トラブル1回目以降は順調でした。その後にモデムのファームウエアの更新も公開され実施、更にスピードが上がり大満足です。
ところがです。2週間目にリンクが落ちまくり。前回と同様の現象が始まりました。
開設して2週間毎に通信が出来なくなるなんて使い物になりません。再びNTTの登場です。
しかし、皆さんも経験ありますよね、具合が悪くて医者に行ったら収まったとか、調子の悪い機械を修理に出したら異常なしで戻ってきて、その後は正常に動くなんてこと。今回も同様でNTTがくる前に正常に戻ってしまいました。
本当に何も無かったのか?この辺は不明です。NTTも来る前に局内を先にいじっていますので、ちょっとした接触不良が原因だったら直りますからね。
 
 結論は原因不明、とりあえずモデムの不良も考えられると言うことで交換して帰りました。

 今回のトラブルは接触不良だったのか?そうなのです。もう一度起こる2週間周期のトラブルで判明する接触不良。今まですべての原因はその接触不良だったのです。正しく言うと、事務所が入っているマンションの建築工事時に行った電話線工事の問題だったのです。

 ADSLを開設して6週間目にあたる(魔の2週間周期トラブル3回目)日に、ついに全く通信不可能に陥りました。しかしNTTが来ると症状は相変わらず治まるんですよね。
今回は徹底して調査してもらおうとモデムの通信ログからビットマップなど、こちらで取れるデータはすべて揃えておきました。NTTは局舎と連絡を取りながら作業を進めるが、過去も含め異常が確認出来ていないから本当にトラブルが起きているのか少し疑問を持っていたようだ。電話で「本当に起こっているみたいですよ」と言っていましたから。

 何かしらの問題が起きていると判断したNTTは局内はもとより事務所の建物内ケーブルを追い始め、各所をチェックしていった。
しばらくしても異常は見つからず局内は正常と判断、しかし部屋へ戻ってきたらリンクがダウンしていた、そしてそのままリンクが確立することは無かった。
やっと現象とご対面となった訳だ。

 局舎とのやりとりで「現在不安定」とはっきり確認され再度、事務所建物内のケーブルを点検。順番にケーブルを揺すりながら調べていくとある箇所で反応があった。それは屋外から屋内へNTT回線を引き込み繋げる建物内の端子板。
事務所へはその端子板から更に該当階の端子板へ、そして部屋に送られているが、建物に引き込まれる最初の入り口が原因だった。詳しく言うと電話線を端子に巻き付けてハンダで止めてあるはずが、巻き付けただけで浮いていた状態だったのです。
原因がわかれば簡単、端子にハンダを盛って作業は終了。無事にリンクは確立し現在に至っています。但し、8メガ前後しかスピードが出なくなったのが不思議、局内でも何らかの作業が行われたのだと思います。

 その後はほとんどリンク切れも無くなり、1ヶ月に2回あれば多い程に落ち着きました。リンク切れはADSLには付きものなので仕方ありません。
インターネットだったらリンクが確立するまで少し待てば良いのですから。しかしIP電話を使っているときには困りものですよね。話し中に切れるのならともかく、電話を掛けて相手を呼び出してもらっている時に切れると最悪です。やはり電話の時だけは切れないでもらいたいと思ってしまいます。

 様々な事を考えれば”光”と言うことになるのでしょうが、ケーブルの扱いがもっと便利になるまで待ちたいと思います。NTTも新たな光ケーブルの施工技術を発表しましたし、実用化も近いのでは無いでしょうか。そうすれば工事代もかなり下がると思いますし、当面は不便でもADSLを使っていくことになるでしょう。

 以上が正常化するまでの経過でした。トラブルの原因は単純な接触不良。皆さんの所でも安定しない原因に当てはまる場合があるのでは無いでしょうか。意外とケーブルコネクタの酸化による接触不良なんて言う単純な理由でも疑って見るべきかも知れません。
 
ADSL導入記 第4回
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