ちょと特殊な人を対象に書きます。本当に特定の人だけがヒントになる事です。
 
 ADSLはとにかくノイズに弱い、そこでフィルタを使っている人も多いと思います。中にはケーブルにいくつも繋いでいる人も見かけますが、そのような使い方はあまりお奨めできません。電気信号は1本のケーブルのまま接続箇所が少ないほどロスが少なくなります。
自宅に届くまで大幅に減衰しているのにモデムの手前で更に減衰させては意味がありません。
電気信号は信号レベルとノイズレベルの比率が重要になります。ですから信号が強い方が絶対的に有利です。
環境が悪く信号レベルよりもノイズレベルの方が高い場合はフィルタでノイズを減らすことは期待できますが、それ以外は何も付けない方が良い結果になることが多いはずです。
状況によってフィルタの種類は異なりますので、各自の状況にあった的確なフィルタに雷保護が入ったフィルタだけを使う方が良いと思います。

 さて、最悪環境で更に電波障害を強力に受けている人もいることでしょう。そのため最近では特定の周波数帯をカットしてADSL信号を救う目的のチューニング付きフィルタも登場しています。ちょっと気になったので私も試してみました。
試したのはE社の物。結果は思った以上に強力にカットすることと、意外と広帯域でカットすることです。私の場合は地元AM局が大きく影響しているので、そこにチューニングして試してみましたがカットする帯域が影響する放送帯域より広く、その結果スピードは落ちる事が判明。またチューニングもシビアでビットマップを見ながら何度もモデムを再起動する必要があるなど、使い勝手の面でも大変でした。
それでもカットする効果ははっきりとありましたので、特定環境下では大いに威力を発揮するのかも知れません。
 面白かったのが、ビットマップで信号が届いている限界(高域)より少し高い所にチューニングすると、何故かスピードが上がります。ADSL信号として届いていなくても高域に含まれているノイズをカットすることで、全体に影響しているノイズを軽減出来るからなのかも知れません。使っている方は一度試してみてください。

 先にも書きましたがチューニングが出来るフィルタの設定って大変ですよね。目盛は正確ではないし少し動かしただけで大きく変動するし。そこで私が行っているちょっと普通では無い合わせ方を紹介します。但し、特定の人しか行えませんのであしからず。

 ご覧の人の中で広帯域受信機をお持ちの方はいると思います。その受信機のAM受信機能を使ってチューニングをします。ここではISDNを併設している人を対象に書きます。他の方法は試していませんので各自で実験してみてください。
まずISDNのモジュラーケーブルとターミナルアダプタの間にチューニング付きフィルタをかませます。そして合わせたい周波数(カットしたい周波数・影響している無線局の周波数)を広帯域受信機にセット。放送局だったら番組が聞こえるようにします。
この状態で受信機のアンテナをチューニング付きフィルタに密着させフィルタのチューニングを開始、すると周波数と同調した箇所で受信機からノイズが強く鳴り出します。最も大きく鳴る箇所がフィルタのチューニングが受信機に設定した周波数と同調した箇所になりますので、そのまま本来の接続方法に戻します。
ADSLモデムのビットマップを確認してみてください。目的の周波数にピッタリと合っているはずです。

 こんな方法もあるのだと言う程度ですが、参考に出来る方は試してみてはどうでしょうか。

追伸:
 フィルタにも対応帯域があります。高い周波数に対応していない(例えばAnnexC対応など)フィルタを早いスピード環境に使えば、もちろんスピードは落ちます。ご自身の契約スピードに対応していることを確認してから購入しましょう。

 
番外編2
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