前回は申し込んだ経緯まで書きました。今回は工事開始から工事後までを書きたいと思います。と言うことは今回で終わり?。そんなことはありません。ADSLは工事後が大変な場合が多いのです。
 申し込み後1週間で工事となりましたが、工事日の3日前に電話線をいじっている業者がマンション内をウロウロしていました。聞いてみたところ「当日は宅内の引き込み工事だけをするので、今からその他の工事を先行して行っている」との事でした。この分なら思っている以上の結果が出そうな予感です。
工事の内容は、1階から3階(私の事務所は3階建ての3階)まで新たな線を通していました。

 ついに工事日当日がやってきました。パソコンからADSLモデムまで、すべての設定を終わらせてあります。本来ならADSLモデムの設定は工事後に行うそうですが、気の短い私は勝手に終わらせていました。あとは線を繋げば直ぐに使えるわけです。
予定通り業者が工事にやってきました。工事と言っても現在使っているISDN回線に新しい4芯線を縛って引っ張るだけ。工事資格が無いから依頼したけど、自分でしようかと思っていた程簡単な工事です。

 皆さんの中にも簡単なので自分で工事をしようと考えている人がいるかも知れません。しかし止めておいた方が良いと思います。電話線は触っても別に電気特有のビリビリという感触を感じられないかも知れませんが、実際には数十ボルトの電圧がかかっていますし、信号が来ると電圧は更に上がります。この程度で感電して死亡などとは余程運が悪いか、電気工事として基本的な安全策を怠っている場合しか考えられませんが、それより怖いのは電話局の交換機を破損させてしまった場合です。この場合の金額を考えたら依頼した方が絶対に賢明です。

 さて、新たな4芯線の2本をISDN用MJに、残りの2本をADSL用のMJに接続して工事は終了です。実際の作業時間は30分にも満たない本当に簡単な工事です。

では早速ケーブルを繋いでみましょう。ちゃんとリンクは確立するのでしょうか。

 ADSLモデムとMJとをケーブルで繋いでみます。ADSLモデムのランプが点滅を開始しました。と思ったらADSLランプが点灯、リンクが確立しました。続いてPPPランプも点灯、無事に接続が出来たようです。パソコンでモデムのリンク状態を確認、何と8メガ台で繋がっています。
驚きです。ISDNと併設、更には機材のノイズ(その他にも線路にはオフィス街と夜の飲食街を通ってきているのでISDNの弊害は避けられないと思っていた)で、やっと繋がる程度だと思っていたのですが、何てラッキーなのでしょう。

 業者の人との話で、私のようにISDNと併設して干渉する場合、うまく行くかダメかのどちらか両極端な場合が多いそうです。

 業者が帰ってからしばらくはテストを兼ねたネットサーフィンです。しかし切れることもなく正常に作動。それよりもISDNを2Bで使っていた時と比べて速いのなんの。画像が一瞬にして表示されるのは驚きよりも快感ですね。
私も店頭に置かれているデモを時々触ってみますが、そんなに速いとは思ったこと無かったです。やはり自分のパソコンで設定をしっかりと行うと速さは実感出来るものですね。

 無事にすべて終わったので、後は保険を兼ねて雷の保護とノイズの回避と言うことでフィルタを買ってきました。一般的に売られているコモンモードタイプの雷ガード付きフィルタです。このような商品は付けて良くなったと言うことはあまり無いと思います。それよりも途中に色々付けることによる信号の減衰で悪い結果となる場合さえあります。
付けた結果は思った通り変わりなし。雷からの保護が当初からの目的でしたからこれで良いでしょう。

 さて、工事から1週間が経過。何の問題もなく快適に使っていました。しかし2週間目に入って・・・。
一体何が起こったのでしょう。詳しくは第3回に書きます。
 
ADSL導入記 第2回
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