3400代(U-UA440HSN)

3419(五日市街道:平成2年式) 中野駅北口 1997.11.27

 7000代の3年間にわたる試用結果を経て、本格導入に踏み切った電子機械式オートマチックトランスミッション(以下MAT)装備車。3200代が毎年過剰に導入されたため、3400代の導入まで、2年間新車0の年が続いた。111台は6年間にわたり、5営業所に配置された。

 第1陣の平成2年式だけは側面方向幕が小さく、社紋や出入口表示がステッカーではない。降車ブザーや扉開閉チャイムなども音が異なる。3年式は蛍光灯を増設して、かなり明るい車内になったのも束の間、後に照明カバーの内側からガムテープが貼られ、照度が落とされた。

 4年式からシルバーシートの位置が中扉と後扉の間に移設され、向きも進行方向直角となった。LEDによる停留所名案内装置(以下停名表示器)や、方向幕連動の自動音声合成放送装置(以下音声合成装置)が準備工事とされたが、5年式から本採用となり、4年式も後付け改造された(3451〜3455・3471のみ平成4年から使用開始、武蔵野は対応がかなり遅れた)。

 5年式以降は、フェンダーが黒色ゴムで縁取られている。6年式から降車ボタンが変更された。MAT導入による燃費節減効果も余りなかったらしく、変速タイミングのぎこちなさが、乗客・乗務員共に不評であったため、7年で増備が打ち切られた。

 平成2年式は、平成9年度の車体再生時に、2年式車唯一であった前面ベンチレータが埋められた。また、3416以降の更新車は、幾何学模様のモケットに張り替えられた。3400代の更新に当たっては、LED表示器と合成放送装置が取り付けられ、車内スピーカーを通して受信できるラジオも搭載された。平成10年度は平成3年式が車体再生され、途中から内装が1000代タイプのものに改められ、落ち着いた雰囲気となっている。

★3401(平成2年式)リアビュー
エンジン部ルーバーに注目
新宿西口 1998

★E3459(平成4年式)
中野駅北口 2004.5.2
 

★3479(平成5年式)
中野駅北口 2004.5.2
〈車体広告準備車〉

★3438(平成3年式)車内
1998.10.10
〈車体再生後〉

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