ようこそ、テレキャスターの部屋へ!
ここでは、私のテレキャスターを紹介して行きたいと思います。
02.08.24 カルロスギターさんにオーダーしたAKGモデルの紹介
03.09.27
VANZANDT 53年モデル(限定30本)
テレキャスターってどんなギターかよく知らなかったんですが、なんでか無性にテレキャスターがほしかった時期が
ありました。(今もそうなんですが、、)
そんな時にいつも行く盛岡の楽器店で76年製のテレキャスターを見かけました。店の人が弾いたフレーズがかっこよくて
(これってよくあるんですよね)ついつい買ってしまいました。2000年4月の事です。
これがそのテレです。買ったときはオリジナルでした。しかし、フロント、リアとも私が思っていたテレの音とは
ずいぶん違いました。今にして思えば、この頃私がイメージしていたテレの音も間違っていたということがだんだん
わかってきましたが、、、
そこで思い切ってピックアップの変更をすることにしました。
まずはフロントをむき出しのハンバッカーにして、タップできるようにする。リアはクリーンでパキーンと鳴り、歪ませる
とレスポールのリアの音がねらいでした。
フロントは思い切ってショップに依頼し、ザグリを入れてダンカンに変更、ピックアップのマウントは
ボディではなくピックガードにマウントしました。(マイクスターンのように!)
ピックアップの配線は自分で行いました。タップスイッチを別に取り付けるのはかっこわるいので、トーンコントロール
をプッシュ/プルのスイッチ付きに変更して、トーンを引っ張るとフロントがハムバッカーに、通常の位置でシングル
になるようになっています。また、同時にコンデンサはVitaminQをオークションで入手して付け替えています。
フロントは大成功!
ハムバッカーにしてトーンを絞るとJAZZの音までカバー出来ます。
シングルにしてトーンをいっぱいに開けると、まさにパキーンとテレの音がします。このフロントは大満足!
右側の写真でトーンが引っ張られている状態(フロントはハムバッカー)です。
リアにはFENDERのテキサススペシャルをつりつけましたが、これは好みではなかったです。
キンキンしすぎると言うか、うるさすぎる音という感じでした。
また、ブリッジもブラス(真鍮)製に変えました。金属的な音になるかな?と思っていたのですが、
以外にも、オリジナルよりもまろやかで、深みのある音になりました。
そこで、オークションでダンカンの初期のアンティクティ(手巻き)というピックアップを入手して取り付けました。
これが、アンティクティです。音はこれまた不思議な音です。MIDが出過ぎる位でていて、鼻をつまんだような
音がでます。ブギーのアンプを通すと、いっそう強調されます。
おかげで、MIXポジションにした場合も鼻をつまんだ音になります。
現在はこの仕様で使っていますが、こうして出来上がったテレキャスターは、、、うーんテレキャスターのイメージ
とは全く違ったテレキャスターですが、おもしろいギターであることは確かです。
テレキャスターの形をしたオールマイティギターという感じです。
それにしても、この頃のテリーは重すぎます。4kg以上あります。(笑)おかげで、立って弾くことはあまりないです。
ヘッド周りです。この辺はいじっていません。それにしても、シャーラーのペグは好きになれません。本当に
回しにくい。やっぱりクルーソンがいいなあ。(ということは68年以前の物を購入しなければ、、(爆))
あと70年代のテリーのどうしても好きになれないところはこの部分のカーブです。
ルーターが変わったからということらしいですが、全体的に見て、なんか、間延びして見えるんですよ。
後はFENDER全体にいえるのですが68年以降はネックも、ボディもポリ塗装になっていて、触った時の質感が
全く違っています。私は断然ラッカーが良いなあ。
ストラトとは違い、テレキャスターは3点止めにならなかった事は救いです。この年代でもこの通り4点止めなんです。
まずは、一回目という事で、大阪にあるカルロスギターさんで作っていただいたAKGモデルについて紹介して行きます。
私の手元に来て丁度1年になりました。2001年の8月完成です。
作成を依頼した頃、テレキャスターについては、ほとんど無知な私でした(笑)
色とか、材料についてはWEBを参考にして決めて行きましたが、基本的に間違っていなかったと思っています。
今から思えば、これはカスタムテレキャスターを目指していたことになります(爆)
しかし、カスタムテリーに似ているけど、コンセプトを紹介しましょう。
これが、AKGモデルです。アッシュの木目がものすごく出ていて、まるで54年、55年のストラトキャスターのようです。
まずはボディ
・AKGモデルはアッシュ材を使ってもらいました。
カスタムテリーはテリーの中でも異例のアルダーを使用しています。通常のテリーはアッシュで堅い音でチャキーンと鳴りますが、
カスタムテリーは言葉で表せば「ボクーン」という感じの音です。
これによって、カスタムテリーではなく、通常のテリーの音に近くなっていると思います。
また、カスタムテリーにもみられるボディのバインディングを施してもらいました。(これはテリー好きにいわせれば邪道でしょう)
・次に大きな特徴はボディがホローになっていることです。
これは、軽量化と、音のふくよかさをねらったためです。(本来は335の音を出したいなあと無謀なことを思っていました)
また、ホローの他にも、ふくよかさをねらうために通常のボディよりも厚くなっているのです!
よく、このわがままを聞いてくれた物だと思っています。カルロスさん、感謝しております!
でも、この狙いは大正解です。
塗装は、さんざん3トーンか2トーンかブロンドで迷ったあげく、2トーンサンバーストにしてもらいました。
当然、ピックガードはミントグリーンで、バインディングは焼けた色(茶色系)です。
ネック
ネックは、今思えばハカランダのスラブだろ!と思いますが、そのころはよく分からなくて、黒檀でスラブにしてもらっています。
黒檀はハカランダよりも目が詰まった木で、唯一水に沈む木だそうです。見た目は、本当にプラスティックのような感じさえ受けます。
ポジションマークは、これまた今思えば、クレイドットだろ!、、、なところですが、グリーンアバロンという貝を使用してもらいました。
そして、一番のこだわりは、やはり、ネックのサイズです。
このころ私が持っていたギターの中で一番好きな握りは68年製のES175だったので、175のサイズをノギスで測って、同じにして
もらいました。おかげで、テリーにしては太めで厚めのネックになっていますが、基本的に私は、太め、広めのネックが好きなので、
これには満足しております。
ピックアップ、回路
フロント、リアともリーンディフレーリンのブルースをつけてもらいました。
選ぶきっかけは、カルロスさんの説明で、「甘くて、太くて、それでいて芳醇な大人の香りです、、、」(爆)という表現に参ってしまって
選びました。また、わざわざ、japanのテリーにリーンディをつけたギターを送っていただき、試し弾きをしました。
このjapanがまた、いい音していた。
回路はテリー好きがよくやるようですが、
まずはセレクトレバーをじゃまにならないように後ろ側にする方法にしました。これは、非常に理にかなっています。
ボリューム、トーンも調整しやすいし、セレクトレバーが弾いていてじゃまにならない。
また、これも無理を言って通常3点スイッチで<フロントーMIX―リア>ですが、4点スイッチを探してきてもらって
<MIX(シリーズ接続)―フロントーMIX(パラレル接続)―リア>にしてもらいました。
このシリーズ接続のMIXはパワフルで使い勝手が良いです。
ブリッジはFENDERの弁当箱では無くて、通常のプレート式にしました。(弁当箱でもそれほど問題は無いのですが、、)
後は特にお願いしていなかったのですが、フレットは太めの低め、ナットはブラス製です。
こんな感じでオーダーしましたが、最初に全てお願いしたわけではなくて、音のイメージを伝えて、その都度、決めっていった
感じですが、その期間が非常に楽しく、豊かな時間だったと思います。
これは、材料が届いたということで、カルロスさんから写真を送っていただいた物です。
ボディが分厚いのが分かると思います。この時点でバインディングは入っているようです。
次はシーラ(目止め材)を施した後です。シーラを塗布したら木目が浮き出てきているとの連絡がありました。
次は塗装の工程です。これは非常に長い時間かけて60回くらいに分けて塗るとおっしゃっていました。
60年代以降のFENDERのようにネックの箇所に治具を止めて塗装されているようです。
それにしても、このボディの木目は美しい!
そして、いよいよ、組上がりです。
引き渡しの時にカルロスさんがおっしゃっていましたが、「塗装が乾燥するまでに1年以上はかかるので、本来の鳴りになるのは1年以降
経たないとダメです。」
それで、丁度1年経ちましたが、いやーーその言葉通り、非常に鳴りっぷりのいいギターになりました。
太めのFENDERサウンドが小さい音量でも、大きな音量でも楽しめます!
トーンを絞った音は65年の335にそっくりになります。(笑)狙い通りです。
この、テリーを持ってみて、太い音というのは、ハムバッカーだから出る物では無い。シングルでも、太く、更にエフェクターののりも良い音
が出るものだということがよく分かりました。
大量生産ではなく、気持ちを込めて作った物は、ビンテージでなくても、すばらしい!
RobbenFordもメインで使用しているローズ指板のテレキャスター・・・ビンテージギターブームのあおりで段々市場から無くなってきました。
テレキャスターのMIXはストラトと違ってきれだけど音がしっかり定位したサウンド、ピックガードに触れただけで音が出てしまう敏感さ・・・
テレキャスターなら、ミストーンも許せてしまう魅力があると思っています。
また、この頃のローズ指板の時代のテレキャスターは335の音にも似た箱鳴り感があるように思います。
入手を諦めていたのですが、いつもお世話になっている信頼できるビンテージギターショップにデッドストックの63年が入荷していました。
値段もデッドプライスで、ROBBENとは違い、スラブネックではないが、逃すともう出会えないと思い、購入を決意!
ストラトよりも生産台数が少ないので、なかなかお目にかかれません。
まだ、それほどボディも焼けておらず、配線もオリジナルのままです。セレクターのノブまでオリジナルという一品でした。
ただ、セレクターはやはり使いにくいですね。私はテリーのハーフトーンが大好きなのですが、通常のフロントの位置ではプリセットトーンといって、トーンが効かないモコモコしたフロント、通常のMIXの位置でフロント、リアはリアです。なので、真ん中とリアの途中で止める必要があります。
しかし、この配線はいじらない方がよさそうなので、大事にこのままにしておきたいと思います。
ネックはハードメイプルで幸せのトラが入っています。
ケースもホワイトより数が少ないオリジナルのブラウントーレックスが付いていました。