人類をおびやかすウイルス 小・中学生の皆さんへ! 

皆さん!新型インフルエンザはどうでしたか?
新型インフルエンザ・ウイルス、これから心配されている鳥インフルエンザ・ウイルス、そしてエイズ・ウイルス、エボラ・ウイルス、ノロ・ウイルスなどウイルス(Virus)は私たちの健康や生命をおびやかしています。
ウイルスってどんな生物(?)か、細胞と比較しながら調べてみよう。

@ ウイルスの大きさ。
動物や植物は顕微鏡で調べると小さな部屋の集まりだと分かります。この小さな部屋を細胞(さいぼう)と呼びます。
私たちヒトの体は数十兆個の細胞からできています。
細胞は小さいけれど普通の光学顕微鏡で見ることができます。
しかし、ウイルスの大きさは細胞の100分の1から1000分の1で大変小さく、電子顕微鏡を使わないと見えません。
私もそのような設備はないし、写真でしか見たことがありません。下の写真はお借りしたものです。


インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真

細胞とウイルスの略図


Aウイルスの構造(細胞とウイルスの図参照)
細胞は生物の最小単位ですが、核、ミトコンドリア・・・など細胞分裂に必要な機能を持っていて、自分で分裂し増える(増殖)ことができます。
しかし、ウイルスは遺伝を伝える遺伝子DNA(あるいはRNA)とこれを包むタンパク質の殻のみで、自分では分裂して増殖できません。
ウイルスは動物や植物の細胞やバクテリアのような細菌に入り込むと、生物らしく増殖するという不思議な寄生生物です。

Bウイルスの増殖
細胞へ入り込んだウイルスは細胞の酵素などを使って、自分の遺伝子の大量コピーを始めます。このときミスコピーが生じ、違う設計図の遺伝子も出来てしまいます。
次にタンパク質の殻も作り、子供のウイルスが大量にできます。増殖した大量のウイルスは細胞を破壊し、外へ出て行きます。外へ出たウイルスは他の細胞へ入り込み増殖します。このようにして動物、植物の細胞がどんどん破壊されていきます。

大量のコピーのなかに、ミス・コピーの遺伝子ができ、性質が変化したウイルスが出来てしまいます。

悪性の鳥インフルエンザ・ウイルスがヒトからヒトへ感染し易いウイルスに変化すると、スペイン風邪(世界人口の約50%が感染し、2000万人が死亡した)のようになるのではと心配し、研究されています。
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らの動物実験によると、鳥インフルエンザ・ウイルス(H5N1)に対して、国産の新しい抗ウイルス薬(CS-8958)が治療や予防に効果が高いことがわかった。(2010年2月26日の米科学誌プロス・パソジェンズに発表)
この薬は季節性インフルエンザにも効果があり、口から吸い込むだけでよいようです。注射の痛い思いをしなくてすみ、よかったですね。


エボラ・ウイルスに感染すると、39度の高熱になり、気管支や鼻から出血し、感染者の50%から89%の死亡率だそうです。病名はエボラ出血熱です。
エボラ・ウイルスはアフリカで発見されました。死亡率が高く、ウイルスを撒き散らす前に死んでしまいますので、世界的な流行にはならないようです。

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