HOMECLASSICSMARKUP
   進行状況 (2)

99.3.31
  • 『徒然草』(校註日本文学大系) <120段まで了>−古典テキスト
    60段ずつ機械的にファイルを分けて作っている。『徒然草』は、jallc などでもファイルを公開しているのは知っているが、たまたま身近にある古書から起こしてみた。このテキストの句読点の付け方には、ずいぶん特徴がある。本文だけは、その特徴を残すようにした。
  • 「蔗を噛む境」?
    物事の面白さが出てくる喩えとして「舞姫」で読んだかと思う。サトウキビは噛むほどに味わいが出ると覚えていたが、この間実際に噛んでみたところ、甘いのは初めのうちだけだった。もっと我慢すれば悟ったのかもしれないけれども、草の繊維はなかなか噛み続けられるものではない。1年で数メートルも育つにしては、とても固く、節が竹のようで、縦に割ることは簡単でも横にはうまく切れなかった。手強いことはまちがいない。

99.3.20
  • 『小倉百人一首』品詞注記 <了>−古典テキスト
    品詞注記の他に、修辞法のいくつかを注記した。利用法は、'99.3.2 の項を参照。
    注を施す中で更めて疑問を覚えたものについて引き続き書き留めておきたい。(51-100)
    • 54 「今日をかぎりのいのちともがな」の「ともがな」を参考書では「格助詞+終助詞」とする。この「と」は状態を表すという。辞書には「ともがな」の訳を「〜であってほしい」とし、やはり「格助詞+終助詞」に基づく連語の扱いである。しかし、小学館の国語大辞典には「もがな」は「断定の助動詞の連用形」をも受けると明記していた。同辞典には「にもがな」の用例もあった(93「常にもがもな」も同様の例で、「に」は断定の助動詞である)。にもかかわらず、「ともがな」にはこの歌を引いてやはり前記の連語の扱いである。しかし、この訳からもうかがえるが、「と」の自然な語感は「状態の格助詞」ではなく、断定「たり」の連用形だと思うが、それではどこかおかしいのだろうか。素朴な疑問符を残しておく。(「等しくてもがな」の用例もあるが、この「て」は紛れもなく「状態」であろう。こんなつなぎ方を見るとなるほど「と」も助詞かしらんと思われなくもないが、どうも断定の語気を感じる。「もがな」自体に「そういう状態であってほしい」という意味合いがあるためかもしれない。ならば「ものにもがな」の「に」も助詞であってよいかもしれない。しかし、「ともがな」の「と」も含めて断定の助動詞との組み合わせの例としたらスッキリとしないか。)
    • 66 「あはれと思へ」の「あはれ」は名詞でなく、形容動詞語幹か感動詞とするのがよい。
    • 74 「はつせの山おろし」は、「はつせ・の・山おろし」とするのが自然な区切りのように見える。「宇治の川霧」(64)も同じである。一方で「天の香具山」(2)「すみの江」(18)「みかの原」(27)「末の松山」(42)「天の橋立」(60)「ならの小川」(98)などは分けないのが普通であろう。「田子の浦」(4)「三笠の山」(7)「逢坂の関」(10,62)「三室の山」(69)「高師の浜」(72)「まつほの浦」(97)なども一語の固有名詞として扱う。さて、「富士の高嶺」(4)「つくばねの峰」(13)「いなばの山」(16)「吉野の里」(31)「高砂の松」(34)「小野の篠原」(39)「由良のと」(46)「ゐなの笹原」(58)「奈良の都」(61)「み吉野の山」(94)はさらに分けてある。「世をうぢ山」(8)「名にし負はば逢坂山のさねかづら」(25)「大江山いく野の道」(60)「須磨の関守」(78)「来ぬ人をまつほの浦」(97)などの「固有名」による言葉の遊びをも含めて、いざ品詞に分けるとなるとなかなか難しい。「はつせの山」なら一語で「はつせの山おろし」なら分けるというのも変な感じがするし、「あま・の・香具山」「なら・の・小川」がおかしなことは分かっても、「いなばの山」「奈良の都」「小野の篠原」などを分けるかどうかなど、だんだん〈分からなく〉なってくる。固有名詞の扱いは難しい。
    • 75 「させもが露を命にて」の「にて」を参考書では「断定の助動詞+接続助詞」とする。「命にて侍りしかども」として一旦区切るわけである。「を」は元来間投助詞であるといわれ、確かにこのほうが「させもが露=命」という意味関係をすっきりと表現することができるのだが、「にて」を格助詞として「秋もいぬめり」に続けて解釈することもできないわけではない。「頼みの綱とした状態で」という含みである。
    • 77 「岩にせかるる滝川の」は、非情の受身の例である。人間関係の比喩として使われている。
    • 78 「幾夜ねざめぬ」は、文法的には「幾夜ねざめぬる」である。「ねざめぬらむ」の略(?)ともいう。
    • 91 「きりぎりす鳴くや霜夜の」は句切れを置かない。「や」は間投助詞であり、「これを取り去っても文の成立に影響を及ぼさない点で、終助詞や係助詞の終止用法と区別される」ので、「鳴く」は「霜夜」に係る連体形となる。初句を独立句として句切れを置くと説明する本もあるが、構文からは主語である。句切れの判別を声調と構文のどちらから行うのが正しいのだろうか。「鳴くや」で二句切れとする本もある。
    • 100 「ももしきや」の歌は、独立句であり、初句切れといえるだろう。「しのぶ」は動詞として注記したが、前句と強くつながっている。
  • IE 5.0 released (3.19)
    XML が今後の標準となる旨、雑誌に載っていた。参考文献や記事もたくさん出るだろう。 ASCII でも、データ変換などの具体例を載せるようになった。これまで書店の店頭で目にすることができるものはだいたい markup.htm に挙げてきたが、これからはそんな(時間的・金銭的)余裕もないので、自分の興味に関わるものだけになることと思う。


99.3.14
  • 『小倉百人一首』品詞注記 <50まで>−古典テキスト
    品詞注記の他に、修辞法のいくつかについての注記を含めた。利用法は、'99.3.2 の項を参照。
    注を施す中で、いくつか更めて疑問を覚えたもの等を書き留めておく。(1-50)
    • 10 「これやこの」が結句の「逢坂の関」に係るとすると、「や」は疑問の係助詞とも受け取れるが(「逢坂の関なる」)、言い切りにならない例もあるらしく、詠嘆の語勢からもこれを間投助詞とした本に従った。
    • 16 「まつとし聞かば」の「まつ」は名詞でなく、動詞として注記した。「たちわかれ…」以下は序詞であり、序詞の働きは後半の句を導き出すところに主眼があるからだ。「たちわかれ」と「いなば」の言葉の続きも同様の意識のもとにある。
    • 19 「ふしのま」は一語の名詞として扱った。意味上は副詞の働きと考える。「つかのま」の類もそうだが、三語に分解しないほうがよいと思う。「ふしのま」を熟語の欄でなく見出し語に掲げている辞書もある。序詞(枕詞)の働きにより、後半の文脈につづけて品詞を解析していくと、ここは分けないほうが自然だろうと思う。
    • 20 「難波なる」は「みをつくし」を導き出す序詞だと思うが、手許の参考書には何も触れていなかった。
    • 24 「まにまに」は複数の参考書に副詞とある。辞書には連語、ないし形式名詞+格助詞とあった。接続助詞という解もあるかと思ったが、手許には見当たらない。辞書に従った。
    • 42 「末の松山浪こさじとは」の「じ」を複数の参考書で打消意志とするが、打消推量とするのが自然だろう。
    • 44 「なかなかに…うらみざらまし」の「なかなかに」は副詞(カエッテ)とするが、形容動詞連用形(ナマナカニ)でもあながち間違いではないような気もする。辞書にも副詞としているのだが。
    • 46 「かぢをたえ」を「楫を絶え」とする参考書(複数)も現役である。「楫絶えて」という用例があれば、これでも構わないことになる。
    • 47 「八重葎しげれる宿のさびしきに」の「の」を同格の用法として、「に」を格助詞とするものもある。
    • 49 「みかきもり」と「ゑじ」が同じ職掌なら、「みかきもり」は枕詞に近いだろう。これを名詞とする参考書も、「みかきもり〈と〉ゑじ」というようには解釈していないようだ。それなら、同語の反復とするよりも枕詞ととるほうが自然ではないだろうか。
  • アクセス・カウンタ: above 1000 (3.10ca)
    '97.8 以来、ようやく 1000 を越えた。現在は相変らず月に 100 というところか。自動巡回ソフトによるものと、そうでないものとあるような気がするが、特に調べていない。


99.3.9
  • 『貞心と千代と蓮月』のうち貞心尼に関する評論 <了>−古典テキスト
     良寛の最晩年の尼弟子貞心尼の評伝部分を入力し終えた。相聞歌を辿っていくと、情景が髣髴とする。続けて同書中に復刻された『蓮の露』を入力しているが、良寛の歌も面白く思われた。「ひとり遊び」「真澄鏡」の歌などは、非常に印象深く読んだ。
     今回は、入力に当たって仮名遣いを直さず、語句の注記もほとんど加えなかった。『弁内侍日記』でもそうだったが、時代が下るといわゆる「歴史的仮名遣い」で訂正する意味はほとんど無くなってしまう。検索のためには標準の表記も加えたほうがよいと思うが、しばらく別の機会に譲りたい。また、良寛の歌は『万葉集』の律動を豊かに表現しているように思えるのだが、語法の誤りが多い。これは貞心尼も断っている点である。


99.3.2
  • 和泉式部集(宸翰本) <了>−古典テキスト
    品詞注記を付けたものとしては、最初のもの。どうしてもテキストの量の多くなってしまう(注釈なし:20KB →注釈あり:80KB)のが難点ながら、検索の利便性はよい。教科書本文などもこうして調べれば、例文を探す苦労が省けるのではないか。ただし、品詞の分類や語のまとめ方はいろいろあるようなので、自分流に直してください。間違い等指摘願います。
    【利用例】
    (ヨミ又は終止形をカタカナ表記:品詞:活用の種類:活用形)
    ( ): 等の記号はすべて半角。
    このような注記法なので、たとえば以下のように検索する。
    なお、私自身は WZ editor で Grep を使い、「論理行/表示行のすべて」を表示するように設定して使っている。
    ○係り結びを探す。— 係助/(ゾ:係助::)/:已)/等の検索語を使う。
    ○条件接続を探す。— :未)ば(バ:接助::)/とも(トモ:接助::/等。
    ○上一段活用を探す。— 上一:/ヤ上一: *ヤ行上一段の場合/等。
    ○「ナシ」の変化を探る。— (ナシ:形:ク:/ナシ: *複合語の場合/等。
    ○断定の助動詞を探す。— :助動:断定:/:断定:用) *連用形の場合/等。
    ○間投助詞を探す。— :間助:/等。
    ○「に」の類別を見る。— に(ニ:/ニ:副: *副詞の末尾の場合/等。
    ○連語、枕詞を調べる。— :連語:/:枕詞:/等。


99.2.17
  • 「引用」の形式いくつか — TEI Liteの自習(1)
    古典テキストを入力していくと、会話・心話等の引用箇所をどうタグ付けするかという問題に必ずぶつかる。(「書誌的引用」ならぬ「話」の引用である。)
    会話についていえば、TEI Lite の方法は以下のようになる。引用は <q>…</q> であり、 <q type=spoken who=ID>…</q> のようになる。心話なら <q type=thought who=ID>…</q> だ。これが、直接会話の形態をとる散文・韻文・戯曲では、q ではなく、sp となる。(このあたり、quotation と speech の区別が直感的につかみづらい。文脈の解釈が挟まってくるのではないか。)<sp who=ID><speaker> NAME </speaker>…</sp> という具合である。ちなみに、TEI は SGML を基礎においているため、会話の連続が前後から明確ならば、終了タグは省略できる。また引用符は共通属性 rend を使うことで取り去ることもでき、その場合 <q rend=italic>…</q> (他に bold,gothic; blockquote,in-line 等)というように処理する。
    しかし、日本語で「引用」を表す助詞「と」「とて」「など」等の守備範囲はなかなか広い。例えば噂・伝承・神託等の引用もある。これらは、 type=misc とするか、或いは「引用」を〈強調〉の一形式とする TEI の考え方に従って <hi rend=quoted>…</hi> とするか。who 属性は「人」とするか、「人々」とするか。伝承や神託では who= は書きづらい。ルールにしっくり当てはまらない例は他にもまだ出てきそうだ。引用形式にしただけで、敬語の据わりはかなりぎこちなくなってしまう。
    なお、TEI Lite の引用タグには通称を表す <soCalled>…</soCalled>、前出語句の引用を表す <mentioned>…</mentioned> というのもある。ただし、これらをタグ付けして区別しなければならないのはどんな場合なのか、ちょっと見当がつかない。厳密な区別を求めるほどに、解釈の相違が浮き出てきそうな問題だ。その他、引用の断片の相互リンク <q id=A next=B>…</q> … <q id=B prev=A>…</q> というのもある。分析の肌理が細かい。
    試行錯誤中の Taiju's 古典テキストでは、現在、自分一己の考えで千篇一律(実際にはまだ一編だけだが)に <sp atr="">…</sp> 又は <sp name="">…</sp> のタグを入れている(atr: attribute)。この属性値には、具体的人名(これ一つとっても〈統一〉することはけっこう難しい。)の他に「噂」「伝承」「神託」等の語句も放り込んでいる。厳密を期すためのシソーラスなんて皆無だ。他にどんな語句が必要になってくるだろうなどと考えながら入力しているので、厳密なタグ付け文書から見れば、一顧にも値しない電子テキストということになるかもしれない。なおまた、「…こと」「…由」などで終わる「引用」句の扱いなども、今後の課題である。でも、誰かがこういうことはとうに分析しているのでは? 御存知の方はご教示願います。
    さらに、マーク付けの基本的方針として、原文の「体裁」を保存するのか、解釈の軌跡を示すのか、という課題がある。現在のわが「古典テキスト」ページは、自分の考えで引用符を挿入したり句読点を改変したりしている。これも、半ば以上自分の必要を満たすために作業しているためなので、公的なサービスとは根本的に性格が違うところではないか。
  • 訂正−今は問題箇所の報告のみ
    先日「訳了」と書いた TEI Lite (U5) の訳は、実は終っていなかった。本文の「引用」について TEI でどう処理しているかを実際に参照しようとして、「21 要素リスト」が最初だけで途切れているのに気づいた次第。Lite とはいえ、長い章なので後回しにしたのだったかと思う。他の章は、大概だいじょうぶなはずである。(それに、21 は本文中の要素一覧であり、索引・グロッサリーのようなものだ。)それでも、不体裁は同じなので近く補っていく。


99.2.11
  • 『紫のゆかり』完了−古典テキスト
    山岡浚明著(宝暦8年〔1758〕頃)。江戸中期の武江紹介記という趣の作。講釈師志道軒の記事など面白い。古典テキストのリスト中、ともかく入力を終えた最初のもの。「日本古典文学テキスト」のページレイアウトを修正した。
  • 大森林造『大窪詩仏ノート』(梓書房〔茨城県日立市〕 1998.10.6)
    360p.の評伝。著者は教員を退職された方という。大窪詩仏は茨城出身。


99.2.10
  • 不思議なこと
    先日(12/25の項参照)、アップロードしようとしたファイルが途切れるという現象にぶつかった。同じ場所で切れるので、てっきり5MBの壁を越えたものと思っていたが、今回 HP のファイルをすべてダウンロードしてみたら3.6MBしかない。どうしてファイルを送れなかったのだろう。なんにせよ、圧縮ファイル化など、もう少しスリムにしなければならない。
  • 森忠直『和漢詩歌作家辞典』(みづほ出版 1972.11.3)
    漢詩・和歌・俳句の作者辞典。古典と近代の両方に渉る著作であり、江戸の漢学者・国学者等を含む。独力の著述というのが凄い。
  • 正誤
    電子テキストとして、この HP で現在いちおう入力の終わったものといったら、先哲叢談と先哲像伝、TEI Lite 訳くらいでは? かな古典はまだ皆無の有様で、「弁内侍日記」「今物語」などもまだ終わっていませんが、できるだけ更新していきます。
  • アクセス・カウンタ: above 900 (2.8-9ca)


99.1.30
  • 久しぶりの更新
    メールの更新に絡んで、一時、インターネットにアクセスできなくなってしまった。(1/10頃〜1/26)その間に、「電子テキストML」なるものに自動的に登録されるなどの事があったが、知ることもできなかった。同MLは一週間ほどで解消してしまったが、その椿事のおかげで久しぶりにメールを読もうとアクセスしたら、いきなり70通以上ものメールが送られてきて驚いてしまった。
     メールアドレスは、前記のとおり、taiju@mvc.biglobe.ne.jp 及び taiju@mxy.mesh.ne.jp となります。
  • 『先哲像伝』巻4了
    上の事情により、ファイルのアップロードが遅くなってしまった。『先哲叢談』前後続編に続いて、『先哲像伝』で4番目の成果である。『像伝』本文は有朋堂文庫による。フレームの手直しはもう少し後で。引き続き、有朋堂文庫から『近世畸人伝』正続編を取り上げる。(1.17)


99.1.10
  • 朝日新聞社編『朝日 日本歴史人物事典』(朝日新聞社 1994.11.30)
    近世儒家の記事などが詳しく、参考文献も多少あって手がかりとなる。
  • アクセス・カウンタ: above 800 (1.8)
    本年も、よろしくお願いいたします。
  • 電子メールアドレス変更

    '99年3月で meshnet.or.jp ドメイン名が廃止になるため、連絡は今後とりあえず、

    taiju@mxy.mesh.ne.jp
    の方に送ってください。3月までは、taiju@mxy.meshnet.or.jp も大丈夫です。
    なお、ビッグローブメールにも移行手続きをとっています。そのアドレスは、
    taiju@mvc.biglobe.ne.jp
    となります。ところが、現在私は馬鹿げたことにこの mvc の方のサブアドレスからメールを読み出すことができません。なるべく早く「解決」して biglobe.ne.jp の方に統一しますが、連絡先はとりあえず上記のように変更願います。



99.1.5
  • 『先哲像伝』巻3了

    余り手を広げないほうがいいのだが、『近世畸人伝』(有朋堂文庫版)の入力も始めた。いずれは『日本随筆大成』などから近世儒者・思想家たちのプロフィールを拾ってもみたいが、今は地固めを優先する。

  • 江戸の愛煙家群像

    渋谷の「塩と煙草の博物館」に、愛煙家著名人として、林羅山、荻生徂徠、本居宣長らの肖像があった。徂徠は健康に留意していたというが、煙草は当時どう評価されていたのか。(by non-smoker)



98.12.25
  • 『日本漢学史』平安朝まで

    古典文学テキストの一。間口を広げすぎたので、遅々として進まない。

  • 『先哲叢談』全文一括テキストを削除

    5MBの壁を越えたらしく、テキストを転送してもファイルが途中で切れてしまうという珍現象が現れはじめた。とりあえず200KBくらい稼ぐべく、内容の重複するファイルを削除した。BIGLOBEさん、今時5MBなんて流行りませんよ。



98.12.22
  • 『先哲像伝』巻2了

    中江藤樹、熊沢蕃山等、本文に肖像への言及があるものについては、有朋堂文庫版の画像の肖像部分のみを掲出した。また、本文の字下げ等を再現するため、スタイル指定の数を若干増やした。

  • 電子テキスト花盛り

    画像データによる電子ブックやら電子テキストによる出版等が来年に本格化すると「本とコンピュータ」誌にあった。オンライン・ブック販売や稀覯書の再商品化も進んでいけば、それらの版権と現在のこうしたフリーのオンラインテキストとの関係はどうなっていくのだろう。何らかの規制ないしは差し止めの要求が来るのでもあろうか。(何にせよ、こんな古いテキストに振り向く者自体が少いことだろうが。)その時のために、オリジナルな自分の原稿づくりに専念すべきなのだろうか。(※ついでに、「課金システム」なるものもいろいろ精密に考えられていることだろうが、本の一部や記事の一節に至るまで、「一回の閲覧ごとにいくら。」ともれなく徴収されるシステムを想像すると…溜息が出る。)


98.12.3
  • 『先哲像伝』巻1了

    画像の工夫も今後していきたい。肖像だけ。巻4まで終わったら、フレームを作る。

  • ロマン・ロラン『獅子座の流星群』(片山敏彦訳)

    岩波文庫にこんな本があるということを古本市で知った。

  • アクセス・カウンタ: above 700 (12.3)

    頑張って 5MB の容量の壁に近づけていこう。それにしても、間借りホームページの容量って、もう少し増えないものか。Teleway によるサービスのムックが出ていた。


98.11.18
  • 『先哲像伝』再開

     獅子座流星群を見るというのが理由のすべてではないが、更新を怠っている。申し訳のようにメモを書き付けておく。少しずつ進めていくつもりである。

  • 浜松中納言物語(途中)−日本古典文学のページ

     古い活版本を見つけたので、移り気ながら、これも入力していくことにする。宇治拾遺物語など、しばらく怠けているものも忘れているわけではない。

  • タグの付け方−素朴な疑問の一つ

     電子テキストの利用については、そのまま「閲覧」するよりも「検索」その他の用途に供するのがよい、という意見がわりあい多いようだ。(「季刊・本とコンピュータ」 vol.1 誌上アンケートより トランスアート 1997.7.10)
     ところで、活用語や送りがなを伴う語の検索はどうなるか。少なくとも、ルビ付けの際は単語単位に行ったほうが検索には便利だろう。
       例: 過(す)ぎ…△  過ぎ(すぎ)…○
          大(おほ)きに、大(おほき)に…△  大に(おほきに)…○
     ただし、特に形容動詞や副詞などは現在の学校文法の分け方と異なるテキストもある。適当な方法が見つかるまでは、多少ノイズが多くなっても語幹で検索するのがよいかもしれない。送りがなの違いまで考えると、語幹の一部だけで調べることになるのかもしれない。
     今、品詞情報を付加したテキスト(和泉式部集など。'97.8.31の項を参照。)も作成途中だが、これで多少事態が改善されるとしても、十分な方法とはとうてい言えないだろう。

  • アクセス・カウンタ: above 600 (11.10-15 ca.)

    先週から、全く手つかずで、更新のないページを見ていただくこととなった。 HTML のページも着手できないまま、IE5 が年末に出れば、XML 一色になるかもしれない。そうしたらいよいよジュラシックなページになってしまうが、細々と続けていこう。


98.10.27
  • TEI 紹介スライド(1)−in St.Malo−

    一応訳了。先月発表の資料であり、この中では鮮度がいちばん高い。けれども、公開の資料とはいえジャーゴンが多く、ハッカーでなければ分からないところがある。Taiju訳はメモ的訳文にとどまる。門外漢としては、いろいろな文章から大づかみに TEI のイメージをつかんでおこうというほどのねらいである。

  • アクセス・カウンタ: above 500 (10.26ca.)

    有り難いことに、続けて読んでくれている人がいる。検索エンジンにも登録はしているのだけれど、goo なんてあまり当てにならない。


98.10.19
  • TEI 公開文書一覧(TEI A5)

    TEI ガイドライン(P2)出版当時の文書一覧(ちなみに現在は P3)。文書番号の由来を多少知ることができる。TEI A1 があれば、きちんと分かるはずだが、見つからない。今では見当たらない文書が他にも多い。とくに P1 ガイドラインがどうにかして読めないものだろうか、と以前から探している。部分的には他の文書から辿れないこともないが、まとまったものがあるとよいのにと思う。TEI のホームページにしてからが、無い。ミラーサーバにもない。「東洋の人は千葉大学から」云々と過去のどれかの文書にあったが、この大学のミラーにも見当たらない。しかたがないから、TEI 資料とその周辺については、古典テキストとともにポチポチ入力していこうと思う。

  • T-Text について

    『インターネット快適読書術』(ひつじ書房)に、HTML ファイルの縦書き表示をするソフトウェア T-Text を載せていた。わりあいきれいで、ウィンドウズでもある程度グラフィックを表すことができ、リンクもたどれる。古典のテキストなどは、やはり縦書きのほうがはるかに読みやすい。エキスパンド・ブックの後継らしいが、これが出た当時、やはりいつものように費用の面でやり過ごしていたことを思い出した。また同書には「青空文庫」の歴史が克明に記してある。電子テキストの作成については、要するに興味のある人がいろいろに作ればいいことだと思った。テキストの再現のしかたについても、まだ考えるべきことはたくさんあるのではないだろうか。(10.18)


98.10.13
  • TEI の栞 (TEI EDJ1, EDJ2)

    最初期のチュートリアルか。「テキスト」というのは SGML の術語だと分かる。

  • 日本漢学史(古典テキストの項)

    明治期以降の漢学史に触れている本を見つけたので、少しずつ入力を始める。ただし、戦前の本なので今日の歴史的忌諱に触れる叙述がある。原文を変更するわけにはいかないので、あえてそのままに打っていこうと思う。

  • アクセス・カウンタ: above 400 (10.5)

    3−4週間/100カウンタの割合のようだ。


98. 9.23
  • TEI 紹介

    一応訳了。原文はアカデミックな感じで達者な文章であり(何とも異国的な文章でもあり)、訳はそれだけこなれていない。予備知識の問題も手伝って相当にこんがらかってしまい、誤りも多いことと思う。P3ガイドラインが分からずに入門編を訳し続けているという順序もいけないなと自覚はしつつ、…もう一丁、張り切っていくこととする。文学作品のタグ付けという問題にはまだ興味があるので。


98. 9.12
  • TEI 入門・ TEI 概観

    一応訳了。部分的には、怪しげなところもあるかと思う。


98. 9.11
  • 電子化テキストの記述について− TEI 入門( TEI U6 )のメモ

    最終章のタグ一覧を除いて本文は一区切りついた。意訳といった感じで見てください。
    TEI ガイドとしては、@U6 AU5 BJ16 という並びになるように見える。(又はB@Aか。Bは9月初め抄訳済み。)しばらく古典がお留守になっているので、そちらと併せて UVA TEI や CES ( Corpus Encoding Standard ) なども眺めていきたい。

  • アクセス・カウンタ: above 300 (9.8 ca.)

    前の 100 までに2ヶ月、今度の 100 が20日というわけでこのページなりにペースはやや上向きになってきた。


98. 8.31
  • 電子化テキストの記述について− TEI 計画概要( TEI 16 )のメモ

    タグには直接関わりがないが、 TEI の参考書を見る機会が少ないので「入門編」の類のメモを掲げる。現在、本文のみ一応訳了というところだ。『 SGML の活用』の内容が多少見えてきた。(無駄なことをしているようでもあるが、…。)


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