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 『明石(大島本)

 「雨など降り、空乱れたる夜は、思ひなしなることはさぞはべる。軽々しきやうに、思し驚くまじきこと」
 と聞こえたまふ。
 にらみたまひしに、目見合はせたまふと見しけにや、御目患ひたまひて、堪へがたう悩みたまふ。御つつしみ、内裏にも宮にも限りなくせさせたまふ。

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  第二章 明石の君の物語 明石での新生活の物語  [第八段 都の天変地異]

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