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9月21日(木)
川村かおり/エコーズ/蓮井朱夏「ZOO」
 8月1日以降のことを列挙。
●オリコンベスト10入り。
●川村かおりバージョン、シングル再発。
●菅野美穂が役名でシングル発売。
――てなわけで、よりいっそう街中で「ZOO」を耳にして、市井の人々の会話の端々に「エコーズ」という名前を聞くことになった。「辻仁成」じゃなくて、エコーズ。
 なんだか世間がことごとくシュールに見える。11年前に「ZOO」が発売された時には四十何位ぐらいじゃなかったっけ。
▼週刊文春連載の「考えるヒット」で近田春夫は、「ZOO」について、

「動物の比喩が類型的」
「サビの途中(ほらね〜愛をください)の切り替わりが唐突」

と評している。「まがりなりにも芥川賞受賞作家なのに」と付け加えて。
 まあ、この曲が出た当時からそのような感想は言われていたことだけど。
 芥川賞を取っていようがいまいが、この曲にあまり関係ない。凡庸な比喩といえば凡庸だが、むしろそのような童話の中の類型的な部分があるからこそ、誰にでも訴え欠ける要素が強いとも言える。
 節ごとで唐突に切り替わる歌詞など枚挙に暇がないし。
▼弁護したような言い回しをしてなんだけど、私自身はエコーズの作品の中のベスト1だと思っていない。先に川村かおりの曲というイメージが着いてしまったこともあるが。
 ただ、この曲が80年代も90年代も越えた今、どう聴かれているかネットを通して、それこそ業界人のわけのわかんないようなもっともらしい意見よりもストレートな感想を知ることができたのが嬉しい。それこそ「エコーズは昔から嫌いでした」なんて感想もね。
▼ところでテキスト系を見て回ると、皆様、「愛をください」を、ストレートにあるいはギャグをまぶしつつ使っている。
 この人は昔からオールナイトニッポン月曜2部において「愛を! 愛を!」と叫んでいた。(そしてよくギャグにもされた、デーモン小暮に)
 10年の時を越えて、ネット界に洗脳しているというのは言い過ぎか。(なんて下界を見渡しているような書き方してますが、それにつけても俺もやっぱり愛が欲しい)
 ところで、辻仁成はネットを題材にした小説を書かないのだろうか。いかにも彼らしいネタなのに。
 

9月22日(金)
▼9時過ぎに会社を出て銀座へ。給料日前なのに従業員様の数も少ないらしくあわただしい。よって1時間ぐらいで引き上げる。
▼この機会だから、辻仁成ネタはたくさん書いておこう。
辻仁成「遠くの空は晴れている」
 1992年3月、エコーズ解散後初のソロ。エコーズではシンプルな歌詞だったのが、ここに来て詩文に近くなり始めている。(エコーズ末期のこの辺から、谷川俊太郎のポエトリーリーディングのバックで演奏する、なんてことしてました)個人的にタイトル曲の「遠くの空は晴れている」は辻仁成の曲ではトップ5に入るのではないのかと。
 ところで、このアルバムのプロデュースは鈴木慶一なんですが、ムーンライダーズ関連の年表から抹消されているのはなぜ?

9月23日(祝)
▼仕事がらみの電話はもうかんべんして。ゆっくり休ませてくれ。
▼この大雨では何もすることなしに、夜は銀座へ。
「サッカーの結果知りたくない?」「別に」この返答にかちんときてしまったのか、オリンピックを観戦する姿勢から運動することの大事さまで説教された、というより暇つぶしでからまれた。客にからむ従業員ってのも……。
 なんでも、お客がいちいち「オリンピックの結果どうなっているか知っている?」って訊いてくるもんだから、時間ごとにテレホンサービスで確認しているんだと。

9月24日(日)
▼「もう何もしたくない〜」と心の奥底が叫んでいる状態。ここんとこ「次は何するんだっけ」と急き立てられている状態が続いていたので「積極的に何かをしない」ことを貫きたい衝動にかられてしまった。外は晴れているのに何もしなかった。
▼時間に余裕ができつつあるのだから、そろそろ自炊に切り替えようと思っていても↑の理由で、自転車で15分先のすかいらーくへ。(普段はめったに行かない。高いし独りで入りにくいしお子ちゃま多いし)ドリンクおかわりが好感持てた。

9月25日(月)
▼DVDプレーヤーが欲しくなってきた。ブランキーの「LAST DANCE」のビデオ/DVD版は7月9日分の演奏がそのまま入っているそうで、「CAT WAS DEAD」で始まってアンコールが「悪いひとたち」ってやつ。聴きたい〜(というより、観たい)。やっぱり今度出たDVD搭載のマシンを買えばよかったかなあ。(こないだと言っていることが百八十度ちがう)
 DVD買っておいて音源をMP3に落として……となるとMP3もいるだろうなあ、携帯できるようなちっこいやつ……、と物欲膨らむ秋のさなかに、オフィシャルサイトから元マネージャー藤井氏より、ベスト版2枚発売の告知が。
 「Baby Baby」のスタジオ録音版やアナログ音源のみだった「JET LAG」が入らないのは残念ですが、未発表音源に期待しましょう。
▼11時過ぎに会社を出る。

9月26日(火)
▼秋風が心地よい夕方……じゃなくて夜11時。南北線が延長して溜池山王が終点じゃなくなったので、乗車時いつも座っていたのが座れなくなった。毎日当たり前と感じている情景が、ふと変わってしまうことによって起こる違和感。んでも六本木や目黒に行けるようになっただけ、いいか。(赤坂には大きな書店がない……というよりばか高い料理屋や飲み屋ばかりで書店そのものが見当たらない。これで青山ブックセンターまで行けるか。
 それにしても「六本木一丁目」って駅名はなんとなくひっかかる。同じく「新宿三丁目」って駅名もひっかかる。「大江戸線」という名称はあまりのインパクトにかえって馴染んでしまったというのに。

 いや、「いっちょうめ」とか「さんちょうめ」ってくっつけられるとなんとなくふざけているような感触があるのですよ。志村けんのせいで。

9月27日(水)
▼あいも変わらず(今、キーを打ったら「亜依も変わらず」って出た……。いや別に加護が好きなわけでは……)オリンピックの話題を書かない奴です、こんばんは。(←たまには他のテキストサイト風に挨拶してみた)
 説教されてもやっぱりオリンピックは観ない――というよりは観ることができないんだって、仕事の状況からして。
 今日もまた9時に会社を出て銀座へ――って同じやん。
 従業員の方がまたひとり辞めたらしく、それでも給料日後なので混み合っていたから、パスタ食って1時間も経たないうちに出る。

9月28日(木)
▼またしても午後2時という中途半端な時間に仕事終わり。さて何をし始めるのにも中途半端な気がしてくるし、急き立てられて何かをして終わった時の脱力感が激しくて、調整する間もなくぐったりしてその日が終わってしまう。明日は一日休みにしたかったんだけど……。

9月29日(金)
▼全休にしなかったが、一緒に仕事をしている人も代休を取りたいということだったので、午前だけ仕事する。そのまま一度家に帰るのも何だから、南北線で目黒まで出て、それから隣りの五反田まで。ここは入社一年目で出向していた場所なのでいろいろと思い出深い。西口へ出て15分ほど先のお好み焼き屋へ行ったら17:00開店とのこと。駅まで戻ると往復で30分のロス。そのまま近辺の韓国料理屋でランチのクッパを食べて、モスバーガーで、お互いの写真を取りまくっている女子高生を眺めたりさっき買ってきた野口悠紀雄の「インターネットは情報ユートピアを作るか?」(新潮文庫)を読んでみたりして1時間。それから秋葉へ。うろつきまわって午後4時半。各駅停車の千葉行きに乗って五十分ぐらい。6時まで喫茶店で時間をつぶす。
 JR稲毛駅には若そうな顔の人たち、喪服の男女が待ち合わせしている。先生か恩師の告別式でもあるのでしょうか。時間帯からして女子高生が多い。(男子高生はその取り巻きぐらいしかいない。なぜか男子だけのグループがいない。なぜか)その中で本条さんのグループを探すがどれだかわからない。(本条さんから「私はこんな風貌です」のメールが送られていたそうですが……当日の午後3時では読めませんでした)しょうがないので、こちらへ向って電車に乗っている最中の橋立さんの携帯電話を鳴らして、本条さんの電話番号を聞き出して、本条さんへ電話。桐島さんと共に、やっと合流できました。れんさん来て、橋立さん以外の全員が集まったところで「翔べ」へ。
▼入り口のコンクリートには「とべ」という字体が大きく彫られた、なかなか素敵なセンスのお店。店の親父が恐縮して「狭い席に五人も詰めちゃってごめんね」と、頼みもしない料理をいろいろと持ってきてくれた。はっきり言って頼んだ料理の数と同じぐらいあったような気がするが。
 8時ごろ橋立さんが入ってくる。こちらの携帯電話に「ちゃんと合流できたか」品川で確認の電話を入れたそうで、気づかなくてすいませんでした。
 カクテルはとにかく変わった名前のものが多くて、ご病気のれんさん以外みんなで次から次へと頼んでいました。それにしても「ゴッドファーザー」という名のアーモンド+ウィスキーのカクテル、というよりあれはほとんどウィスキーのロックでしたが、それを先に頼んで平気で空けていた本条さんの酒の強さには驚きました。さすが「日本酒友の会」に出入りしている人であるからに。(他にもいろいろあるのですが割愛)
 さすがに「授業」「単位」「卒論」などという単語が飛び交うと、もうその空気から何年も遠ざかっている私としては別世界の出来事のように思えます。自分だって通過していることなのに。
▼稲毛駅に戻った時は10時をまわっていたので、二次会はせずにおひらき。皆様、ありがとうございました。
 同方向へ橋立さんと共に快速でJR東京〜山の手線池袋というルートで帰る。この間を通勤していた橋立さんあなたは凄いよ。俺なんか片道来ただけでうんざりしたのに。会社がらみでいろいろと雑談。それにしていつもこのお方の笑顔を見ているとほっとしてきます。

9月30日(土)
「ネットトラブル撃退法」(池田冬彦/エーアイ出版)/「学問がわかる500冊 2」(朝日新聞社編)/「ぶたもおだてりゃ木にのぼる」(笹川ひろし/ワニブックス)/「さだめ」(藤沢周/河出書房新社)
▼昨日で橋立さんも指摘していたが、国勢(古いIMEだから変換できない)調査の項目で「9月24日から30日までの1週間に仕事をしましたか」ってたやつ、大きなお世話なんじゃないのか。このご時勢に、そのときだけたまたま求職中だって人がいっぱいいるだろうに。これはせめて一ヶ月単位で見ていくべきじゃないんか。
 どうもこの調査ってのはひっかかるものの言い方が多いな。

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