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 『須磨(大島本)

 「山賤の庵に焚けるしばしばも
  言問ひ来なむ恋ふる里人」
 冬になりて雪降り荒れたるころ、空のけしきもことにすごく眺めたまひて、琴を弾きすさびたまひて、良清に歌うたはせ、大輔、横笛吹きて、遊びたまふ。心とどめてあはれなる手など弾きたまへるに、他物の声どもはやめて、涙をのごひあへり。

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  第三章 光る源氏の物語 須磨の秋の物語  [第五段 須磨の生活]

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