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『
玉鬘(大島本)
』
と言ひ続くれば、昔その折、いふかひなかりしことよりも、応へむ方なくわづらはしと思へども、
「いでや、聞こえてもかひなし。御方は、はや亡せたまひにき」
と言ふままに、二、三人ながらむせかへり、いとむつかしく、せきかねたり。
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第三章 玉鬘の物語 玉鬘、右近と椿市で邂逅 [第四段 右近、玉鬘に再会す]
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