ようこそストラトキャスター広場へ!

76年製のストラトキャスターを紹介します。
ショップからは75年製ということで購入したのですが、、、かなりきれいで、購入したときは
ワンオーナーということでした。
深井紫さんにも鑑定していただきました。
PUは76年。ボリュームポットは75年25週、フロントトーンは74年51週
リアトーンは75年17週とのことでした。

このころのストラトは塗装がポリ塗装で、ネックが3点止めです。また、75年後期からはこのストラトのようにフラット
ピックアップになっております。
また、ボディ材もアッシュになっておりますが、非常に重い材質です。


ネックです。所謂ラージヘッドです。ペグはシャーラーとフェンダーが共同開発したようです。Fマークの入った物です。
ネックプレートは3点止めでアジャスター付きとなっております。でも、4点止めに比べると、強度は不十分ですよね。


ネックはスタンプが消えかかっていて、判定は不可能でした。

ボディは、このように、スタンプが色々押されていて良く分からないっす(笑)


ピックアップです。これは76の文字が見えるので、76年製が確認できます。

ボリュームポットは75年25週、フロントトーンは74年51週リアトーンは75年17週です。
ハーフトーンがきれいに鳴ります。でも、一度ラッカーのストラトを知ってしまったら、ポリのストラトはなんか冷たい
感じがするのです。大量生産に移って、とにかく、スピードとコストを優先した結果でしょう。
私の所有しているビンテージ物のストラトキャスターを紹介します。
ストラトヲタクには及びませんが、なかなかのものです。
使用勝手を考えると私はスラブローズとメイプルの2本あればいいや、、と思っていましたが、
やっとその念願がかないました。
しかし、こうなってくると、だんだんアンプも考えてくるものです、、、人間の欲は恐ろしい、、
まずは写真を紹介します

庭で撮りました。いやーー暑い(汗)
外光だときれいです
左が62年製、右が57年+54年ネックです。
まずは2本の比較です
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62年製 |
57年+54年 |
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ピックガード周りです。ミントグリーンになっていていい感じです。ネジは11点止めです。
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50年代は1プライのピックガードで日焼けしませんので、きれいな白が保たれています。残念ながらネジは打たれていませんが7点止めに1本ネジ穴が追加されています。
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撮すのが難しいですが、コンター部です。深くえぐられているのがわかります。曲線美です。
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60年代も深いと思いましたが、50年代はもっと深いコンターです。 おなかが出てきても大丈夫(笑)
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上から見たところです。ネックの裏はラッカーが剥がれていて気持ちいい手触りです。ロッドはメイプル材とハカランダ材のあいだを通していますので、ロッドを埋めた跡はありません。
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こちらもラッカーはかなり剥がれてきています。また54年製は手加工で作っていますので、ネックはよく見るとボコボコです。 また、ロッドをネック裏から通していることがわかります。
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ヘッドを上から見たところです。スラブの形状がよくわかります。ペグはオリジナルです。いまだに、回しやすく狂いもありません。いやーー本当に優秀です。
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ペグは、最近のクルーソンデラックスにかえられていました。(ちょっと残念)また、本来54年のネックには丸い円盤状のストリングガイドがつきますが、これは交換されています。
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ストラップピンの角度は近年の物とは違っており、かなり内側に傾いて取り付けられていることがわかります。
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こちらもストラップピンはかなり内側に入ってきています。 ネック自体は62年と比べて細めです。Vではないので、わたしは非常に弾きやすいです。
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外観だけですが、とりあえず今回はここまでです。
次に弦交換をするときにばらしてまたのせたいと思いますのでお楽しみに、
私のお気に入りのバッカスのストラトを紹介します。
このバッカスは学生の時から良く通っていた盛岡の楽器店に遊びに行ったときに、お店でオーダーした物ということで、試演させて
もらいました。同時に57年のレプリカもあって、そちらも非常に良く鳴っていたのですが、ルックスと貼りメイプルという点にやられました(笑)
このギターはバッカスの社長さんの百瀬さん監修の物らしく、作りは非常にしっかりしています。最近レギュラーの物と区別する意味で
MOMOSEブランドができて、100%百瀬さんが作成されているようです。何本か試演させてもらいましたが、危うく行ってしまうところでした(爆)
■インプレッション
鳴りは太い感じではないですが、貼りメイプルのせいかメイプルらしい音にさらに堅さが加わった感じの音です。
この音は、ハーフトーンの時に非常に魅力的な音となります。
貼りメイプルのネックのせいか、ネックの握りは太くて私の好みです。またピックガードはミントグリーンで、極薄ラッカー仕様です。
ネックポケットのジョイント部は70年代のFENDERは足元にも及ばないくらいぴったりとしています。

外観です。写真ではよく分からないかもしれませんが、ミントグリーンのピックガードです。60年代初期の塗装の感じが良くでている
ボディだと思います。真ん中から黄色、赤、黒ときれいに3トーンがかかるサンバーストは美しいですよ。

貼りメイプルが分かるでしょうか?メイプルネックの上に指板としてメイプルが貼られています。このためネックの裏側からみると、
トラストロッドを入れて、埋めた跡がないのも特徴です。(スラブネックも同様ですね)
また、オールラッカーなので、弾き込むとやがてネックもいい感じにはがれてくると思います。

ブッリッジとヘッドです。これはオリジナルのパーツを使用しているようです。


ネックポケット付近です。まさにぴったり!お見事ですね。

ピックアップはバッカスオリジナルです。スタッガードになっています。結構ビンテージタイプというか、線が細い音がします。
メイプルネックと相まって、心地よいFENDERサウンドを聴かせてくれます。ハーフトーンでクリーンにしてコーラスかけると
最高ですね。
音のサンプルを録りました。このバッキングがバッカスです。ちなみにリードは62年製のストラトです。
エッセイ16でも紹介しておりますが、今回VANZANDT FREAKさんのおかげで、限定物のVANZANDTの54年
レプリカを入手する事ができました。そのときの様子などはエッセイ16を見ていただくとして、ここではインプレッション
を中心に紹介したいと思います。


まずは。この迫力の板目がなんと行っても特徴的です。塗装も非常に薄いラッカーでいい感じですよ。1年もたてば
更に塗料が木目に食い込んでゆくでしょう。また、スプリングカバーの弦を通す穴のこの感じは今までレプリカ物では
見たことはありません。(楕円ではなくて、円になっているのが確認できると思います。)


ヘッドは54年製と同じようにまるストリングガイドがついています。ピックアップはFULLERTONEというオリジナルの
物がついています。これはパワーが少なく輪郭がはっきりした音を出してくれます。
ネックもラッカーでこれまた非常に薄いので、弾き込めばはがれてきていい味がでてくるはずです。
音のサンプルも録りたかったのですが、残念ながら現在は東京に置いてきておりますので、持ち帰ったときに録りたい
と思います。
基本的な音は腰があり、ボリュームを絞ってもその腰は残っている感じがします。決して線が太い音ではありませんが
弾き込んでもっとボディも鳴るようになってくると、枯れたいいギターになることは間違いないギターだと思います。
VANZANDTについてもっと知りたくなった方はVANZANDT FREAKさんのHPで色々な情報を得られると思います。