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会社法が施行されて、早くも10カ月が経過しようとしています。

 

1,まえがき

会社法が施行されたのが平成18年の5月1日ですから、そろそろ10カ月

が経過しようとしています。月日の経つのは早いもので 、そのことがテーマ

というわけではありません。

会社法施行当初は、機関設計の自由度が増したといえ、どのような機関

設計を行うか、まだ誰もやっていないことなので、様子見が続いていました。

日数が経過して、いろいろな方法が採り入れられています。

 

2,最初に認識しておくべきネガティブ要因

会計事務所の人から聞いた話です。

監査役を外した株式会社の決算書は信頼性が低いので、融資金の返済

へのリスクが高まるため、貸出金利が高くなる。もしくは、監査役を廃止す

るなら、融資を引き上げられるかもしれない。

こういうことが、ささやかれています。

 

3,採るべき方法

2のリスクは避けたいところですし、監査役廃止の一事をもって金融機関と

しっくりいかなくなるのも考えものです。

 

 4,会社の管理機構の合理化を図るためには

A,取締役・監査役の地位の安定を図る

  役員の任期を延長し、長期にわたって経営手腕を発揮できるようにする。

  組織制度を簡略化する。

B,株主総会による役員に対する監視の強化

  役員緒任期を短くして、株主による選解任権を強める。

この2つの方法が考えられます。ABは残念ながら両立しませんので

どちらかの方法を採り入れることになります。

 

 

 

 

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