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 『横笛(大島本)

 など、いと若くをかしき顔して、かこちたまへば、うち笑ひて、
 「あやしの、もののけのしるべや。まろ格子上げずは、道なくて、げにえ入り来ざらまし。あまたの人の親になりたまふままに、思ひいたり深くものをこそのたまひなりにたれ」

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  第二章 夕霧の物語 柏木遺愛の笛  [第六段 夢に柏木現れ出る]

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