小・中学生の皆さんへ
星の見かけの等星
BC150年頃、ギリシャのヒッパルコスという人が、肉眼で星空を見て、明るい恒星を20個ほど選び1等級の星としました。
一般には、1等級の星を略して1等星といいます。
肉眼で見える最も暗い恒星を6等星(6等級の星)とし、その間を2等星、3等星、4等星、5等星としました。
等星は明るさの順位のようなものです。
星の明るさを光のエネルギーとして測定すると、1等星の明るさは6等星の明るさの100倍となります。
1等星ちがうと明るさは2.512倍になります。(1等星と6等星の差は5等星です。2.512X2.512X2.512X2.512X2.512=100倍)
1等星より明るい星は0等星、−1等星、−2等星・・・とします。
望遠鏡を使えば6等星より暗い星も沢山ありますが、7等星、8等星、9等星・・・とします。
太陽 → −26.7等星
満月 → −12.5等星
宵の明星(金星) → −4.3等星
シリウス → −1.6等星
こと座のベガ → 0.0等星
アンタレス → 1.2等星
北極星 → 2.0等星
蛍光灯は近くにあると明るく、遠くへ持って行くと暗くなりますね。
実際は同じ明るさの星でも、近くにあると明るく、遠くにあると暗く見えます。
星の真の明るさを比較するのには距離を調べなくてはなりません。
次に星の距離の求め方を取り上げます。
問。 シリウス(−1.6等星)の明るさは、1.4等星の恒星の何倍明るいか。(解答 約16倍明るい)