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NO.135 | ||
重要文化的景観の里 | 08頁 |
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刈り残したウバユリのつぼみ |
私は感傷的な旅人に過ぎない。けっして、佐々木喜善や柳田國男の眼は持ち得ないし、その時代を生き抜いた「遠野物語」の人々には遠く及ばないだろう。 それにもかかわらず、なぜ、こんなにも遠野にこだわるのだろうか。「日本の原風景」とか唱歌『ふるさと』の懐古趣味だけではうまく説明できない。 私を惹きつけてやまないのは「重要文化的景観」の中で生活する人々の生き方にあるのではないか、に行き着く。 山口集落の食と暮らしの記録『ここから見える物語』の外の生業、例えば篭を編む手仕事や休耕田の増える中、水路の草刈りで残されたウバユリなど広い意味の「重要文化的景観」が息づいているからだろうか。 農山村を取り巻く環境は厳しいが少子化問題の行きつく先はもっと厳しい。さて、どうする?10年先、「おらほのながめづくりの心得」を。 |
」