◆ TITANIC REFERENCE ◆
−Colt M1911
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映画「TITANIC」の中盤、一度は救命ボ−トに乗ったロ−ズが再びタイタニックに飛び乗り、ジャックの元に戻っていく・・・。あそこで涙腺がゆるんだ方も多いと思います。
感動の再会を果たしている二人に、キャルは、ラヴジョイの携帯している銃を奪い取り、銃口を向けるのです・・。
ここでは、そのときに使用していた銃について解説します。。
GFさんに全面協力頂き、GFさんの文体をほとんどそのまま引用させていただきました。
*コルトM1911口径45ピストル*
1911年に米軍採用となった最新式で、銀メッキ仕上げに、エングレ−ブという彫刻が入っています。
特徴としては、
@撃つ前にスライドというものを前後させなければならない。
(ピストルの上半分の部分です。)
A弾を撃ち尽くすとスライドが後退したままストップする。
Bマガジン(弾倉)に7発の弾が入る。
です。
さて、あのシ−ンでは、キャルは8発射撃してます。
マガジンに7発しか入らないのになぜ。
やはり「キャメちゃんの失敗」? いいえ、そうとばかりは言えません。
撃つ前にスライドを前後した時、マガジンから薬室という所に弾が1発、送り込まれます。(薬室は銃身の一番後部にあります。)
ここで救命ボ−トの定員を計算したロ−ズのように頭を働かして下さい。
そうです、マガジンの1発は、もう上の階の薬室さんの所に引越ししてしまっているんですよね。
つまりマガジンマンションには空き部屋が1部屋あいているということなんです。
そこに一人じゃない1発を新入居させると、無事8連発ピストルの出来上がりです。
でも当時のピストルは、安全装置が完全なものではなかったので、この方式は、ピストルを落とした時に暴発の危険があったようです。
特にこのピストルは口径45(11.4mm)という強力大口径弾なので、弾が当れば被害甚大です。(ドイツ軍のピストルは口径9mmです。)
したがって、元警官のラヴジョイは、ピストルの取り扱いには自信があったのでしょう。
でも射撃したのは、金持ちのボンボン、ホックリ−でした。
そして、8発射撃した所で、スライドはホ−ルドオ−プン。
ジャック&ロ−ズ。キャルが射撃が下手で良かったね。
参考
現在、米国で市販されている同タイプのコルト自動拳銃は、安全装置が改良され、8発入りのマガジンを使うタイプも存在するようです。
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