ここでは主に初心者を対象としてアワード申請に関わる疑問点などをまとめてみました。
アマチュア無線を始めてQSLカードが集まってきた皆さん。このカードがあるルールに基づいてそろっていれば表彰してくれるもの、これが「アワード」です。
QSLカード:交信内容が正しく記入された交信証で、それぞれのアワードのルールを満たしているものです。以下の申請書で持っている事が証明されれば提出しなくてもよい場合がほとんどです。(アワードによっては交信記録のみが必要でカードは不用な場合もあります。)
申請書:「アワード申請書」がハムショップやJARLで販売されています。内容は「アワード申請書」と「カードリスト」の2つです。「自己宣誓書」を使って申請する方法もあります。
申請料:金額はまちまちですが、郵便小為替で送るのが一般的でしょう。
その他:返信用の封筒、切手や自分のQSLカードが必要な場合もあります。
例を挙げてみましょう、「湘南ひらつか七夕まつりアワード」では、
ひこぼし賞・・・平塚市内で運用する局(移動地名記入の局も可)5局を含む異なる神奈川県内局20枚の計25枚のカードを集める。但し、七夕まつりアワード対象カードは平塚市に代用できる。(移動地は問わず)
となっています。
’平塚市内で運用する局(移動地名記入・・・)’:平塚市在住の局ではなく、平塚市で運用した局のQSLカードで平塚市で運用した事が記入してあるもの。
’カードを集める’:QSLカードが手元に届いている事。(「QSLを得る」も同一の意味)
’七夕まつりアワード対象カードは平塚市に代用’:私たちが発行している「湘南ひらつか七夕まつり」のカードは運用地がどこでも平塚市としてカウントできます。(申請書には代用である事を必ず記入しましょう。)
’移動地は問わず’:あなたの運用場所はどこでもかまいません。(「同一都道府県内のみ移動可能」などのアワードもあります。注意して下さい。)
このほかアワードに良く出てくるのは、
’バンドモード特記あり’:単一のバンドやモードでアワードのルールを満たした場合は、アワードにそのことを記入してくれるという事です。(申請書に希望の特記をきちんと書いておきましょう。)
規定のQSLカードが届いたら記入が正しいかをチェックしましょう。日付や周波数、モードはもちろん、移動運用の場合は移動地がきちんと記入されているでしょうか。(例えば平塚市のカードがほしいのに平塚市で運用した旨の記入がなければ意味がありません)
発行する時にも気をつけましょうね。
カードの一覧を記入する時には、わかりやすい順序で書くようにしましょう。
JCC・JCGの収集のようなアワードではJCC・JCG順に書いた方が良いと思います。
綴り字タイプのアワードではその綴り順にしておくと良いでしょう、さらに該当部分の文字を良く分かるようにマークあるいは朱書きなどにしておくと良いと思います。
代用のカード等がある場合にはそのことを明記しておく事が必要でしょう。
さてカードの一覧が書き終わったら、その一覧の通りにカードがそろっている事を証明しなくてはいけません。
方法はいくつかありますが、良く使われる方法を2通りほどあげておきます。
GCRによる方法:カードリストの下の方にサイン及び捺印をするところが2個所あります。他のアマチュア無線家(友達や家族でも可)にQSLカードをチェックしてもらい、サインと捺印をして内容が正しい事を証明してもらって下さい(2名分)。
自己宣誓書による方法:「私は○○○アワードの規約に基づいて、すべての交信を許可された範囲内で行い、QSLカードリストにあるQSLカードを間違いなく所持している事を私の名誉において誓います。」の内容を明記した申請書をつけて申請します。(QSLカードの提出を要求される事があるかもしれません、そろえておいておきましょう。)
DXのアワードなどにはQSLカードの提出が必要なものもありますが、ほとんどの場合は上記のどちらかで受理されると思います。詳しくはそれぞれの規約を確認して下さい。
決して現金を送る事はしないでください。
定額小為替による方法が一般的だとおもいます。購入方法は郵便局の窓口で「○○○円分の定額小為替ください。」といって下さい。小為替には何も書かずに送って下さい。封筒から透けて見えないように入れて下さい(郵便事故が心配)。
いろいろな問い合わせはSASEで行うのが一般的でしょう。
これは封書にて問い合わせの内容と、切手を貼りつけた返信用の封筒に自分の住所名前を記入して同封して送る方法です。
内容は一般的な事が主になっていますが、アワードすべてについて内容を保証しているものではありません。申請前にそれぞれのアワード発行者に確認されることをお勧めします。