67年製
Fender Reverb
02.08.12
フェンダーのギターの年代鑑定は色々ありますが、アンプがなかなか無くて困りましたが
http://home.att.net/cgi-bin/MFEntry?owner=gggjaguar
ここで、質問に答えると、忘れた頃に(笑)メールが届き、年代の鑑定結果を知らせてくれます。
Greg Gagliano <gggjaguar@att.net>
wrote:
Subject: Re: Fender Amp Survey
Date:
From: Greg Gagliano
<gggjaguar@att.net>
To:
a-akagi@muh.biglobe.ne.jp
Thank you for the information for the
April 1967 Deluxe Reverb!
GG
a-akagi@muh.biglobe.ne.jp wrote:
Respondent Name: = atsuhisa akagi
Respondent Email Address: =
a-akagi@muh.biglobe.ne.jp
Model Name: = deluxe reverb
Serial Number: = A22014
Cosmetics: = Blackface
Tube Chart Date Code (2 ink stamped
letters): = QD
ということで、私のデラリバは67年4月製ということのようです。
02.8.3
57年製のストラトキャスターを入手して、やはりFENDERのギターはFENDERのアンプで鳴らして
あげたくなってきました。資金も底をついてきたので、愛着があるが、ブギーを下取りに出してデラリバを
購入しようと思ってブギーをオークションに出しましたところ、ヤフーメッセで67年デラリバと交換しませんか?
というお話が来たので、丁度、渡りに船状態だったので、交換することにしました。
リンクにも追加しましたが、富山県の中島さんです。70年ロックを愛されている方です。
●インプレッション
デラリバのブラックパネルモデルは67年まで生産されました。
今回私のところにやってきたデラリバは67年製でブラックパネルの最終の年のものです。
6V6が2本のプッシュプルで22Wモデルです。昔のアンプにはなぜか、トレモロが付いているモデルが
多いのですが、このデラリバにも付いています。トレモロも試してみましたが、今の単品エフェクターの
トレモロのようにエグいかかりかたはせず、どちらかというと上品なかかりです。
重さは16kgくらいで丁度良い重さです。
スピーカーは12Inchが1発で私のスペックでは丁度良いです。
トーレックス、ネットグリルは67年製と思えないほどきれいです。でも、ネットグリルは、ちゃんと茶色っぽく
変色していていい雰囲気が出ています。
リバーブはアキュウトロニクス製です。これが絶妙なリバーブです。上品だけど、上品すぎなくかかってくれます。
22Wということで、昼間なら、家でもボリュームはフルテンが可能です。フルテンでギター側のボリュームで歪みが
コントロールできます。歪みはそれほど深くないです。やはり、FENDERアンプはクリーンが命って感じです。
FENDERのよく聞くジャキジャキサウンドを作るにはトーンコントロールが重要です。
意外とFENDERのアンプは低音がうるさいので(ブギーは低音が歪むことなくしっかり出ていましたがFENDER
は、作りの問題か低音はイケテないですブーミーになります)BASSは削る方向で3とか4位にして、TREBLEjは
これはまたブギーと比較すると性格が違っており、いくら上げてもいやみではないので、8位にしています。
→訂正します:
「低音がブーミーでいけていない」というのはエッセイ6でも書きましたが、抵抗が一本テンプラ状態だったからです。
修正してからは、低音はパリッとしていて、どちらかというと、中域に豊かさを与えてくれる感じがします。
その状態で57ストラトつなぐと、まさにFENDERサウンドが飛び出してきます。
意外と335との相性が良いのに驚きました。この場合は、335側でトーンをちょっと絞り気味にした方がいい音
になります。
デラリバは独立した入力が2系統(2ch)で4つ付いていますので、私はノーマルチャンネルにエフェクターボード
をつないで、2chはダイレクトインプット用に開けています。
デラリバのエフェクター設定
現状は、写真のようなエフェクターをch1用に使ってみました。
入力側から
・CARL MARTINのコンプレッサー
↓
・TS-9(AKGモデファイ)またはTS-9DX、またはケンタウルス
↓
・アナログディレイ
↓
・リバーブ(RV3)
としてみました。TS-9DXを入れるとさぞかし、ジャリーンっていうかんじの鳴りが強調されて良いだろうと予想していましたが
ちょっと、うるさすぎる感じです。デラリバ自体がジャリーンという感じなので、エフェクターも同じようなキャラクターが出てしまうと
余り良くないみたいです。
そこで、私がモデファイしたTS-9(AKGモデファイ)を入れてみたところ、これがドンぴしゃという感じでした。
4558の艶有り4桁シリアルも結構集まってきたので、後日、オペアンプのテスティングをしてベストなエフェクターに仕立てよう
と思います。
ケンタウルスは、このように、たくさんつないでしまうと余り意味をなさなくなってしまいます。
ですので、ch2にダイレクトで入れる感じでギターとアンプの間に入れて上げると、アンプは「ヒーこら、ヒーこら」と一生懸命
仕事をするようになるわけです。(要するにギターのピックアップから出力される電圧を単純に増加させるだけなんです。
こうすると、真空管で消費される電力が増えてひずみが増してくるという仕組みです)
ケンタウルスのすばらしいところは、この電圧増幅に余計な色を付けないところです。悪く言うと特に特徴が無いのです。
ギターの音色とアンプの音色をスポイルすることなく増幅するのが仕事です。
やってみたこと
スピーカーは元々JENSENのC12Pが付いていました。オリジナルだといわれたと中島さんはおっしゃっていましたが
これは、後から取り付けられた物のようです。デラリバのオリジナルはOXFORDが付いているようです。
手持ちのビンテージのJENSENを出して付け替えてみることにしました。
手持ちのJENSENはC12Nです。これはC12Pが50Wにたいして、100W版です。両者ともフェライトマグネットです。
付け替えてみましたが、元々同じシリーズのスピーカーなので、音の変化はありませんでした(笑)
今後、フェライトではなく、アルニコ系を試してみようと思います。
真空管を見直しましたが、1chはなぜか音が出ないのでよくよくみたら、1chの入力の12AX7が割れていました。
あららら、、これはやばいと思って、すぐに手持ちの12AX7と交換しました。
これで1chも音が出るようになりました。
パワー管は60年代のRCAのNOSが付いていて全く心配ないですが、電圧増幅管を見直して行きました。
まずはデラリバの回路図をWEBから持ってきてにらめっこします。
フェーズインバーターは元々12AT7だけど、このデラリバには12AX7が付いていますという中島さんのお言葉通り
12AX7が付いていました。12AT7は手持ちに無いなあ、、、と思っていましたが、全部見直したところトレモロの管が
12AX7の仕様のところで12AT7が付いているところがありました。
結局入れ替わっていたようです。これを交換して元通りになりました。
フェーズインバータが12AX7から12AT7になると、ゲインが上がったようです。フェーズインバーターは元々ゲイン
を持たせていないはずですが、出力インピーダンスのせいかな??
今後やってみる予定
今後は、(お盆休み中かな?)一度全部のバイアスのチェックをしてみようと思います。
また、電源にステップアップトランスを入れて、SPもアルニコを入れてみます。
あと、やってみたいのは、入力が2系統あるので、どちらかのプリのゲインを上げてみようと思います。
具体的には入力バッファの12AX7の交換ですね、、12AT7もしくは12AU7に、、、これで歪むようになると思います。
一般的に電圧増幅度は
ちなみに、12AX7<12AT7<12AU7となっています。
12AX7>12AT7>12AU7
また、トーンコントロールはツインリバーブなどではTREBLE、MID、BASSがありますが、DELUXEはTREBLEと
BASSしかありません。
これは、回路をよく見てみると分かるのですが、MIDがツインリバーブなどに対して、固定抵抗になっているだけなのです。
FENDERの古いアンプのトーンコントロールで3つあるタイプは全て絞ると、音も出なくなってしまうのです(笑)
そのためかどうか分かりませんが、MIDを良いところで固定して、TREBLEとBASSだけにしているようです。
逆に言うと、MIDはすぐに追加できると言うことです。ただ、可変抵抗をどこに置くかという問題はありますが、、
パネルに穴を開けるのもいやだし、、、回路的にはすぐに追加できるのになあ、、、