1000代(KC-JP250NTN改)
C1006(平成8年式) 石神井公園駅 2002.6.8
西日本鉄道が、北九州市内線を部分廃止するにあたり、中型車をベースに西日本車体と共同で開発したワンステップ車。改造車扱いのワンステップバスは非常に価格が高く、民営事業者には高嶺の花という時期に、一般の大型車と同等の価格を実現した。
当初は床面地上高が580oであったが、平成6年規制適合に際し、平成7年に地上高530oとして発売した時は、市販モデルとしては国内最低値であった。関東バスは富士重工製ボディーを採用し、標準仕様のホイールベース(5,560o)では、関東バスの路線環境には適さないため、改造扱いでホイールベースを5,160oに詰めて導入した。
各営業所に2台ずつ計10台が配置され、阿佐谷は阿02、武蔵野は鷹12〜14、青梅街道は荻12、丸山は中23・24、五日市街道は高40・41に路線限定していた。ダイヤは1台の運用だけ特定し、実際に時刻表に書かれた他にもう1台が走っていることが多かった(実際はその運用も限定されていたが、停留所の時刻表には記されていなかった)。
平成12年頃から、スロープ板を装備した他型式が増備されるにつれ、1000代の運用にも変更が生じている。阿佐谷は従来通りだが、武蔵野は鷹15へ変更、丸山は高60に拡大、青梅街道は荻11から西03を経て荻40・荻31専属に、五日市街道は荻54・55などの高井戸線、および成宗線に投入されている。
中扉下には車椅子乗降用のスロープ板を装備し、2人掛けのシートは背もたれを前後にずらしたオフセットシートとなっている。これは座席幅の縮小に貢献し、通路幅を広げることが可能になった。また背もたれが前後にずれているため、隣の人との肩の干渉を防いでいる。
コーナリングランプを装備した車両としていない車両があり、前者のシルバーシートは横向き、後者は前向きとなっている。車椅子ステッカーの表示位置・枚数が、営業所により異なり興味深い。
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★D1007リアビュー |
★D1008リアビュー |
★C1005車内 |
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