イタリアは1年間に生乳生産量が1100万tあるがこれは全てチーズの製造に使用されており、 飲用乳はミュンヘンに近い事もありドイツから400万tが輸入されています。原料乳は、7:00と 19:00に集乳缶で集められてきます。集乳缶の蓋には酪農家のbェ書いてあり、どの釜に入ったか記 録されています。

夕方集乳されてきた牛乳は、樋を使って550Lのバットに移され一晩静置します。こうすること によって脂肪分が分離されます。この分離されは脱脂乳と、翌朝集乳されてきた牛乳を混ぜ合わし配乳脂 肪率を2.2%に調整します。この時のカゼインと脂肪の比率を1:1に調整します。
この工場には14台のバットと14台の釜があり一日最大37.5kgのチーズが28固製造されま す。


これを30℃まで加温し、前日のホエーを30L入れ、凝入酵素を入れ静かに待ちます。(前日のホエ ーを発酵させた物をスターターとして利用します。)牛乳が固まったらスピノで米粒の大きさまでカード を細かくカットします。55℃まで上げます。


カードに粘りがでてきたら撹拌を止め(1時間)カードを一つの固まりにします。釜がすり鉢状に なっているため中央に丸く大きな塊になり、それを大きなしゃもじで持ち上げバンテージですくい取り、 釜に渡してある棒につるしておく。


次にこの一つの固まりを二等分し、切り口が下に来るように麻布を揺らし、しばらくつるしてお きます。



二つに分けたカードをフープに詰め5kgほどの木の重石を乗せます。


5時間後に反転しその際にバンテージを取り替え翌日まで5時間置きに反転を行います。翌日に パネル(商品名と製造日が刻印されている物)を巻1晩置きます。


太鼓型のモールドに入れ替え2日間置き加塩を行います。加塩は、1回反転をしながら4週間行 います。加塩後31℃の部屋で1日乾燥し、熟成室に移し2年間の熟成に入ります。


この写真は熟成室に移ってすぐのチーズで、まだリンドが形成されて無く白っぽい色をしていま す。2年間の熟成後検査に合格した物だけが出荷され、酪農家に原料乳の代金が支払われます。

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