付帯業務というくらいですから、仕事によって、ケース バイ ケースなのですが、付帯業務でも親分肌的なものを、いくつかあげてみます。
@音関係
幸か不幸か、CD-ROMは音が付けられます。
当然のごとく、音が必要になります。
意外と、いい加減に扱われやすい音ですが、
「名画の裏に、名曲あり。」
です。
そのCD-ROMの出来を左右する重要なものです。
この音にも、3種類ありまして、SEと呼ばれるサウンドエフェクトと、BGMと呼ばれるバックグラウンドミュージックと、ナレーションがあります。
SEとは、ボタンのクリック音や、キャラクターの動く時の音などを言います。
一般的に、動作の時に生じる音(0.5から1秒くらいの音の長さ)のため、あまり長〜い音は使いません。
BGMとは、背景に流れる音楽をいいます。
しーんとしているCD-ROMよりも、裏にBGMが流れているほうが、素敵ですよね。
(そうだ、職場にもBGMをながそう!!いや、うるさいだけか。)
一般的に、ループできるような曲を選び、SEと違って、長め(15秒くらい)です。
ナレーションは、人の声の音のことです。
用途として、CD-ROMの使い方などの説明や童話CD-ROM朗読などに利用されます。
音の探しかたとしては、著作権フリーの、市販されている音素材集を、利用します。
手軽ですから。
しかし、手軽な反面、いつも決まった音しか利用しないという、マンネリ状態化に陥ります。
ゲーム業界のように、市場が特別大きい会社では、専任のサウンドクリエイターがいて、専用に音を作ってくれるようですが、一般的な制作会社では、あまり聴かないですね。
予断ですが、この音、オーサリングする上で、意外と曲者です。
特にディレクターで音をつける時は、注意が必要です。
Win版のディレクターで、BGMがなっている時に、SEのボタンのクリック音を鳴らそうとします。
すると、ボタンをクリック後、間をおいて、このクリック音が鳴ります。
良くある話で、画面はとうの昔に変わっているのに、ボタン音だけ後から遅れてなって、かなり違和感を覚えることがあります。
これは、ディレクターのくせで、どうしようもないのですが、
@Lingoで調節する。
AエクストラとQuickTime3で回避
したりします。
このようなことを考えながら、絵の動作音を探す作業があります。
この作業は、手の空いている人とか、オーサーが主に行います。
音を探すだけならオーサーでいいのですが、DAT等のテープに吹き込まれたアナログ音を、デジタル音に変換する作業が発生することがあります。
「音ぎり」とか「ナレぎり」などと言うみたい。(勝手に自分で言っているだけだったりして。)
例えば、特別に録音されたナレーションなどです。
この作業は、端末のパソコンでは力不足で、どうしても、編集器械で変換します。
作業的には、それほど難しくなく、編集器械の操作を覚える程度です。
デジタルに落としたら、後はサウンドレイトをAIFF 22.050Hz 8bit(16bit:ナレーションの時)に変化して、ディレクターへ取り込んで、保存して終わりです。(ここらへんのサウンドレートは、プロジェクトごとにまちまちですが。)
Aムービー関係
幸か不幸か、CD-ROMにはムービーも付けられます。
当然のごとく、ムービーが必要になります。(参考までに、ムービーとは、QuickTimeやAVIなどの動画のことです。昔の言葉で言えば、ビデオのことです。静止画と違って、見ていて楽しいですね。)
このムービーですが、QuickTimeやAVIの形式で搬入されれば、問題ないのですが、意地悪いことにDATで搬入されることもあります。
その場合は、音と同じく、編集器械にかけてデジタルデーターにします。
デジタルデーター後、プレミアやAfter Effect等の編集ソフトで、調整後、圧縮して、QuickTimeやAVIに変換します。
ここらへんの編集は、市場のマシンパワーとのからみで、描画速度のレイトの調節を行って、実際にレンダリングして検証するわけですが、まあー、とにかく時間がかかります。
ムービーはデーター量が大きいですから。(私だけだったりして。(~_~;) 早くもっと、マシンパワーが良くならないかなー。)
いろいろなことを考えて、ようやく奇麗なムービーができます。
ここら編は、編集知識が必要ですね。
ムービーの制作は、手の空いている人や、グラフィッカーの人が主に行います。
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