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2001.4.7



そんなわけで、サタデーナイトフィーバー疲れで相当ヘロヘロであるが、それでも
己の信じた道を突き進むのである。てーか続きを。(^^;


今日はまず、昨日までやったFEGNOMASHICの運用上の心構えみたいなことを
つらつらと述べるのである。

まずは、鑑別の時に非常に有用なのは「年齢」。これはFEGNOMASHICの
説明の中でも何度か出てきた話であるが、年齢によって鑑別できる疾患が結構
あるのである。

まず、30歳以下なら、好酸球性肉芽腫、軟骨芽細胞腫、非骨化性線維腫、
ABC、SBC
は鑑別として考えなければならない。逆に30歳以上なら、この
5つは除外できる。

次に「症状」。外傷がないのに骨膜炎や疼痛があるなら、症状がない疾患
つまりFibrous dysplasia、SBC、Nonossifying fibroma、Enchondromaは
除外できる


そして「場所」骨端部にあるなら、30歳までならGCT、骨髄炎、
Chondroblastoma、ABC、Eosinophilic granuloma
が鑑別に挙がる。
40過ぎならGCT、骨髄炎、メタ、Myelomaってとこか。
あ、あと変形性関節症などの軟骨下嚢胞も忘れずに。

もひとつ。前にも書いたが、足根骨(特に踵骨)、手根骨、膝蓋骨は骨端部扱い
である。踵骨にはSBCもできて△、って話はしたな。
また、靭帯の付着部である「骨突起」ここも骨端部扱いである。

30歳以下の患者で何らかの骨病変を見た場合は、骨髄炎と好酸球性
肉芽腫はどんな場合でも必ず鑑別に挙がる

また、40歳以上の患者で何らかの骨病変を見た場合は、骨髄炎とメタは
どんな場合でも必ず鑑別に挙がる

もう、全部太字にしてしまうぐらい当然な、そしてありがたいお話である。


今日の最後に、硬化性病変の鑑別行ってみようか。
まず20〜40歳の患者の硬化性病変は、若い頃に溶骨性病変だったのが治り
かけて硬化してる
可能性がある。だもんで、Nonossifying fibroma、
Eosinophilic granuloma、SBC、ABC、Chondroblastoma
あたりは鑑別に挙がる
よね。
また、40歳以上の場合、忘れてはいけないのは転移。絶対入れる。
あとは、Fibrous dysplasia、osteoid osteoma、骨髄炎、Hyperparaに伴う
褐色腫、巨大骨島
なんかも鑑別に入れとくといい感じだ。


悪性骨腫瘍は次回にしよう。(^^;


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