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『
夢浮橋(大島本)
』
いとをかしげにて、すこしうちおぼえたまへる心地もすれば、
「御兄弟にこそおはすめれ。聞こえまほしく思すこともあらむ。内に入れたてまつらむ」
と言ふを、「何か、今は世にあるものとも思はざらむに、あやしきさまに面変りして、ふと見えむも恥づかし」と思へば、とばかりためらひて、
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第二章 浮舟の物語 浮舟、小君との面会を拒み、返事も書かない [第三段 浮舟、小君との面会を拒む]
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