキングは、フルーツコーヒーだけにしておきました。

 食後、ゴラップさんと共に、梅野先生の発表資料の修正作業。 WindowsVISTA版PowerPointって、厄介…!

 サイエンスシティに到着したところで、ゴラップさんと親しく挨拶する人がいました。 Srikant Kawaleさんといって、高名なシャロン先生の研究室での同期なんだそうな。 ゴラップさんも顔が広い…!

10:00 梅野先生のPrenaryプレナリー Talkトーク(基調講演)「APPLICATION OF CARBON NANOMATERIALS FOR SOLAR CELLS」

基調講演:学説の根底にある基本的な考え・傾向を知らしめ演説

 堂々とした英語で、カーボン系太陽電池の研究の、現状における成果と今後の展望について発表しました。
 梅野先生の偉大さを再認識した思いです。

 そして講演の締めに、太陽電池の高性能化について、私の夢でもあると言いつつ、「Yes, we can !」で締めると、会場がどよめきました…!
 梅野先生の茶目っ気も再認識しました…


17:30〜:45 ギミレさんの発表「Nitrogen, Boron, Flourine and Silicon doped a-C films from MW SPW CVD」

ギミレさん①ギミレさん②

市街

 ギミレさんの発表後、スディープさん・ギミレさんと共に、ホテルの外に食事に行きました。

 スラム街にある店に行くそうで、タクシーに乗って渋滞を突破。 事故をしないのが不思議なぐらいの爆走でしたが、結局、旅行中に事故に遭わなかっただけでなく、目撃もしませんでした。
 事故の跡はそこら中に…

 ところで、他のタクシーも含めて、インド運転手ドライバーは、よく怒鳴るし、すぐ車外に唾を吐くし、感じ悪いなあ…


 着いた店は…またカレーか…;

  1. スディープさんとギミレさんが現地語で店員とやり取りしていましたが、“ラガー”と“チキン”しか聞き取れませんでした。 ビールホウレンソウカレー足付チキンが来るそうな。
  2. やっと出てきたのは、ホウレンソウカレーチキンカレー…あれ?…店員も愛想よくないし、なんだかなあ…しかし、ホテルのカレーよりはいい味かな…
  3. 日本ならラッキョウが出るところに、マンゴーのキムチ漬ししとう、それと大型ニンニクをほんの少し炒めたものが出てきました。  ここでまたこんなに辛いもの尽くし…!?
  4. スディープさんの強い推薦で当地ラガーを口にすると、ビールについて違いが分かる男でもないとはいえ、日本で飲むラガーと違うかな?
  5. 食事中に店から提供されたペットボトルの水を、カレーを食べているだけに、喜んで飲もうとしたら、ネパールの御二人が、フタが緩んでいるから気を付けろと…噂に聞く、店で水道水を入れ直したものか…危ない危ない!
  6. 食前のおつまみ:ベビースターラーメンに具を加えたようなもの、食後のおつまみ:抹茶風味の胡麻に仁丹を加えたようなものが出てきました。 微妙な味…
  7. 食後さらに、ヨーグルトに刻んだリンゴと粉砕した氷を混ぜたデザートを追加注文。
  8. それでも3人合計700ルピーで、異国の食事を堪能しました。
2009/01/
 インド通貨:1ルピー=約1.83円
 ネパール通貨:1ルピー=約1.15円

 店を出てから、どう見ても日本でいう駄菓子屋で、panとかいう小デザートを販売していました。

 日本を出発する前に薬を用意したところ、掛かり付けのお医者さんに8種類以上10日分も頂いて、こんなに要るものかな…と思ったものの、結局この日の夜までに、インド人であるゴラップさんを除く全員が、いずれかの薬のお世話になりました…!


第七日目
1月23日(金曜日)PVSEC18最終日

07:40 朝食のインド料理バイキング
 焼きモノだけにしておきました…

梅野先生

09:30 PVSEC18 梅野先生による座長挨拶


12:45〜13:00 ゴラップさんの発表「HYBRID AND ORGANIC SOLAR CELL INCORPORATING CARBON NANOMATERIALS」

ゴラップさん①ゴラップさん②

 これでコルカタでの予定は終了、ゴラップさんはコルカタから100km:寝台列車で20時間かかるという自宅へ帰省しました。 PVSECの役員でもある梅野先生を除く我々は一時自由行動を取りました。

16:00 スディープさんとギミレさんの提案で、この時間からホテル外の食事に出発

インドの車窓から(?) 1. SCIENCE CITY前でタクシーを拾ったところ、異様に若い運転手でした。
2. Howrahハウラーに向かって、相変わらずな渋滞の中を爆走しました…!

 高速道路を走っているものとばかり思っていたら、信号があったりしました;

 この国のほとんどの車が信号でエンジンを止めることに感心したものの、信号が少ないうえに、切り替わる時間が相当長いからか…それより、どの車も本当に紙一重で他車・人をかわして、よくも接触すらしないものだ…


ハウラー駅構内

3. やっとHowrahハウラーに着きました。

 その周辺には、小さな屋台…靴・フルーツ・肉・カバン屋等が並んでいて、幼い頃の記憶の中の岐阜柳ヶ瀬商店街はこんな印象だったかな…

4. ところが、アテが外れたらしく、引き返すことになりました。 ITCホテルまでと言うと、「金持ち=ボッタクリ対象」となってしまって、運賃が高く付くので、サイエンスシティまでと依頼しました。

5. 当運転手君(20歳らしい)は、やたら同業者や道行く人にモノを尋ねていると思ったら、どうやら道順をよく知らないようで、目的地から随分遠い所でをあきらめて、他のタクシーに乗り替えました。


6. 次のタクシーは三輪自動車…日本でも昔存在していた車両で、側面が剥き出しです;
 大部分を占めるクラシックカーの他にも、馬車はある、人力車も人を乗せている、オートバイ自転車が駆け抜ける、日本の100年の交通を凝縮したらそのまま大渋滞しちゃったというくらいの、あり得ない光景でした…

7. 三輪タクシーに、狭い後部座席に3人掛けで、コルカタの風をダイレクトに浴びて走行していました。

8. そこへ、途中で乗り込んできた男が、ホントに便乗してきました…びっくり…!

20:00 長い冒険を経て、ようやく中華料理店で食事を摂ることになりました。

インドの中華料理

 メニューが全部英語なのは当然として、チキン料理がやたら多いのと、chili-が付く料理がさらに多いことが印象的です。 オーダーはネパールの御二人に任せました。

1. 一品目は、普通のチキン料理…少し辛いや…

2. 二品目は、生野菜:ゴーヤとトマトとタマネギの輪切り
 インドでは、サラダにもデザートにもゴーヤが入っています…

3. 三品目も、チキンのフライ…か‥辛い辛い…!

4. 締めは、チャーハンヤキソバ

 は細長いインディカ米…パサパサしてら…こんなものを主食とする民族は考えにくい…日本の米はふっくらとしていて、本当に美味…ヤキソバは、間違いなく麺の炒めものだけれど、麺の色は素のまま…ソースが入っていない…そして、辛さのみ強調したものが、インドにおける中華料理でした;



第八日目
1月24日(土曜日)
 ネパールではほとんど、土曜日が完全に休日

07:30 最後のインド料理バイキング朝食
 まだ味見していない品が多いけれど、胃腸が耐えられないからしょうがないですな…

10:00 ITCホテルを出発

空港

11:00 スバースチャンドラボース国際空港にて、NepalネパールKathmanduカトマンドゥへの渡航手続
 意外と複雑で厳重でした。

12:00 手続後、カトマンドゥ便をロビーで待機
 この際、空港からチャイ/コーヒーサンドイッチパンケーキのサービスでランチを摂取。

13:00 飛行機発進が遅延
 理由は教えてくれませんでした。


 随分経ってから、INDIAN AIRLINE機発進。

…水平線が見える?何でインド洋上なの?と思ったら、それは雲による地平線…雲平線とでもいうべきものでした。
 その向こうに、長い長いヒマラヤ山脈が見えました。 その雄姿は、自宅から見える養老山脈の比ではないです。

ネパール国旗
ネパール到着

17:00 ネパール Tribhuvanトゥリーブヴァン空港到着
(標高1300m・13℃
 ここがネパールかぁ…空気はうまいし、涼しい♪
 しかし、例年は、この時季はかなり寒いらしく、地球温暖化の影響が顕著に表れているそうです…!

1. 空港には、3年前まで日本へ留学していたスニルさん(Mr.Sunil Adhikary:スディープさんの兄・現在現地大学教員)のお出迎え

2. 軽い入国手続の後、タクシーで、スニルさんが手配してくれたHotel Annnapurnaアンナプーナへ移動


街中で見掛けた看板

 ネパールの人達の服装は、インドとそんなに変わらなくて、違いといえば、多少着込んでいることくらいかな?

 やっぱりネパールも車が多い…インド程ではないけれど…しかし石畳の道や山道が多いため、渋滞の程度はインドといい勝負でした。
 そして、スピードおよびクラクションはそれほどでもないけれど、行き交う自動車バイク自転車歩行者が、やっぱり紙一重で避けている…レンガ造りの建物と、時折見掛ける宮殿、町並みと往来する人々の姿までは想像通りでしたが、それを掻き分けて疾走する自動車は想像外でした。
 休日だけに、交通量は少ない方なんだそうですが…


ホテル アンナプーナ

 ホテルに到着すると、山荘を思わせる造りのホテルの2Fと3Fに部屋が取られました。 そこで遅れ馳せながら、スニルさんに両手を合わせて「ナマステ」と会釈する正式な挨拶をすると、スニルさんも大ウケでした。

 当地はソフトバンク携帯に電波が届いていないの?ホテルのプラグはインドと同様かな…と部屋内の探検をするうちに、梅野先生が、ダイヤルロック金庫を手順通りに閉めたのに開かない!と色めき立っていました。 まあそれは食後にしましょうということにしました。


ホテルの敷地内にカジノ!? トランプものか… ホテルの裏側

 現地人であるネパールの御二人がホテル外の食事に誘うので、ホテルから歩いて少しの所にある中華料理店に行きました。 また中華か…;
 どうやらネパールにおける中華料理チェーン店でした。 オウ(TM)か!?(もちろん違います)
 昨夜のこともあり、不安を胸に、実食開始。

  1. 一品目スープ…今度こそ魚…フィッシュボールスープを注文。 しかし後に魚料理があったら魚がカブる恐れがあると思って、シーフードスープに変更。 出てきたスープを実食…香辛料が少々強いけれど、いい味! 見た目にも大変美味そうなので、梅野先生は御自身のワンタンスープの他に、このスープを追加注文したくらいです。
  2. 各々がみんなの分も注文した餃子(皮が少し厚いかな)春巻酢豚がことごとく美味で、この旅行中初めて、旨いものに囲われました。
  3. ドリンクに、ホットの"グリーンティー"を注文したところ、期待していた通りのお茶でした。 (これまで、紅茶ばっか…)
  4. 最後のデザートの選択を任されて、バナナチップスにするかフルーツサラダにするか迷ったものの、手堅く後者を選びました。 出てきたものは、何のことはない、細切りのフルーツ盛り付けでしたが、本日の料理の締めに相応しい量と種類のフルーツでした。 久しぶりにゴーヤが入っていなかったこともあり、満点でした。

 当旅館の部屋割りでは梅野先生と同室となり、日本人同士だということで、シャワーではなくて、浅いけれど湯舟に湯を張って入ってもらいました。 湯を張り替えて僕も入浴、やっぱり日本人にとって、お風呂はこれでなくちゃ♪


カトマンドゥ盆地

第九日目
1月25日(日曜日)

 午前:ヒマラヤ遊覧、午後:お釈迦様の生誕地Lumbiniルンビニに参拝の予定
 山道が多いというよりもほとんど山道であるカトマンドゥ盆地を陸路で移動するのは並大抵のことではないので、ネパール国内の移動は飛行機に限るのに、霧のカトマンドゥ

06:30 やっぱりバイキング!? しかしソフトな味のものばかりでした。

乾季なのに…

08:00 ヒマラヤへのMountainマウンテン Flightフライトのために、梅野先生と2人でトゥリーブヴァン空港へ来たものの、

① 霧のために全線DELAY
  :
② しばらく待ったものの、午前中に出発する目処が立たないため、残念ながらマウンテンフライトはキャンセルしてホテルに帰投
③ ネパールの御二人も加わって、午後からルンビニに行くために、同空港へ
④ 案の定、いまだにほとんどDELAY
  :
 待ちくたびれていると、ギミレさんが、日本に来たことのある政治家が空港のVIPルームに居るから挨拶しておこうと催促するので、
⑤ VIPルームに行くと、ネパールの第二党と第三党の要員がみえたので、挨拶に次いで、梅野先生とスディープさんの構想「ネパールに太陽電池を」というのを売り込むと、大変好意的でした。


 カトマンドゥ到着直後から当日当時に至るまでの間にもしょっちゅう停電(毎日16時間くらい)する程、ネパールの電源は不安定です。 もともと水力発電のみの発電量のところへ、最近の発展で、PC等の電化製品を使う人が激増したためです。 資源が乏しい当国で、太陽電池を利用しない手はありません。

17:00 結局全便欠航

 ヒマラヤルンビニも中止!?と地団駄を踏んでいると、電話先のスニルさんも含むネパールの御三人が相談して、明日の梅野先生の会議前に観光地を回り切るという、埋め合わせコースを考えてくれました。 明日はハードだろうな…
 さらに御三人は、夕食に和食を設けてくれました。

 スニルさんの奥さんIndo インドゥーAdhikaryアディカリは、日本に留学していた時から現在に至ってもしょっちゅう自分で作る程の“和食つう”で、ホテルから約3kmの所に、彼女のオススメの店があるとか。 ガイド本にも載っていないので、期待と不安半々で、梅野先生およびスディープさん・ギミレさんと共に来店。 ネパールの御二人も和食は大好きです。
こてつ
KOTETU
① ↑この看板が目印
② 階段を上ってドアをスライドして開くと、胡散うさん臭いジャパニーズスタイルなどではなくて、本当に和風の内装に、「イラシャイマセー!」という掛け声
 店長および関係者の3人が日本人であるらしい。
 注文を取りに来たかわいらしい女の子は日本人のような容姿でしたが、まったくネパール人でした。
③ メニュー表には英語と平仮名の名前が併記
④ 全員に味噌汁と、梅野先生は煮込みうどん、ネパールの御二人はラーメン僕は豆腐ステーキオニギリ1個を注文
⑤ 最初のお味噌汁から、ホンモノの味…♪その後の品も皆で分け合い、マジで夢にまで見た和食を堪能
オニギリ味噌汁のサービスが登場
⑦ さらに梅野先生から、うどんを大量にお裾分け頂いて、満腹…;


第十日目
1月26日(月曜日)
 またしても霧のカトマンドゥ

 昨日の埋め合わせをしつつ梅野先生を会議に届けるツアーを開始。
 霧のカトマンドゥ盆地を抜けて、タクシーが山道を登っていきました。
 カーブミラーは一切存在しないので、見通しの悪いカーブではクラクションを鳴らしながら、前を走っている車が遅かったら遠慮なく追い越しながら、山道を降りてくる対向車も同様に追い越しをかけたので紙一重で避けながら走行。 「交通ルールを守りましょう」じゃなくて「隙があったら早く行きましょう」という標語でもありそうな交通状況です…

カトマンドゥ盆地

11:00 標高2100m以上のNAGARKOTナガルコット(高地)に到着

 下界を見下ろすと、霧のカトマンドゥというより、雲の中のカトマンドゥでした…!

 太陽電池を設置するとしたら、当地のような、雲が掛かりようのない山の上に限ります。


 そこから見えるヒマラヤ山脈は絶景、7000m級の山が並んでおり、端に遠くエベレストが見えました。 まだ1000kmは離れているそうな。

エベレストを背景に ヒマラヤ山脈を背景に

 次の目的地:トゥリーブヴァン大学に向けて出発。 山道は下山の方が怖いなあ…

 途中、昨夜の「こてつ」で昼食。 今日は皆、味噌汁ラーメン。 やっぱりいい味です♪

16:00  Tribhuvanトゥリーブヴァン大学到着

学内① 学内②

 ネパール留学生達の母校である当校は、学部ごとにキャンパスが散開していて、スニルさんの現在の職場も別の場所だそうな。
 その中で、INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY(工科学科)の会議に梅野先生と留学生2人と共に出頭し、太陽電池の有効性・ネパールにおける太陽電池の有利性・日本の協力体勢等を力説したところ、学科長Prof. Bidurビダー Prasadプラサド Upadhyanウパディヤン (Ph.D)、学部長Prof. Dr. Binaビナ R. Ghimireギミレ、副部長Dr. Nandaナンダ Bahadurバハドゥー Maharjanマハリャン さん等は、大変熱心に聞き入っていました。

 この後、梅野先生はホテルに戻って休憩。 僕はネパールの御三人と共に、昨日の代わりとかいう所へ出向きました。

ルンビニではないけれど、近くに有名な寺院があるとか。 「日本名古屋でいうなら、京都旅行はキャンセルして熱田神宮に行くようなもの?」と尋ねると、「まさにその通り」だということらしい。

寺院内 サル サル!

② 狭い道を抜けて辿り着いたSwoyambhunathスワヤンブナート寺院には、多数の猿が闊歩していました…!参拝もそこそこに、猿に見とれてしまいました。 熱田神宮というより、犬山遊園地に来た気分です。

③ そこからカトマンドゥ市街を一望できました。

寺院 カトマンドゥ市街
土産の一つ

④ ネパール土産は当寺院で買い込みました。(→)
 (こういう物を飛行機内に持ち込むことはご法度です。)



第十一日目
1月27日(火曜日)

07:30 最後のネパール朝食バイキング
 味付けは、日本人にも親しみやすいものでした。
 ホテルの従業員に、「オハヨゴザイマス」と挨拶してくる人がいました。

08:30 トゥリーブヴァン大学の地質学校舎:スニルさんの研究室を訪問

左から梅野先生、IKKI、スディープさん、スニルさん

 梅野先生とスニルさんは、ネパールの現在、太陽電池の必要性、ネパール産業の可能性を討論しました。


10:00 ホテルに戻り、まとめておいた荷物を持ってタクシーでトゥリーブヴァン空港
 よく見ると、街中には働いている子供が多いなあ…

 空港での出国手続:入国時よりも念入りだったような…この手続も手伝ってくれたネパールの御三人とは、ここで暫しのお別れ。 篤く御礼を述べると共に、日本での再会と、ネパールへの再来を約束しました。

有終のヒマラヤ山脈

13:05 ネパール トゥリーブヴァン空港

 機内ランチで、また「‥Toast ? or Fried Fish ?」と問われ、梅野先生と同様に魚料理を選択。


シンガポール国旗

20:15 シンガポール チャンギ国際空港到着
(25℃)

 夕食に和食処を探したものの、和食らしきものは、Sushi店2軒のみ。 海外の寿司は敬遠して、次善のNoodle麺類を選択。
 Wang Tang Noodleのサンプルの肉の色が妖しいので、やはり敬遠して、無難と思われるFishboll Noodleを注文。 ダシが感じられないスープだったので、フィッシュボール(カマボコ)が入っていなかったら、大変イマイチだったろうな…



第十二日目
1月28日(水曜日)

01:00 チャンギ国際空港
(日本時間02:00)

07:00 機内食で再び魚料理を選択すると、煮魚の定食が提供されて、日本に近い所にいることを実感する一方、お米がそれほど旨く炊けていないのと、ご飯と一緒にパン・バターを添えているところなんて、まだまだ日本とは距離があるかな…と思っていたら、もう日本領空
日本国旗

08:15 名古屋国際空港到着
(名古屋6℃)

「家に帰るまでが旅行」とはいうものの、無事に日本に帰り着きました。



初日に戻る


 旅行の総括は、日本の交通の整然としたところ、食物・水の美味しさ・安全性など、物価を除く何もかもがありがたいものであることを思い知りました。


 インドでは、雑多ではあるけれど底知れないエネルギーを感じ、もし日本並に教育が行き届いたら、3000年以上の歴史を持つ当国は、日本の近年のアドバンテージを軽く超えて発展するだろうな…教育が行き届くのはどれだけ先になるか分からないけれど…


 ネパールは、ベストな観光旅行地といえます。 ネパールの人々は、とても親和的です。


 自分としての意義は、密度の濃い時間を過ごして、数ヶ年分の記憶喪失というビハインドを取り返した気分です。


 備品まとめ: 《不要》 方位磁針・十得ナイフ ⇔ 《有用》 携帯枕・爪切り

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