検索結果詳細
『
末摘花(大島本)
』
と、からうしてわななかし出でたり。
「さりや。年経ぬるしるしよ」と、うち笑ひたまひて、「
夢
かとぞ見る」
と、うち誦じて出でたまふを、見送りて添ひ臥したまへり。口おほひの側目より、なほ、かの末摘花、いとにほひやかにさし出でたり。見苦しのわざやと思さる。
244/263
245/263
246/263
第一章 末摘花の物語 [第十段 正月七日夜常陸宮邸に泊まる]
[Index]