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『
玉鬘(大島本)
』
「この女に問はむ。兵藤太といひし人も、これにこそあらめ。姫君のおはするにや」
と思ひ寄るに、いと心もとなくて、この中隔てなる三条を呼ばすれど、食ひ物に心入れて、とみにも来ぬ、いと憎しとおぼゆるも、うちつけなりや。
[第四段 右近、玉鬘に再会す]
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第三章 玉鬘の物語 玉鬘、右近と椿市で邂逅 [第三段 右近も初瀬へ参詣]
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