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6月21日(木)雨のち曇り
▼昨今は「就職活動のため」という理由で大学生がこぞってPCを購入しているせいか、大学生を運営している日記サイトに出会います。リンクページが全員、大学の同級生か学内の知り合いかサークルの後輩、というのもどうかとは首をひねりながらも、それはまあいいとして、「就職活動のため」ということで、彼らの就職活動日記もたまに読んでみたりしています。
 携帯電話やPCというツールは、私が活動していた頃では、学生まで一般化したものではありませんでした。(パソコンできます、ってのは一部の技術職志望者じゃないと言わなかった。パソコンできなくてもその手の職種に就職はできるが、つうか俺は実際にしたのだが)だからと言って、彼らの日記の情報によれば、自分の頃と大きく変わったようにも思えてこないのです。あいかわらず女子の内定率は低いし、いろいろな協定はあるしで。
 自分が在学中で就職活動をしていた頃は後悔ばかりでした。いまだに「なんであんなこと言ったんだろう」ということばかり思い出されてきます。ほとんど恋愛の悔恨に近いです。別れた妻と復縁したがるというのはこういう奴のことです。
 今にして思うのば、就職活動とは「自己紹介の練習期間」だったということです。
 なにせ社会人になれば、初めて会う人はもっと増えてきます。配属先の上司・客先の担当者、と。それも気軽な調子でなく正規の挨拶として。それまでの学生のうちのなあなあな挨拶ってやつが通用しないから。シャレが通用しない、無味乾燥な挨拶をその先その先で繰り返すことになります、自分のことを知らない人間に出会うごとに。
 就職活動はよく「自己発見の場」と言われるが、その比喩は少しずれているのではないかと思います。本来無個性で凡庸な人間がどれだけ自分のことを掘り下げようと、そして当人にとってそれがどれだけの喜びを得ようと、自分自身が掘り下げたなりの内容を相手がどれだけわかってくれるかと言ったら別の話になるから。ひょっとするとひどい誤解をされているかもしれないし、軽くいなされるかもしれない。そのときの自己発見など、社会という舞台の上では無意味になってしまうんだし。
 感傷にひたるのも今のうちの特権だけど、その感傷を捨て去って動かなければいけないときもたくさんあるのですよ、学生のみなさん。

6月22日(金)曇り
▼某所が「小池栄子の胸」の話題で持ちきりなので、こちらも「ブラ」の話題をしてみる。
▼以前リリ−・フランキーがどこかで「ニセ乳」を見分ける方法を伝授していた。それほど胸に惹かれない僕にとってはどうでもいいと思っていた。つうか、サイズに合うかわいいブラもかわいい服も着ることができない、と89センチ(本人申請)の女性が言ってたが。
 ひとつ思うのは、出っ張っているのに走っても揺れないってのは矯正(強制)しているのではないかということ。
▼今日の客先の打ち合わせで、僕の目前に座っていた他社の営業さん(ショートカット童顔三十歳ぐらい)のワンピから、ワインレッド色のブラの肩紐が見えました。だから仕事が手につきませんでした、ということもなかったです。ほら僕、大人だし。来週で二十代最後の歳を迎えるし。下着というより衣服の一部に見えました。
 そこで気がついたことは、こうやってじかに見えるより、白いTシャツの下で透けるカラーブラの方がエロいということです。こんなことを考えているということはやっぱり仕事してないのか俺。精神年齢小学生並。
小林紀晴「小説家」(河出書房新社)
 ブラの話題の後なんかに感想書いてすいません紀晴さん。
 これを読んで「ああ、俺って文藝出身の小説家さんの本読んでないなあ。村上龍も椎名誠も山田詠美も最近の作品読んでないなあ」と、自分の読書量のなさを思い知らされました。もっともっと読まなくてはいけないんだろうけど、最近は小説以外の本もおもしろいから。
 小林紀晴自身も小説家なので、小説家じゃないとできないインタビューを展開させている。それも的はずれではなく、ありきたりでもない。あれだけわずかな時間でよくこれだけ、興味をそそる内容を掘り出せるのかと感心してくる。(なんとなくリラックスして話しているのは角田光代と鈴木清剛。やはり世代が近いから?)
 とはいえここ数年、巷にあふれ出た「創作の秘密」などというせこい目的はいっさいないし、このインタビュー集に出てくる作家の、それぞれのファンの人が読んでも満足できる。  全部の写真は小林紀晴本人による。話題からも写真からも、年代やジャンルを越えたリスペクトを促す。

6月23日(土)曇りっぽい
▼10時半ごろJR中野駅へ降り立つ。中野に来たのは何年ぶりなんだか。中野に用があるときはサンプラザの方ではなく中野武蔵野ホールの方。サンモールの奥へ行けば、場所を覚えていなくてもすぐ見つかる。今日の舞台挨拶を見ようと長蛇の列ができているから。しかもむさい二十〜三十代の男ばっかり(俺もな)。当日料金を払って整理券47番をもらって、11時20分になるまで近辺を散歩。
 程なくして指定の時刻となり、館内に入場した。席の最前列は関係者席ということで座れない。そもそもが舞台挨拶のあるとき映画館でどこに座ればいいかと考えると難しいところで、前に行けば行くほど上映しているとき観にくいし、後ろに座ると舞台挨拶の出演者から遠くなる。私は結局四列目の左端に座りました。
『完全なる飼育 愛の40日』観る。感想はこちら
 幕が下りて五分ほど間が空き、最前列でカメラを持つ人数人が左手の舞台出入り口から出てきて、その後に監督の西山洋市さん、深海理絵さん、緋田康人さんが出てくる。
 監督はTシャツにジーンズ、深海さんは肩を出した粗い赤の花柄のロングワンピを着ている。さっきまで大きなおっぱいを観ていたその当人が出てくるというのはこの上なく変なのだが、現実世界の深海さんもやはりきっちりした目つきと輪郭で、照れて下を向きながらも一生懸命微笑もうとしていました。
 緋田さんは映画のときのビジュアルとちがって、短く刈り込んだ髪に、横長フレームの眼鏡に口髭をたくわえていた。クリーム色のスーツに水色のワイシャツ。劇中では無骨な予備校教師という役とは打って変わっておしゃれ。
 舞台挨拶が始まると、あちこちからフラッシュの嵐。「場内撮影禁止」ではないので、ここぞとばかりにカメラ小僧が特大望遠レンズのカメラを向ける。
 司会の女性が深海さんに演技のことについて訊ねると「前作の(主演女優の)小島聖さんの演技をビデオで観て研究しました」と言い、その後で緋田さんも同じことを訊かれて「前作のぉー、(主演男優の)竹中直人さんの演技をー、ビデオで観て研究しましたぁー」これには一同爆笑。さすがにビシバシステム。緋田さんは他にも「理絵ちゃんファンどうもごめんなさーい。でもいい映画ですので、一度と言わず二度三度、ビデオになったらビデオを買うぐらいで観てください!!」と締めた。
 男臭100%近くの空間(女性もわずかながらいましたが)を後にする。
一度住処に戻ってから再度首都圏方面へ銀座方面へ。日比谷シャンテ・シネで「ミリオンダラーホテル」観る。感想は……明日書きます。
 9時50分に終了後出て銀座へ。(61)

6月24日(日)晴れ
▼昨日観た『ミリオンダラー・ホテル』の感想はこちら
▼昨日の続き。映画の感想書きたいので、銀座ではちょっと飲んで帰ろうかと思ったら、自分以外に客がみんなはけてしまって、「でもあたしたちは閉店までだから」ということらしいので引っ込みがつかなくなって閉店までいた。
 土曜に閉店までいると、東武東上線では成増最終で朝霞まで届かない。例のごとくタクシーを使わずに歩いて自分の住処まで。これで午前三時前ぐらい。
 さて今日は、昨日があれだけあわただしく動いてしまったので「休みの日に仕事並に疲れるというのも理不尽だ」ということで寝てました。『ミリオンダラー・ホテル』のサントラ買いに行けなかった。

6月25日(月)曇り
▼給与明細も見ずにトラブル対応。すぐ対応できたからいいとして、担当の女性がしょっちゅう咳をしていました……なんだよなんだよ、先週のブラの人(ってやな表現)といい、みんなで寄ってたかって風邪を伝染そうとすることないだろ。さてはみんな俺の今月の目標が「風邪をひかないこと」と知っててやってんだな。(妄想&自虐)
▼「ぴあ」を持っていけば割引、という映画館は多いのですが、そのぴあは最近350円で分厚くなったので、特に忙しい週た映画を見ない週は、読まずにそのまま週が過ぎてしまい、割引も使えず、まったく役に立たないことが多い。「週刊朝日」「週刊新潮」なども買ったはいいけど、役に立つ記事なのだろうと思っていると読まないでいたりして。こう考えるといちばん役にたっているのは「週刊プレイボーイ」か。(微妙に下品なオチ、のような)

6月26日(火)晴れ そろそろ真夏日か……
▼赤坂に新しいスポーツクラブができるということで、その案内広告を刷った団扇を配っていた。団扇はどうでもよくて、地下鉄構内から溜池山王駅の出口まで上がる階段の途中で、その団扇を配っていたお姉さんの白のタイトミニスカと太腿が、下からのアングルではっきりと見えました。あまりの嬉しさに、会社へ行く途中で出会った上司に「心の底から嬉しいって顔してた」と指摘されました。日常の中の非日常に心ときめいていただけなのに。(拡大解釈)
▼赤坂のどまんなかにあるスポーツクラブだけあって高い。なにしろTBSの近くだから。芸能人がトレーニングしてたりプールで泳いでいるのなら行きますが、って行かないでしょうね。
 昨年いろいろと身体をこわし、最近でも風邪っぽい毎日なので、「ちょっとは身体を鍛えようか……」と思わないでもないのですが、無理に始めて平日は筋肉痛になるのも怖いというか。
▼7時に会社を出て新宿へ。(26) 三日早く誕生日を祝ってもらう。身体方面で健康的かどうか疑問でも、少なくとも精神面では大いに健康です。朝よりもずっと笑顔です。

6月27日(水)晴れ 冷めない紅茶
AJICO「ペピン」
 ちょうど二年前にブランキーのシングルとして買った曲をAJICOで聴くことになるとは。(作詞作曲ブランキージェットシティ。ブランキー三人の共作、というのはブランキーの曲でも珍しい方)赤坂ブリッツのライブ音源なので、もしかすると一ヶ月後のライブアルバムにも収録されているかもね。
 なにしろ、ベンジーの声よりUAの声は低音の奥深い部分のところまで出せて、なおかつスキャットもするので、まったくちがった曲に聴こえてきたり。
 カップリング曲の「SUNNY」は(記憶ちがいでなければ)奥田民生もカバーしてたな。

6月28日(木)晴れ
吉田修一「熱帯魚」(文藝春秋)
 今年の一月に初版ですか。見落としてました。でも内容からすると今ぐらいの季節に読むのが合ってますね。

 優しさを演じるのは難しい。優しさが何かを掴んでいないのに、優しさがとにかく大事だと思いこんで、優しさが相手に通じないことに苛立ちを感じている。おまけに優しさを施すことが相手にとって大事なことだと信じて疑わない。それがたとえ相手の重荷になっても。まさに優越感。「あたしって、いつも彼のことを考えてあげてるんだからっ」
 優しさは確かに大事なものだけど、優しさの事実だけが遊離して、一人歩きを始めてしまうと、その優しさとしての本分を失った、ひどくおしつけがましいものになる、曰く、「あたしはこんなにあなたの気持ちを考えているのに、どうしてわかってくれないの? どうしていつも勝手なことばかり言うの?」  さっきから女言葉で書いているのは別に意味はありません。この作品集のそれぞれの中・短編の主人公はすべて男性。
 かつての異母兄弟である自閉症気味の光男と、子連れのグラマー少女真実とで、奇妙な同居生活をしている大工見習いの大輔(熱帯魚)、入院した祖父の介護の中で、自分の彼女千里と衝突しあっている草介(グリンピース)、素性を隠して九十九里の海の家で、主人と、傍迷惑な仕事ぶりの奥さんとの間で、休暇の間だけバイトをしている新田(突風)
 彼らの優しさから意味付けを切り離したら、もっと優しさの別のかたちが見えてくるようでいて、その優しさが空洞であるようにも思えてきたりする。優しさの意味ばかり考えるより、どうして優しさを投げかけようとしたのかに立ち戻りながら。
▼7時に会社を出て新宿へ。(27)

6月29日(金)晴れ
▼井川遥さん誕生日おめでとうございます。清水アキラもパパイヤ鈴木もピンクの電話のよっちゃんも引田天功もおめでとうございます。(こっちは敬称略・こちらの6月29日参照のこと)ついでにハッピーバースデー俺。
▼所用で銀行へ行って通帳の解約と再発行をすることに。申請日と誕生日の欄が同じだったので、提出したら窓口のお姉さんがきっと「今日が誕生日なんですね。おめでとうございます♪」と言ってくれるだろうと思ったけど何も言われなかった。(当たり前)
▼今日届いたメールの中に、「もうすぐいとこが赤ちゃんを産む」という内容のものがあった。もし今日生まれたら(これを書いている時点では未確認)その彼または彼女は将来、「2001年6月29日生まれ」と記述するわけか。あと十数年後に「20世紀生まれ」「21世紀生まれ」などと区分したりするのでしょうか。
▼「ミリオンダラー・ホテル・サウンドトラック」BRAHMAN「A FORLORN HOPE」買う。

6月30日(土)雨のち曇り
▼今月のウィンドウタイトルはシャーベッツ「VINNY」
▼午後四時頃の電話でとんがれっさんから「昨晩から会社に呼び出されてさっきまで仕事していたので、疲れていて参加は無理です」の連絡。その後日比谷シャンテにて添田さんぼぶさんとで銀座へ。(62) お誕生会。
 しかしこの三人が集まると本当にコアな文学人の名前が出てくる出てくる。「ピンチョン」「パワーズ」なんてさらっと出てきませんぜ。
 添田さんは体調を崩されていて、ぼぶさんは普段のお仕事が忙しそうで、半分くらい疲れが入っていた様子でした。11時半まで無理に引っ張ってすいません。またお会いしましょう。って添田さんとは来月の21日にすぐ会うんですが。

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