写真の構図2016年5月25日更新

1.黄金分割(Golden section)
 長方形は辺の比を 1.62 : 1 にすると、美しく、安定感のある形になる。この比率にすることを黄金分割という。
官製はがきがこの比率に近くなっている。

 黄金分割をするのには、正方形ABCDの辺BCの中点Eと角Dを結ぶ。次にE点を中心として半径EDの円を描き、辺BCの延長線との交点をD’とする。(EDに等しくED’をとる)
このようにして描いた長方形ABD'Fは,横と縦の辺が黄金分割の1.62 : 1の比になる。

2. 被写体の構図

写真や絵画は自分の好きな構図でよいと思うが、参考まで。

@ 対角線に他の角から垂線を下ろす方法。

A 3分割法(縦横を3等分する方法)。



古山さんのカワラヒワ。よい配置だと思う。


被写体の視線の向かう右方向を広くするとよい。

3.写真を切り取る。(trim)

 絵画は自分の好きな構図に描くことができるが、野鳥の写真は自分の好きな構図に撮すのは色々な制約を受けるので難しい。個人の好みの問題だが、私は300mmの単焦点レンズを使うので、写真を切り抜いてスッキリしたものにすることが多い。
 自分が気に入った構図の写真に、どうトリムするか考えるのは、景色を写生する絵画の構図を考えるのに似ている。

 
トリムしたコチドリの写真
 
元の写真、2013年6月6日、浮島ヶ原で撮す。


4.写真の水平・鉛直について

 写真の水平・鉛直は風景写真などを撮るとき、基本となる大事な注意事項の一つである。その為、一脚や三脚には水準器が付いている。水平な景色(海、湖、河川、田んぼなど)や鉛直な景色(針葉樹、建物、電柱、滝など)が入る場合は水平・鉛直を注意しなくてはならない。写真の角度が数度傾いても、不安定な写真となる。


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