検索結果詳細


 『柏木(尊経閣文庫本)

 「かくても、平かにて、同じうは念誦をも勤めたまへ」
 と聞こえ置きたまひて、明け果てぬるに、急ぎて出でさせたまひぬ。
 宮は、なほ弱う消え入るやうにしたまひて、はかばかしうもえ見たてまつらず、ものなども聞こえたまはず。大殿も、

 140/355 141/355 142/355

  第二章 女三の宮の物語 女三の宮の出家  [第四段 朱雀院、夜明け方に山へ帰る]

  [Index]