日記 index

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3月1日(水)
▼どうも、千葉大文芸部OBの旅人です。……いやなんか、この方によると私は千葉大文芸部出身だってことになってるらしいから。
▼なぜか今週は「週刊ポスト」まで買ってしまいましたよ。今週号をぱっと開くと、中綴じの中央のページには田中麗奈の第一生命の広告が。リボンの騎士と見紛うばかりの写真を目にして、思わずコンビニの買い物篭の中に入れてレジに持っていってしまいました。
 もちろん買ったからには隅々まで読みました。決して前面のヌードグラビアだけで終わらせたりしません。音楽ページまで読みます。……うーん、記事としてはちゃんとしているんだけど、果たしてこれを読んだ30代以上のサラリーマンが「そうだ、DragonAsh featuring ラッパ我リアの『Deep Impact』を買わなくちゃ」と思うだろうか。それ以前にレコードショップに行くかどうかって問題もあるが。
▼んで上記の『Deep Impact』は池袋タワーレコードで試聴しました。いまんとこの感想は「ベース音がでかくてよくわからない」といったところです。いつも聴いているCDウォークマンじゃないからな〜。

3月2日(木)
▼夕方から銀座へ
 ……ってこれを書いてるのは2日の朝だよ。今書いてどうする。
▼もともと、音楽専門でもない雑誌に、新譜CDの紹介をしようとすれば、ごくごく一般に理解されるような言い回しが要求される。
 かの雑誌で言えば「スクープ!! ○○○」だの「これがサラリーマンの○○○だ」だの「最新風俗スポット」という記事関連から比べれば、読み飛ばされるか、そもそも週刊ポストにそういうページがあることすら知らない一般読者もいることでしょう。
 私は変人だから、どんな雑誌においても「新譜CD紹介コーナー」と「ただいま劇場公開中映画」のページは、その雑誌を手にとってからチェックしてしまう。
 その中で、「これはきっと音楽に関して一家言持ちたい人が書いたんだろうなあ、しかも読み飛ばされる確率の高い空間で」という文章に出会うと嬉しくなってしまう。筆者にとっての五年くらい前の「ホリデーオート」(車の雑誌です)音楽ページがそうだったりする。
 また、91年夏〜92年夏にかけての「ボム」の音楽ページもそうだった。インタビューされた面々のラインナップを見てもわかる。
 HIS(忌野清志郎&坂本冬美&細野晴臣のユニット)、麗蘭(仲井戸麗市&土屋”蘭丸”公平のユニット)、「BANG!」発売時のブランキー、コブラ(当時のメンバー)、ドッグファイト……ETC。
「こりゃいかにもボムの読者が聴きそうにない音楽ばかりだな」と思っていたら案の定アンケートも最悪だったらしい。(この当時はドラマタイアップの楽曲優勢で、読者の聴いている音楽もチャゲアスや槇原が多かった)
 こういうページを見ると個人的に応援してあげたくなるんだが……まあ多勢に無勢。
▼神保町で本を物色した後、8時前に銀座へ。

3月3日(金)
▼昨日の時点で「明日(今日のこと、ってこの書き方はややこしいな)はもっと暖かくなる」と口々に言われていたので、(花粉症の心配のある人は身構えなきゃならんのだろうけど)目覚めて、冷え込みにまとまりつかれない穏やかな空気にほっとする。
 目で見て「今日は暖かい」ことを実感するのは、自転車で通学する女子高生が、スカートの下でスパッツ代わりに短パンを履かなくなったこと。
この日に書いた閏年の法則、あまり知られていないようですな。あちこちのWeb日記ページでは「今年は400年に一度の閏年だそうで、よくわかんないけどめでたい」牧歌的な口調で書かれていることが多くて。
 一瞬「えーっ」と思ってみたりもするのだが、そういやプログラマーでもなければ、西暦何年が閏年になろうと知ったこっちゃないわな。自分の中での常識や自分の周囲の範囲内での常識を、一般的な常識だと思いこんではいかんというのに、気をつけていてもまたやってしまう。
 ここ数年、初心者プログラマへの問題として「西暦2000年は閏年になるか否か」とクイズにしていたし。
▼終業後、お茶の水の三省堂から秋葉へ、ラオックス一階のマニュアルコーナーで探し物。外ではあかぬけない男子集団が並んで坐り込み。明日の朝発売のプレステ2のための集団らしい。末広町から(当初は行くつもりなかったけど)銀座へ。数寄屋橋通りを横切って、京成電鉄が集団で赤旗を持ってデモをしていた。

3月4日(土)
▼ 批評の落とし穴。
 ある人(一般的な人、というよりWEBページを作りたがりそうな人か)が何かに深い愛情を注いだとする。のめりにのめりこんで、日々の大部分の時間をそのことに費やしていく。
 彼(彼女でもいいけど)はさらなる情報収集に精を出す。
 その当人の頭の中で情報が蓄積されればされるほど、頭の中でジャンルを細分化していく。それと同時に彼(彼女)の中で固定観念も膨らんでいく。
▼批評の技術力は、決して情報量には依存しない。
 批評文を謳っているサイトでも、雑誌の評論文でも、むやみに過去の作品を持ち出して「これは60年代あったやつのリメイクですね」「○○○○というスタンダード作品のパクリだ」などと、読み手の一般常識程度の知識を越えた単語を濫用し、行間から批評者の感情が何一つ匂い立ってこないような文章には注意を要する。

「いろいろなことを、深くまでよく知っていますね」

と思うより、

「こいつの感性は摩耗してんじゃねえのか」

と疑ってかかった方がいい。
▼夕方の雨降る中、銀座へ。
▼津田雅美「彼氏彼女の事情」9巻買う。

3月5日(日)
▼批評文を読むということ。
 できれば、「おっ、この人がこんなことを言うのか」と思えるような意外性が欲しいものだが、そこまで要求はできんのだろうなあ。
 ブックマークを入れて、毎日毎日そのサイトをチェックして、三ヶ月ぐらいから半年すると「この作品について、きっと○○さんはこういう反応を示すんだろうなあ」「これはきっと○○さんは嫌いだろうなあ」「○○さんはこういう言葉で締めるだろうなあ」などと、ページが更新される前から予測できてしまう。我ながら嫌味な性格になったもんだ。
 単なる愛情か憎悪をぶちまけているのを「批評」と称しているのは論外だとしても、本人の好みを越えて客観視するってことは難しいのだろうか。
▼今日は一歩も外へ出ませんでした。
 いやまちがい、コンビニへビールを買いに一回だけ、出た。
 ……こういうことをうっかり書くと、「引きこもり」と言われかねない。
▼んで、家でずっと何をしていたのかというと、ネットで「引きこもり」事件を調べていたりしてな。

3月6日(月)
▼ 「モーニング娘。」の「。」って何よ、あの句点がつくことによって文章が乱れるじゃん。
▼――ってなネタは、よくよく考えると彼女たちのデビュー当時(五人しかいなかった時)からあったような気がするな。時は流れ、ヒットチャートの常連になったら、勝てば官軍で、雑誌も当然のごとく表記している。「モー娘。」だの「娘。」だの。
▼それにしてにWEB日記ページ作者は、なぜこぞって彼女たちを取り上げるのでしょう。水着になるのと脱ぐのと映画に出るの以外興味がないアタシでも(んでもモーニング娘。の写真集って水着あるんだったったけ?←後日注:ありました。市井がいいですね)全員の顔と名前が一致するようになりましたよ。
▼そもそもあの「。」はナインティナインの矢部が「ASAYAN」番組中に句点も含めて呼んだことから始まるそうな、って今「日経エンタテイメント!」の今月号見て書いているんです。
▼「LOVEマシーン」「恋のダンスサイト」をつんくと共同プロデュース しているダンス☆マンの写真まで載っていました。名前通りいかがわしい風貌です。「つのだ☆ひろ」「ダイヤモンド☆ユカイ」に続いて名前に「☆」が付いてます。まさか姓が「ダンス」で名が「マン」ということはないだろうなあ。この人は要するにつんくにとっての、小室哲哉で言えばマーク・パンサーや久保こーじに当たるのね。

3月7日(火)
▼またしても新潟監禁事件ネタです。
 私は複数の事象にまんべんなく目を向けることができないタチで、ある数日間に読んだ本や、ふと耳にした音楽などに影響を受けたりすると、それについてばっかり話していたります。なにせ流行に疎く、しかもそれぞれの流行に対して懐疑的な目で見て通り過ぎてしまうので、たまにのめり込むと激しいわけです。こんな私がはまったのが「呑む」だけで「打つ、買う」まで行かないでよかった。
 などと無駄話せずに本題へと参りましょう。
▼監禁された人を「少女」と呼びますか? それとも「女性」と呼びますか?
 以前●ここ●にて、「少女は何歳までか」というネタが持ち込まれました。別枠で「屋根の上の新聞読み」というサイトが運営されている性格上、「少女」と「女性」の分岐点は何歳であるか、に注目されてくるのも当然でしょう。
 さて、今回の事件、あちこちの新聞や雑誌などで、より一層、その位置づけが揺らいでいました。
 私が読み取った上ではだいたい「事件発生時の1990年11月の出来事」を指している場合は「少女」あるいは「女児」で、「監禁を実行したとされる容疑者が逮捕されて彼女が保護された時期」を「女性」としているようですが、週刊誌の見出しは圧倒的に「少女」が採用されていたりして、かなり曖昧。

3月8日(水)
▼今週号の「週刊SPA!」の新譜レビューにてaikoが小坂明子を引き合いに出して解説されていました。(小坂明子、という名前よりも、「あなた」という曲が日本のフォーク特集なんかでかかっているのが一般的な印象か。それにしても、声に比べてこの当人の顔の印象が薄い……)
 そういや、最近のガールポップ(という言い方ももはや死語か)は、やたらハイトーンにするか黒人的巻き舌にするか、むやみにビブラートかけるかする中で、aikoのように濁らずに歌詞がはっきり聴き取れる人って珍しいのかも。

3月9日(木)
▼会社を出て水道橋方面に向かうと、なんでもマライアキャリーの東京ドームライブらしく人の群れの中に突入してしまう。そこを抜けると、東京ドームホテルの真下でビル風を受ける。全身の体温が抜けていく。頬が凍ばる。
 神保町を歩き回るが、相変わらずこの近辺の書店は閉まるのが早いなあ。三省堂書店にしたって7時半閉店だし。
▼神保町から銀座へ。

3月10日(金)
スピッツ「花鳥風月」
 最新の録音「流れ星」(辺見えみりのセルフカバー)「愛のしるし」(パフィーのセルフカバー)が冒頭の2曲、それから発表時が逆順に、シングルのカップリング曲中心で楽曲が収録されている。最後の2曲はインディーズ時の曲のリマスター。いや〜声が若い若い。
 ただひとつ、「野生のチューリップ」は、提供した遊佐未森のカラーが強すぎて、草野マサムネのバージョンではか細い感じがする。
▼銀座でフジタさんと待ち合わせ、のはずが急遽のトラブルで、8時に来る予定だったフジタからの電話で「9時に」ということだったのが、9時をすぎ10時を過ぎ、息せき切ってかけつけたフジタさんが入ってきたのが11時20分。お疲れ様でした。

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