そんなわけで、サタデーナイトフィーバー疲れで相当ヘロヘロであるが、それでも 己の信じた道を突き進むのである。てーか続きを。(^^; 今日はまず、昨日までやったFEGNOMASHICの運用上の心構えみたいなことを つらつらと述べるのである。 まずは、鑑別の時に非常に有用なのは「年齢」。これはFEGNOMASHICの 説明の中でも何度か出てきた話であるが、年齢によって鑑別できる疾患が結構 あるのである。 まず、30歳以下なら、好酸球性肉芽腫、軟骨芽細胞腫、非骨化性線維腫、 ABC、SBCは鑑別として考えなければならない。逆に30歳以上なら、この 5つは除外できる。 次に「症状」。外傷がないのに骨膜炎や疼痛があるなら、症状がない疾患、 つまりFibrous dysplasia、SBC、Nonossifying fibroma、Enchondromaは 除外できる。 そして「場所」。骨端部にあるなら、30歳までならGCT、骨髄炎、 Chondroblastoma、ABC、Eosinophilic granulomaが鑑別に挙がる。 40過ぎならGCT、骨髄炎、メタ、Myelomaってとこか。 あ、あと変形性関節症などの軟骨下嚢胞も忘れずに。 もひとつ。前にも書いたが、足根骨(特に踵骨)、手根骨、膝蓋骨は骨端部扱い である。踵骨にはSBCもできて△、って話はしたな。 また、靭帯の付着部である「骨突起」。ここも骨端部扱いである。 30歳以下の患者で何らかの骨病変を見た場合は、骨髄炎と好酸球性 肉芽腫はどんな場合でも必ず鑑別に挙がる。 また、40歳以上の患者で何らかの骨病変を見た場合は、骨髄炎とメタは どんな場合でも必ず鑑別に挙がる。 もう、全部太字にしてしまうぐらい当然な、そしてありがたいお話である。 今日の最後に、硬化性病変の鑑別行ってみようか。 まず20〜40歳の患者の硬化性病変は、若い頃に溶骨性病変だったのが治り かけて硬化してる可能性がある。だもんで、Nonossifying fibroma、 Eosinophilic granuloma、SBC、ABC、Chondroblastomaあたりは鑑別に挙がる よね。 また、40歳以上の場合、忘れてはいけないのは転移。絶対入れる。 あとは、Fibrous dysplasia、osteoid osteoma、骨髄炎、Hyperparaに伴う 褐色腫、巨大骨島なんかも鑑別に入れとくといい感じだ。 悪性骨腫瘍は次回にしよう。(^^; |