検索結果詳細
『
蜻蛉(大島本)
』
と思ふにも、わがたゆく世づかぬ心のみ悔しく、御胸痛くおぼえたまふ。悩ませたまふあたりに、かかること思し乱るるもうたてあれば、京におはしぬ。
宮の御方にも渡りたまはず、
「ことことしきほどにもはべらねど、ゆゆしきことを近う聞きつれば、心の乱れはべるほども忌ま忌ましうて」
99/462
100/462
101/462
第二章 浮舟の物語 浮舟失踪と薫、匂宮 [第二段 薫の後悔]
[Index]