検索結果詳細


 『蜻蛉(大島本)

 と下衆女に問へば、
 「上の、今宵、にはかに亡せたまひにければ、ものもおぼえたまはず。頼もしき人もおはしまさぬ折なれば、さぶらひたまふ人びとは、ただものに当たりてなむ惑ひたまふ」
 と言ふ。心も深く知らぬ男にて、詳しう問はで参りぬ。

 18/462 19/462 20/462

  第一章 浮舟の物語 浮舟失踪後の人びとの動転  [第二段 匂宮から宇治へ使者派遣]

  [Index]